※引用図は全て気象庁HPより引用です。
①7月3日18時の天気図
②7月4日9時の予想天気図
③7月5日9時の予想天気図
梅雨も佳境に入り、九州では連日大雨となっている箇所もあり、ここ2~3日、日本全国のどこかに大雨警報が発表されています。
7月4日は、梅雨前線上を低気圧が東進し、本州上を通過(あくまでも見かけ上ですが。詳細は本ブログ6月23日の記事を参照ください。)する予想です。
と言っても、低気圧がその原型を保ちつつ、本州上を通過することは本来ありえません。
梅雨前線上の低気圧が山陰沿岸付近に差し掛かるとともに、当該低気圧自体日本列島の地形的影響で太平洋側にもその中心が分裂するのが通常で、四国沖付近にも別の低気圧が発生し、その低気圧が主力となって本州の太平洋沿岸を東進するようになりますね。
一方、山陰沖にある別の低気圧は、太平洋側の発生する低気圧とともに日本海沿岸を東進しますが、その低気圧が若狭湾沖付近にさしかかるとともに、本州の地形的特性を受けて、低気圧として活動を盛り返し、近畿北部から北陸地方、甲信北部あたりにもまとまった雨を降らせるものと思われます。
このように、
1・低気圧が対馬海峡から山陰沿岸を東進する場合 →四国沖付近
反対に
2・低気圧が四国沖から本州南岸を東進する場合→若狭湾沖 付近 が
本州の地形的特性を受けて、低気圧が南北に分裂しやすい場所と言えます。
この点、新聞やテレビなどでお目にかかる天気図上では、この様子はあまりよく表現されていませんが。
低気圧がこのように、南北に分裂すると、雨雲自体も南北へ広がり、特に分裂して発生したおのおのの低気圧に中心付近で、特に、雨雲の活動が活発になります。
7月4日は、関東以西の太平洋側のみならず、近畿北部や北陸なども、雨量が多くなる懸念があります。