札幌2日目は札幌郊外に住む、旧友を訪ねました。
札幌駅から岩見沢行きの電車に乗って・・・
札幌では雪は少なかったのに、見る間に風景が変わっていき白い景色が窓に広がります。
雪も降ってきました。
札幌駅は新宿駅の混雑とちっとも変わらないので、ようやく北国にやってきた気分に浸りました。
岩見沢地方は雪深く、札幌とは全然気候が違うそうです。
札幌から約30分、岩見沢手前の豊幌という小さな駅に降りました。
私たちが乗った電車が無人駅を離れていきます。
豊幌駅舎と左は公衆電話ボックス。周りがレンガ造りでりっぱです。
コンパクトな除雪車が稼働中。雪かきができないお宅は半年契約で専門の会社に頼むのだとか。
Tさん夫妻が駅まで迎えに来て、一軒家レストランへ案内してしてくださいました。
夫は出張で来たとき、Tさんに会っていましたが、私は30年ぶり位でしょうか。
そんな時間の隔たりを全く感じさせないほど、二人とも変わらず気さくでフレンドリーでした。
フレンチのコース料理、魚料理と肉料理のソースの味がともにさっぱりして美味しい。
岩見沢産の小麦粉で作った自家製パンの風味も抜群でした。
料理の写真は撮り忘れてしまい、上の写真はテーブル横の窓から見た雪景色です。
川の土手であるとは聞かなければわからない、新雪の静寂さに包まれていました。
Tさんの自宅へ戻り、ワインをいただきながらおしゃべりに花が咲きました。
お互いが帯広にいた頃の思い出話、旅の話など。
二人の愛犬、チワワのラッキーちゃんもイスに座って耳を傾けていました。
温かいおもてなしに感謝しつつ、札幌駅へ戻り六花亭札幌本店へ。
六花亭の店入口。広々としていてギャラリーのようでした。
ここの2階の喫茶へ行くことも目的でした。
帯広の本店同様、ここでしか食べられないバターサンドアイスなどが食べられるのです。
けれどもランチがヘビーだったので、不幸なことにおなかが受けつけてくれない。
夫は平気でぜんざいを頼み、私は小さなソフトに雪やこんこの皮がのったスイーツを何とかいただきました。
この喫茶のコーヒーは300円、しかもロイヤルコペンハーゲンのカップで供されるのです。
他のメニューもお菓子同様、お客本位の価格なのです。
何より女性スタッフの対応と笑顔が素晴らしい。
4時半からキャンドルサービスが始まり、テーブルに着いてほどなく明かりはキャンドルのみで、また写真が撮れませんでしたが。
1階のお店で、療養中の友だち二人へのおみやげなどあれやこれやたくさん買いましたが、対面のサービスも本当に感じのいいものでした。
昔、帯広の方から「お嫁にするなら六花亭の人を、と地元では言う」と聞いたことがあります。
お客と同じく社員も大切にする、今のブラック企業とは真逆の経営理念が昔から貫かれています。
私も夫も坂本直行さん(坂本龍馬家8代目)が描いた十勝の花の包装紙も含めて、六花亭経営の中札内の美術村や六花の森のファンでもあります。
この日の夜はすすきのの海鮮居酒屋へ。
すすきのは平日でも賑わっていました。
漁船の船主が経営しているという「はちきょう」という店も満席でしたが、運よく1時間ならということでカウンターに座れました。
山盛りのいくら丼で有名な店らしく、お客さんの前で次々にいくらを盛っていくパフォーマンス。
「あんなに食べられるの?」とびっくりするほどの量です。
ビールのお通しには北海道地図の形をしたものが・・・昆布で作ってありました。
珍しいので、じゃがいものワサビサラダも頼んでみましたが、ワサビの粒が入ったさっぱりのポテトサラダでした。
お刺身が新鮮! たこも生で。おしょうゆなど好みで3種類につけて。
イカもザンギ(鶏のから揚げ風のもの)もホントに美味しく、前夜のスープカレーの店と同じく「当たり」だったと大満足の夜でした。
翌日、千歳空港に早めに着き、もう一度スープカレーを別の店で試してみたいと専門店に入ったのですが、これが残念なことにハズレ。
比べるのがいけないのでしょうが、スープも野菜も全く別の味、私でも作れるのではと思うほどの。
おまけにご飯もパサパサでした。
余計にKanakoさんのスープカレーをまた食べたくなりました。
12月の札幌、転ぶのが怖くて2日目はタクシーを何度か利用して、その運転手さんたちとも話ができました。
「札幌の電車では優先席に若者は座ってなくて感心した」と言ったら「こっちではまず若者が座ることはないですね」と。
混んでいる車内でも優先席は空いていて驚いたのです。
これが当たり前なのでしょうが、東京では高校生も優先席に座っていますものね。
帰りの機内の窓から、翼の雪を掃っている働く車両を見ました。