カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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14日は東日本 北日本で大荒れの天気

2009-03-14 23:58:02 | インポート

①3月14日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②3月14日9時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③3月15日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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3月14日は、低気圧が急速に発達しながら日本海から北海道近海へと進んだため、東日本や北日本では大荒れの天気となってしまいました。

ですが、伊豆大島で最大瞬間風速31・4m 低気圧が北海道に接近した14日夕方には、八戸で最大瞬間風速33・3mと、猛烈な突風を観測したほか、東日本や北日本のあちこちで、瞬間最大風速25m以上、10分間の平均風速の最大でも15mを超えました。

も、静岡県の天城山で24時間降水量が146㎜を観測したほか、静岡県内では、軒並み24時間降水量が100㎜を超す大雨となりました。

引用図②より、当該低気圧通過後した後の日本海には、寒気の吹出しに伴う筋状雲が現れていますが、大陸から離れた箇所から現れていて、さほど勢力が強そうなものではなく、黄海では、当該 筋状雲の勢力は、日本海よりも弱めであることがわかります。さらに、本州の東海上から南西に延びる、寒冷前線に伴う雲の帯の様子をご覧いただきますと、南西方向へ行くほど、雲の帯は広がっていますが、画像がややぼやけてきており、寒冷前線としての活動は弱まりつつある状態ですね。

つまり、寒気の吹出しは一過性で、さほど強い寒気ではないことが読み取れますね。

ただ、このような、低気圧の通過後、寒気の吹出しの勢力が強くない場合は、北西風や西より風が北海道や本州の脊梁山脈を越える際に、山越えのおろし風が強まるもの。引用図③より、3月15日は、北日本では等圧線の幅がまだ狭まっており、北西風や西より風が強まりそうですが、特に、脊梁山脈の風下側では、山越えのおろし風の強風には注意が必要です!