昨年9月以来の「昭和の家族写真」です。
そろそろネタ(写真)が尽きてきました。
これは私の両親と弟とのお正月の家族写真です。
私が4歳か5歳、弟が2歳の頃でしょう。
当時はどこの家でもそうだったと思いますが、お正月は特別な日でした。
母が毎年、下着からワンピースまで新品を用意してくれました。
私だけでなく家族全員のをです。
身も心も新しくしてお正月を迎えるのが当たり前でした。
新しい服を着られるのがうれしくて、このオーバーもよく憶えています。
真っ赤な色で、袖口に黒いビロード地のような飾りがついていてお気に入りでした。
よく見ると弟を抱く父の指が長いことに気づきました。
そう、父は体格のいい人で、大きな手が逞しかった。
私と弟も特別というわけではありませんが、指は長いほうですし、娘も息子も長い。
そして、孫二人も指が長くて、おまけに足の形も娘とそっくり。
手足の長さや形は遺伝すると、つくづく思います。
ささやかながらも幸せに満ちていた遠い家族の記憶です。