①5月30日18時の天気図 気象庁HPより引用
5月30日は、上空に寒気を伴なった低気圧が日本海から本州に接近してきたため、東北から九州までの広範囲で、大気が不安定で雷や短時間に強い雨を所々で観測しました。
あす31日も、上空に寒気を伴なった、別の低気圧が日本海から再び本州に接近してきます。
②5月31日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
引用図②より、日本海に低気圧が表現されていますが、この低気圧こそ、上空に寒気を伴なった低気圧です。その様子を引用図③より、5月31日9時予想の、FXFE578図(ウエザーニューズ提供 日本気象予報士会HP、スグダス2より引用)で見ていきましょう。
③5月31日9時予想の、FXFE578図
引用図③の上側の左と右を比べると、本州上空5500m付近では、今日よりあす31日のほうが気温が低くなる予想がわかります。つまり、あす本州上空にやって来る寒気のほうが、今日、本州上空にやってきた寒気よりも強いものである といえますね。
よって、本州上空では、あす31日のほうが、今日30日よりも大気が不安定となるわけで、今日よりも、雷や短時間に強い雨の頻度や程度が大きくなることになります。
上空に寒気を伴った低気圧が接近通過する際に限らず、低気圧接近通過に際して、強い降水となる箇所は、地表で気流が集まる箇所です。地形的にシアーラインや、海陸風が集まる箇所ですね。
あす31日の場合、引用図②より、定性的に、駿河湾あたりににシアーラインが発生することが予想され、31日は関東東海上からは北東風が関東平野に吹き付けますが関東南部の一部では、31日日中、南東風となる箇所も予想され、関東南部から甲信南部、それに静岡県東部や中部周辺にかけて、特に強い降水となることが考えられます。
これらの地域の皆さんは、雨の降り方に注意しましょう!