続いて、今シーズン行われた試合の中で決めるベストゲーム、ベストゴール等の発表です。
ここまで楽しいシーズンになるとは正直思ってもみなかった。そのため、ベスト3、ワースト3それぞれ選出させていただきましたが、それなりに根拠のあるものを選ばせていただきました。
<ベストゲーム>
第3位 第4節 横浜FM戦
2019シーズンを制覇したチームを完封した試合。開幕第4戦での試合となったが、横浜のほうも開幕ダッシュに成功していたチームなので油断などあろうはずもなかった。
そのマリノス相手に自分たちのサッカーを遺憾なく発揮し、藤本の2ゴールで見事粉砕。10年越しに達成したJ1ホームゲームでの勝利であった。
第2位 第29節 浦和戦
現地で観戦して、雨の中という最悪に近いコンディションとなったが、劇的アディショナルタイムでのゴールで全てが報われた瞬間であった。
守り抜いた守備も素晴らしいし、ゴールまでの過程も素晴らしい。苦しんだ後半戦の戦いであったが、この試合に関わる全ての選手がMVPに値する働きぶりだった。まさに一丸となって掴み取った勝ち点3に多くの現地サポが涙した。
第1位 第1節 鹿島戦
今シーズンで最もインパクトのある試合はやはりこれでしょう!
J1復帰の初戦はACLを制覇した鹿島。毎年のようにタイトル争いに顔を出す名門で、過去のトリニータとの対戦でも数多くの悔しい思いをさせられてきた。
多くのトリサポは、開幕戦は思い出というスタンスで臨んだ人が多かったのではないだろうか?僕も現地で観戦したが、不安よりも楽しみという表情がスタンドで感じ取れた。
そうしたリラックスした雰囲気がよかったのか、藤本の活躍もあり見事ジャイキリ達成。鹿島サポーターのみならず多くのJサポーターが意外な結末に黙り込んだ瞬間ではないだろうか。
鹿島のホームゲームの敗戦は、わずか3回。そのうち2回はシーズン終盤のもので、開幕戦に敗戦してからは負け知らずであった。それもあり、トリニータがもたらした勝利の大きさが一層際立つ結果となった。
<ワーストゲーム>
第3位 第34節 C大阪戦
内容としてはセレッソの個の力、そしてロティーナの策士的な采配にやられたものであったが、それでもトリニータらしさがあまり見せられずにただただ順当に負けたことが悔しかった。
前節の仙台戦と同じような負け方だが、仙台の場合はアウェイであったし、三竿と小林の不在もあったし、仙台のモチベーションも高かったとかでまだ自分の中で整理できるところがあったが、ホーム最終戦で、それも丸谷の最後の試合となるわけだから、なんとか丸谷を送り出せる展開まで持っていってほしかったというのが正直な感想。
ただ、選手が頑張ってないかと言われればそうではなく、走行距離、スプリントともにシーズントップレベルの数値を叩き出していた。そのため、ワースト2位にしたかったが急遽3位に編集しなおした。
第2位 第2節 松本戦
開幕の鹿島戦に勝利し、期待値がぐんと上がった状態で臨んだ松本戦。反町監督の対策がズバリと言えばそれまでだが、それ以上にホーム開幕独特の堅さが重くのしかかった形となり、思うような躍動感のあるプレーはできなかった。
ここを乗り越えていかないと本当の強さは身につかない。
第1位 第12節 清水戦
負けた試合ではないが、全34試合を見て唯一”怠慢”で勝利を逃したと思えたのがこの清水戦。
「高畑がよくなかったです」と監督が発言したのもこの試合。高畑だけでなく、この試合でよかったと思える選手もほとんどいなかったのが正直な感想。
スプリント数を見れば明らかで、これまでの11試合では常時170回近くは記録できていたが、この試合ではわずか147回。一方の清水は170回を記録し、トリニータみたいに個の力で勝負が期待できなければとにかく走りの部分で上回らなければ結果はついてこない。これまでの試合では走力の部分で戦えていて結果もついてきたが、清水戦ではちょっと勘違いしているのかな?と思えてしまうくらいの内容であった。
後半になって盛り返した時間帯もあったが、少しでも隙を見せるとJ1では生き残れないということを身をもって感じたであろう。
<ベストゴール>
第3位 第17節 浦和戦 小林成豪
実況の桑原さんの「スーペルゴラッソ小林成豪」も込みでノミネート。苦しい時間帯で奪った追加点となり、強烈なミドルシュートでホームのトリサポに遅ればせながらのご挨拶となるゴールを見せてくれた。
ここから更にスーパーゴールを期待されたのだが、怪我の影響で願い叶わず。
第2位 第29節 浦和戦 後藤優介
またしても浦和戦で西川周作には気の毒ですが、後藤のゴールというよりゴールまでの過程そのものが素晴らしかった。
まさにチーム一丸となって奪ったゴール。ベストゲームの時と同じコメントになりそうなので割愛しますが、とにかく素晴らしいの一言。
第1位 第1節 鹿島戦 藤本憲明(1点目)
これも藤本単体というより、その前に絡んだ前田、伊藤、小塚含めての評価となる。鹿島サポーター、そして解説の岩政さんを黙らせただけでも1位に値するが、それを抜きにしても素晴らしいコンビネーションと、クォンスンテが一歩も動けないくらいタイミングをずらしたシュート。
このゴールだけで酒が飲める。2019シーズンのゴール集を見ようとしたとき、最初にこのゴールが出てくるので何度も巻き戻して、なかなか先の試合まで行きつかないという、嘘のようで本当の話。
<被ベストゴール>
第3位 第32節 清水戦 ドゥトラ
ドウグラスのオーバーヘッドの折り返しを含めての選出。清水の前がかりとなった勢いをもろに受けてしまった形となり、結局同点にさせられてしまった。
勝つためには得点が必要。それを改めて感じさせてくれた1発だった。
第2位 第22節 神戸戦 古橋亨梧
イニエスタからボールを奪えなかっただけでも諦めがつくシーンだが、古橋のゴール自体も素晴らしい。あれを高木に止めろというのは酷。
日本代表にも上り詰めているし、まだまだ成長していく予感がする。
第1位 第14節 FC東京戦 久保建英
レアルへ送り出した国内ラストゲームでのゴール。
これはもうトリサポとしても、話のネタになることに誇りを思うしかないでしょう。
今シーズンは特に悩んだのがワーストゲームの選出でしたね。負けた試合は11試合ありましたが、そのほとんどが力負けの試合。ほぼベストの状態で挑んでも上回れて負けたりしたのを選出する気にはなれませんでした。
今年は18位からのスタートで謙虚な姿勢でいられましたが、負けたことが本気で悔しいと思えるようなチームを目指していきたいですね。
じゃこの辺で