①9月10日6時の天気図 気象庁HPより引用
台風17号が、愛知県に上陸して、東海地方西部を縦断し、日本海に抜けた9日、台風一過の好天とはならず、どころか、関東平野中央部では、、9日夕方以降、帯状の発達した雨雲が掛かり続けて、地形的特性など相まって、栃木県や茨城県中心に、10日昼過ぎまで、局地的に豪雨となりました。
栃木県内では、軒並み24時間雨量が300㍉以上、一部では500㍉を超えて、茨城県内でも西部を中心に48時間雨量が300㍉を超えた個所があちこちで現れ、10日未明には、栃木県内に、朝7時45分頃には、茨城県内に、それぞれ、大雨特別警報が発表されるに至りました。
栃木県、茨城県内では、低地の浸水や崖崩れ、河川の氾濫などなどの大雨災害があちこちで発生して、茨城県内では、鬼怒川が、数か所で破堤して濁流が川沿いの広範囲の地域に流失し、被害の全貌はまだはっきりしないものの、甚大な被害が発生している模様です。
この豪雨ですが、台風18号から変わった低気圧に縁を流れてきた暖湿流と、東海上にある台風17号の縁を流れてきた暖湿流とが、関東地方で合流して、関東平野中央部で暖湿流同士が合流したことで帯状に上昇しながら強化されて、非常に発達した雨雲を帯状に形成し、おまけに、この状態が、9日夕方から10日午前中いっぱい継続してしまったため、特に、暖湿流の流れ込んでくる方向に地形的に開いた栃木県内と、発達した帯状の雨雲が長時間かかり続けた、茨城県西部や埼玉県東部など中心にして、記録的な降水量となってしまいました。
この様子を、
②全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
:9月9日18時
:9月9日24時
Ⅲ:9月10日6時
この時間に対応する
③日本付近レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
:9月9日18時
:9月9日24時
:9月10日6時
でご覧いただければ、と思います。
関東地方の南で、台風18号の縁を流れ込む暖湿流(おおむね南西風)と、東海上の台風17号の縁を流れてきた暖湿流(おおむね南東風)とが合流して、関東平野上空で、上空1000㍍〜3000㍍まで、南より風ななっている様子がわかりますが、暖湿流同士の収束の結果、暖湿流が、上空まで及ぶ南寄りの気流となって関東平野に流入している証左ですね。
ついでに述べますが、
2都県以上にまたがる大河川の上流部で、
総雨量がおおむね200㍉以上・・・・・中流下流域で、当該河川に流入する小河川や用水の一部であふれ始める。
総雨量がおおむね300㍉以上・・・・・中流下流域で、越水などの大規模な洪水被害が発生し始める
という目安があります。(筆者調べ)
今回は、鬼怒川上流域で、総雨量が600㍉以上となった個所もあり、鬼怒川流域には、前記した帯状の発達した雨雲もかかり続けたため、中流部分の、茨城県内で、数か所にも及ぶ破堤につながってしまった。と言えるでしょうね。
台風17号が、愛知県に上陸して、東海地方西部を縦断し、日本海に抜けた9日、台風一過の好天とはならず、どころか、関東平野中央部では、、9日夕方以降、帯状の発達した雨雲が掛かり続けて、地形的特性など相まって、栃木県や茨城県中心に、10日昼過ぎまで、局地的に豪雨となりました。
栃木県内では、軒並み24時間雨量が300㍉以上、一部では500㍉を超えて、茨城県内でも西部を中心に48時間雨量が300㍉を超えた個所があちこちで現れ、10日未明には、栃木県内に、朝7時45分頃には、茨城県内に、それぞれ、大雨特別警報が発表されるに至りました。
栃木県、茨城県内では、低地の浸水や崖崩れ、河川の氾濫などなどの大雨災害があちこちで発生して、茨城県内では、鬼怒川が、数か所で破堤して濁流が川沿いの広範囲の地域に流失し、被害の全貌はまだはっきりしないものの、甚大な被害が発生している模様です。
この豪雨ですが、台風18号から変わった低気圧に縁を流れてきた暖湿流と、東海上にある台風17号の縁を流れてきた暖湿流とが、関東地方で合流して、関東平野中央部で暖湿流同士が合流したことで帯状に上昇しながら強化されて、非常に発達した雨雲を帯状に形成し、おまけに、この状態が、9日夕方から10日午前中いっぱい継続してしまったため、特に、暖湿流の流れ込んでくる方向に地形的に開いた栃木県内と、発達した帯状の雨雲が長時間かかり続けた、茨城県西部や埼玉県東部など中心にして、記録的な降水量となってしまいました。
この様子を、
②全国ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
:9月9日18時
:9月9日24時
Ⅲ:9月10日6時
この時間に対応する
③日本付近レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
:9月9日18時
:9月9日24時
:9月10日6時
でご覧いただければ、と思います。
関東地方の南で、台風18号の縁を流れ込む暖湿流(おおむね南西風)と、東海上の台風17号の縁を流れてきた暖湿流(おおむね南東風)とが合流して、関東平野上空で、上空1000㍍〜3000㍍まで、南より風ななっている様子がわかりますが、暖湿流同士の収束の結果、暖湿流が、上空まで及ぶ南寄りの気流となって関東平野に流入している証左ですね。
ついでに述べますが、
2都県以上にまたがる大河川の上流部で、
総雨量がおおむね200㍉以上・・・・・中流下流域で、当該河川に流入する小河川や用水の一部であふれ始める。
総雨量がおおむね300㍉以上・・・・・中流下流域で、越水などの大規模な洪水被害が発生し始める
という目安があります。(筆者調べ)
今回は、鬼怒川上流域で、総雨量が600㍉以上となった個所もあり、鬼怒川流域には、前記した帯状の発達した雨雲もかかり続けたため、中流部分の、茨城県内で、数か所にも及ぶ破堤につながってしまった。と言えるでしょうね。