①1月17日3時の天気図 気象庁HPより引用
東京都心で16日夜、初雪が降りました。気象庁の統計によると、平年より14日遅いですが、記録的な暖冬となった昨年よりは59日早いとのことです。千代田区大手町に雪が舞い始めたのは午後10時過ぎで、いったん雨に変わったが、その後雪に戻り、断続的に降ったとのことです。
②1月16日21時のAXFE578図 気象庁HPより引用
この、東京に初雪を降らせた原因ですが、引用図②の上側より、東京に雪が降り始める寸前の16日21時現在、日本海西部には上空の気圧の谷があり(等高度線※実線で表現されていますが がU 字型になっている部分)、この谷の前面に関東地方が入り、雲が発生・発達しやすい場であったことですね。
以前、本ブログでも紹介しましたが、冬型気圧配置が続いている状態の時には、このように、上空には気圧の谷が本州上を通過し、それに伴なって、寒気が波状的に本州上空に押し寄せるというスタンスを取るものです。
明日18日はどうなるでしょうか?
③1月18日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
③1月17日9時のFXFE504図 気象庁HPより引用
引用図③より、北日本中心に冬型気圧配置となるものの、本州南海上では、等圧線が へこみ、∩型に近い形になっています。実は、本州付近で、等圧線がこのような形になるのは、本州上が、上空の気圧の谷の前面に入り、雲が発生・発達しやすい場であることを示すものです。
引用図④の上側左より、18日21時には、上空の気圧の谷(等高度線 がU 字型になっている部分)は本州中部上空にやって来る様子がわかりますね。
ですので、明日18日は、本州の南半分(特に、東海道沖や四国沖で雲がまとまりやすいですね。)では雲が広がりやすく、所々で雪や雨もぱらつく天気となりそうです。