福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

とある店にて

2020年09月15日 | Weblog

とある うどん店にて

色白の男は うどんを注文した・・・

神経質そうに口をへの字に曲げて

配膳係がうどんを運んでくるまで じっと目を

閉じて待っている。

 

私は、彼から放たれる ただならぬ気配を感じ取り

そっと注視していたのである。その姿はあたかも

百戦錬磨の格闘家が好敵手を待っているかの如く

イヤでも注目せざる得ない 気迫を放っていた

からだ。

 

その雰囲気を感じ取ったのか 80歳代を超えた

白髪だらけの店主自ら ヨチヨチ おぼんに

乗せて来たのは素うどん・・・

 

見ていた私は「けッ!な、なんだ 素うどんか・・・

見かけ倒しかよっWWWWW」と嘲り笑った。

すると キッと男に睨まれ その眼光の鋭さに

に少し怯え 何事も無かったかのように 

目線を外したのである。

 

すると奴ぁ~ セルフサービスで置かれた きざみネギを

店主に対する嫌がらせじゃないかと思うほどの量を

どんぶり一杯にぶち込み ネギだけを平らげ

一礼したかとおもうと、 

懐から取り出した はんぺんを一枚 御汁に沈め

箸で二~三回 ペンペンと押え 「あっヨシ!」と

指差呼称して 店主御自慢のモチもちした白いうどんを

すすり始めたのである。

 

ちくわマンである 私はこの公序良俗に反する

モラル無き態度に激怒し

「何がヨシだ!このインチキ野郎

ネギはタダやと思ってからにっ!

それに貴殿 はんぺん迄持ち込みやがって!

そりゃ反則だからなっ!そりゃぁてめ~

スタバに自動販売機で買った缶コーヒーの

ジョージアを持ちこんで

席を占領しつつ 握り飯に喰いついている事と

なんら 変わらんのではないでごわはんか?

店主に対して無礼だとは思わぬのかっ!?

てめえ 大和魂なんて持ち合わせてないだろう!」

 

男「貴殿はこの店の人間なのか?

他人(ひと)が10年ぶりにうどんを喰っているのに

邪魔建てするとは お前の方が無礼なのではないか?」

と地から湧き出てくるような低い声で言い返して

来やがった・・・  

 

頭にきた俺は 懐から6本入りのちくわを取り出して

二本を両手に持ち ブルブル びょ~んびょ~ン

横に振りながら 俺の頭も振りながら

男のうどんに 一本ちくわを放り込み

私:「悔しかったら 喰ってみろ!」と

言ってやったのである。

 

すると 男は 竹輪を尺八のようにふきだしたかと

思いきや ストローのように操り

熱いお汁を 咽ぶこともなく 半分ほど飲み干したので

ある。

 

私:「!!!あ、兄貴っ!」

この所作、練り物新陰流師範代しか知らぬ

免許皆伝の門下生の証・・・この男は

兄弟子の兄貴じゃね~かっ!

 

男:「な、何だ お前かっ・・・」

私:「な、なんだい!はんぺんの様に白くなっちまってよ~

   全然、気が付かなかったよ~ まるでお公家さん

   みたいになっちゃってさ~あの竹輪みたいに程よく

  焼けた色はどうしたんだい?!」

男:「都会の水は塩素が濃ゆくてのう~色素がとれちまって

   この通りだWWW」と恥ずかしそうに頭を掻きむしる

私:「それよか なんで うどんに、はんぺん沈めたんだよ?

   邪道じゃないのか!?」

男:「お前も世間知らずじゃのう!うどんに

   竹輪をぶち込んで喰っている奴なんざ 

   何処にもいね~い

  おれら、練り物新陰流門下生くらいなもんだぜ

  世界は広いんだよぉ~ 

  小さくまとまってんじゃね~よ 馬鹿野郎!」

 

久し振りの再会に お互いそれぞれの武勇伝を

語りながら うどん店が閉店に成る迄 ゲロを吐きそうに

なるまで 素うどんをすすりまくる2人なのであった。

 

PS 

妻に これは本当の事なのか?と何度も聞かれる

だから 言ってやった「・・・という夢を見たとたい!」と

いつもノンフィクションばかり書いているので

本当か嘘か分からんとも言っておった・・・

アホか 本当に練り物新陰流なんか あるわきゃないだろう

考えてみたらわかろうもん!と・・・・

 

こげな 下らぬ与太話を現実の物と本気で勘違いしよったら

老後 オレオレ詐欺に引っかかっしまうぞ ばかちん!

と注意喚起をス!

 

 

 

 

 

 


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