カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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北日本の大荒れ天気は続く だか今日まで

2008-12-28 23:40:36 | インポート

①12月28日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②12月28日15時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③12月29日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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12月28日も、オホーツク海に発達した低気圧が居座り、北日本では等圧線の幅が混み、大荒れの天気が続きました。

北海道のえりも岬で40・3m 山形県の飛島で33・5mの最大瞬間風速を観測したほか、10分間の最大風速でも、北海道から東北地方の広範囲にわたって、20mを超えた箇所が散見しました。

引用図②より、オホーツク海の低気圧に伴う雲の渦巻きが北日本周辺にかかっていますが、その中で、日本海北部から東北地方北部にかけてと、もうひとつ、中国大陸東北部から日本海中部にかけて雲の帯が現れていますが、これは、上空5500m付近の正渦度移流流域に対応するもので、こういう雲の帯の両端で、特に風が強まりやすいものですね。

ただ、引用図③より、北日本の大荒れの天気も今日一杯まででしょう。引用図③より、オホーツク海の低気圧が次第に衰え、北日本の等圧線の幅も、今日と比較すると広がる予想です。ようやく北日本もほっと息つきそうですよね。