カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
講演依頼等連絡先は、tenki@air.ocn.ne.jpへどうぞ

4日の埼玉の突風 竜巻でした。レーダーエコー図上での特徴は?

2014-04-05 23:57:43 | インポート

①4月4日15時10分の ⅰ:関東周辺レーダーエコー図 とⅱ:関東周辺レーダーエコー図を埼玉周辺を拡大した図(黄緑丸は突風発生地点)です。気象庁HPより引用・加工 

ⅰ:

201404041510_2

ⅱ:

201404041510_3

                           ↓

② 4月4日15時20分の ⅰ:関東周辺レーダーエコー図 とⅱ:関東周辺レーダーエコー図を埼玉周辺を拡大した図(黄緑丸は突風発生地点)です。気象庁HPより引用・加工  

ⅰ:

201404041520

ⅱ:

201404041520_3

                           ↓

①4月4日15時30分の ⅰ:関東周辺レーダーエコー図 とⅱ:関東周辺レーダーエコー図を埼玉周辺を拡大した図(黄緑丸は突風発生地点)です。気象庁HPより引用・加工 

ⅰ:

201404041530

ⅱ:

201404041530_2

④4月4日15時のアメダス関東周辺風向風速分布図 気象庁HPより引用

040415

                           ↓

⑤4月4日16時のアメダス関東周辺風向風速分布図 気象庁HPより引用

040416

4月4日15時20分頃~30分頃、埼玉県さいたま市桜区内や中央区内で突風が発生、民家の屋根瓦がめくれたり、学校の体育館の屋根が破損したりする被害がありました。

翌4月5日になりまして、熊谷地方気象台の現地調査より、4日の、この突風、竜巻である可能性が強いとの発表がありました。

竜巻の被害痕跡と言うもの、◇線状に、その中に点状に被害が分布している ◇被害痕跡に、風向の収束跡が見られる などの特徴がありますが、私が、過去の竜巻発生時の被害発生地点付近のアメダス風向風速分布図やレーダーエコー図での画像を調べた結果、以下の特徴があるように思います。

竜巻は

◆発生地点周辺で、風向の不連続部分が見られる

◆レーダーエコー図上では、竜巻発生地点周辺で、当該竜巻発生時刻頃、急速に発達するエコーが見られる

◆前記した、竜巻発生時刻頃の急速に発達するレーダーエコーは、同時に、反時計回りの動きをしている。

◆竜巻を発生させたと思われるレーダーエコーが去った後、当該竜巻発生地点周辺では、風速の変化は明瞭ではない。この点、ガストフロント と呼ばれる突風では、突風発生後風が強まる(寒気吹出し)のが通常である。

今回4月4日の突風の事例でも、引用図①②③④⑤より、以上列記した特徴が如実に現れていることが解りますね。

<iframe src="http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=hagehage3522-22&o=9&p=11&l=ur1&category=pc_pc_and_tabletpc&banner=05G1FGH47J3WG2NQ23G2&f=ifr" width="120" height="600" scrolling="no" border="0" marginwidth="0" style="border:none;" frameborder="0"></iframe>