明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
北宋の改革者「王安石」は「商鞅」と題する七言絶句の中で次のように述べています。
自古駆民在信誠 (古自り民を駆るは信誠に在り)
一言為重百金軽 (一言重しと為し百金軽し)
昔から民衆を治め導くには信用と誠実である。一言をこそ重視し百金を軽んずることである。
そのような意味ではないかと思います。後半では
今人未可非商鞅 (今人 未だ商鞅を非とす可からず)
商鞅能令政必行 (商鞅は能く政をして必ず行はれ令む)
と結んで秦の功臣商鞅の実行力をたたえています。
デフレからの脱却を目指して改革が進んでいますが、時代の転換点にあっては政治の実行力こそ試されるという事ではないでしょうか。
もう一つ梅堯臣が王安石に先立つ頃に作った「陶者」という五言絶句があります。
陶尽門前土 (門前の土を焼き尽くすも)
屋上無片瓦 (屋上 片瓦無し)
十指不霑泥 (十指 泥に霑はざるも)
鱗鱗居大廈 (鱗鱗 大廈に居る)
瓦職人は門前の陶土を全部焼いて瓦に仕上げるが、自分の家屋には一枚の瓦もない。
一方手が泥に触れることもないのに、魚の鱗のように瓦を敷き詰めた豪邸に住む人あり。
と結んでいます。格差社会の矛盾をうたったと解されています。
ともに北宋の時代を生きた人たちですが、後者の述べる様な社会情勢であったからこそ前者は改革に走ったともいえるのではないでしょうか。
今の時代を重ねてみると、何かが見えてくるのではないでしょうか。
北宋の改革者「王安石」は「商鞅」と題する七言絶句の中で次のように述べています。
自古駆民在信誠 (古自り民を駆るは信誠に在り)
一言為重百金軽 (一言重しと為し百金軽し)
昔から民衆を治め導くには信用と誠実である。一言をこそ重視し百金を軽んずることである。
そのような意味ではないかと思います。後半では
今人未可非商鞅 (今人 未だ商鞅を非とす可からず)
商鞅能令政必行 (商鞅は能く政をして必ず行はれ令む)
と結んで秦の功臣商鞅の実行力をたたえています。
デフレからの脱却を目指して改革が進んでいますが、時代の転換点にあっては政治の実行力こそ試されるという事ではないでしょうか。
もう一つ梅堯臣が王安石に先立つ頃に作った「陶者」という五言絶句があります。
陶尽門前土 (門前の土を焼き尽くすも)
屋上無片瓦 (屋上 片瓦無し)
十指不霑泥 (十指 泥に霑はざるも)
鱗鱗居大廈 (鱗鱗 大廈に居る)
瓦職人は門前の陶土を全部焼いて瓦に仕上げるが、自分の家屋には一枚の瓦もない。
一方手が泥に触れることもないのに、魚の鱗のように瓦を敷き詰めた豪邸に住む人あり。
と結んでいます。格差社会の矛盾をうたったと解されています。
ともに北宋の時代を生きた人たちですが、後者の述べる様な社会情勢であったからこそ前者は改革に走ったともいえるのではないでしょうか。
今の時代を重ねてみると、何かが見えてくるのではないでしょうか。