今こころのままに~よさこい館

よさこい祭り関連のみのブログにしました。

ニューヨークに愛を

2007年07月09日 | 幸せ受信






  「ニューヨークに愛を」 



 友人と一緒に、ニューヨークでタクシーに乗った時の事だ。
降りる時、友人はタクシーの運転者に声をかけた。

「どうもありがとう。君は実に運転が上手いね。」

 運転手はそれを聞くと、一瞬びっくりしていたが、

「お客さん、口がうまいね。からかっちゃ困るぜ。」と言った。

「いやいや、そうじゃないよ。
ニューヨークは車がひしめきあっているし、無茶苦茶な運転をしている連中が多いだろう? 
そんな中で、君が驚くほど冷静なんで感心しているんだ。」

「そうかい」とそっけなく言って運転手は走り去った。







「今のは何だったんだい?」と私が聞くと、

「僕はニューヨークに愛を呼び戻したいんだよ。
こんなにすさんでしまったニューヨークをよみがえらせる方法は、愛しかないと信じているんだ」
と友人は答えた。

「君一人の力でかい?」

「僕一人の力じゃないよ。考えてごらんよ。
僕の言葉で、今の運転手は気分を良くしたと思うんだ。あのタクシーがこれから20人の客を乗せるとする。
運転手がいい気分でいれば、客に親切をするだろう。すると今度はその20人の客が、まわりの連中にまた親切をする。
つまり連鎖反応を起こすわけさ。

自分の会社の従業員とか、どこかの店員とか、レストランのウエイターだとか、ひょっとすると、普段はほとんど気にかけない家族にさえもやさしくするかもしれないさ。
そうすれば、やがて1000人以上の人を巻き込む計算になる。すごいだろう!?」

「でも、さっきの運転手を勘定に入れての話だろう? 彼が親切にして回るという保証はないよ」

「わかっているさ、人それぞれなんだから。
だけど、もし僕が今日、10人の人間に親切にしたとして、その中のたった3人だけでも気分がよくなってごらん。これがまわりまわって3000人以上に影響を及ぼすってわけさ」

 私はそれを聞いてなるほどとは思ったものの、

「理論的にはそうかもしれないけど、実際はそう上手くいくとは思えないな」と答えた。

「もし、期待通りにいかなかったとしても、何の損になる? 
そもそも『いい仕事をしたね』と言うのに全然時間はかからないよ。
チップを増やすわけでも、減らすわけでもない。
相手に通じなくても、それはそれでいいじゃないか。また明日、別の相手に試してみればいいことさ」







「お前、本気で言ってるのかい?」

「君こそ素直じゃないよ。僕らの会社の連中だって、給料が安いっていうだけでブーブー言っているわけじゃないんだ。
どんなに一生懸命やっても、何も言ってもらえないのが面白くないのさ」

「でも、連中の仕事に対する態度はいいかげんじゃないか」

「そこなんだよ。みんな心のどこかで、真面目に働こうとサボろうと誰も気にかけやしないと思い込んでいるんだよ。
どうして、誰も優しい言葉をかけてあげないんだろう?」







こう話しながら歩いているうちに、工事現場にさしかかった。
ちょうど5人の作業員が昼御飯を食べていた。
友人はそこで立ち止まると、建設中のビルを見上げながら作業員たちに話しかけた。

「すごいね!素晴しい仕事ぶりだ。
こんなものすごいビルを建てるのは、さぞかし難しいし、危険なんだろうなあ」

作業員達は、この不思議な男をいぶかし気に見上げた。
だが、友人は全く気にせず続けた。

「いつ出来上がる予定なんだい?」

「六月さ」と作業員の一人がしぶしぶ答えた。

「そりゃあ、スゴイね。君たち、これだけいい仕事ができるんだから、さぞかし鼻が高いことだろうね」

作業員達はあっけにとられたままだったが、私達はまた歩き始めた。

「あの作業員達が僕の言ったことをかみしめてくれれば、きっといい気分になると思う。
こうやって、この街全体がまた少し幸せを取り戻すんだ」

「でも、やっぱりお前一人の力では無理だよ」と、私はまだ賛成できずにいた。

「肝心なのは、途中で諦めないことなんだよ。
大都市の人間に昔のような優しい心を呼び戻すのは、至難のわざかもしれない。
でも他の人たちも、この親切キャンペーンに参加してくれるようになれば...」







そこまで言うと、彼は途中で話を止めた。
通りがかりの女にウインクをしたのだ。

私は思わず言った。

「ふーん、どう見ても、見映えのしない女だと思うがな」

「わかってる.でも、想像してごらんよ。もし彼女が学校の先生だったら、クラスの生徒達にとって、今日は最高の一日になるだろうね」


「こころのチキンスープ」より抜粋




私はこれを読んだ時、かなり衝撃的でした

なんとなく普段生活していて、こうでなくてはいけないなぁ・・・なんて漠然と思っていた事が、明瞭にわかりやすく書かれていたから・・・。



この文章は、うちがよく行くある飲食店の店長さんのバイブルとして紹介されていました。

この店長さんは若干20代前半の可愛らしい女性なんです。

お店に行くたびに、しっかりした対応と真心がこもった接客態度にいつも感心しておりました。

若いのに本当にしっかりしてるよね~と行く度に主人と話していたのです。

この文章は彼女が中学生の時に読んだ本に載っていたそうです。

そして、それが今の彼女のバイブルになるわけですが、やはりこういう成功者は子供の頃から鋭いアンテナをお持ちなんですね~。

お店でしか知らないけれど、彼女のサイトの日記などを読ませていただくと「うーん、やっぱりフツーの若者とは違うなぁ」と感心する事が多いです。


彼女と会うたびにパワーをもらえるし、自分達も頑張らなくちゃ!といい刺激をいただいております。


しかし、最近違うお店に移動になってしまいました。

残念だけれど、まぁそのお店もそんなに遠い所ではないので、また彼女のお顔をうかがいにおじゃましようと思っています。


転記、快く承諾してくださってありがとうございました。
(ま、私のブログなんて読む機会はないと思うけど)


これからも頑張ってくださいね。かげながら応援しております。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
暖かい言葉 (Ryu)
2007-07-10 11:33:08
う~ん、そうなんだよね。

人って…やはり評価されると、悪い気はしないと思うんです。

何気ない言葉1つで…気分は良くなるんですよね。



《ありがとう》



この言葉が一番好きです。



人として…言葉を話せるという凄い能力を持っているんだから…出し惜しみしてはいけませんね。



本当…損なんかしないし。



コミュニケーションを取るにも言葉は大切だと…常に思っています。

相手の顔を…目を見て話す事の大切さは…いつも感じています。



何気なく過ごす毎日に…忘れがちになるけれど、こういうのを読むと気持ち引き締まりますね。



私も…接客業、笑顔と優しさを忘れない様に…頑張ろ~っと。

いい話しを教えてくれて…ありがとうo(^-^)o



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ありがとう (未来 薫)
2007-07-10 16:16:42
ありがとう
本当に素晴らしい話ですね・・・
何か、心に、青空が広がるような内容ですね
そして、それは その事を語れる心を持ったゆみたかさが
素適な人だからだと思います。
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Unknown (ゆみたか)
2007-07-11 22:26:25
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Ryuちゃま

ほんと、そうなんだよね。

「ありがとう」
「ごめんなさい」

が言えない人が多すぎるような気がする。
人は自分の鏡って言うから、いつもイライラしている人と話す機会があるという事は、きっと自分もイライラしているのかなーってよく思う。
それと同じで、人に優しくなれると自分も気持ち良いし人も気持ち良いから、やっぱり幸せを感じる人が増えるよね。

そういえば、今日近所の野球場で夏の選抜大会をやってたよ。
Ryuちゃんちの第一王子もがんばってるかなーって思ったよ

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未来様

なんか、絵本のようなストーリーだけど、絵本こそ良い話がたくさんあるんですよね

>心に青空が広がるような

素晴らしく良い表現ですよね~
この文章、未来さんにも当てはまってますよ
未来さんはいつも回りの人を幸福にしてくれていますよ
わたしこそ「ありがとう」です

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以心伝心 (道@)
2007-07-12 23:16:48
は(残念ながら)ありえない。
ま、数十年間、本業でも日常でも対人折衝を続けてきたおじさん、の、確信だ(笑)

「言ってくれないとわからない!」
ってずっと妻には小言言われたけどね(笑)

あるひとがこういった。
「道@さんは、よくチームの掲示板に賞賛書き込みを
する。ときどき、これはほめ殺し、って思うときも
ある。・・で、その理由は?」
「けなすのは、ほめる言葉の数十倍も書けるよ、容易に。人間は非難や中傷することに快感を覚える動物
だから(笑)正直言うと現地で一回しか演舞をみれないじゃん・たいがいは。その映像を消さないように急いでPCの前に座る。と、同時にその空間にいた自分の感性とあわせて言葉をつむぎだすのよ。ゆっくりと急いで、ね(笑)、で、何度も何度も書き直して書き込みはじめるのよ、賞賛の数々を。いうまでもなく創造者はほめてもらいたい一心で創り、披露するわけさ。
だったら、思い立ったら即伝えなくっちゃ、相手に」
「ついでに言うと、全国から、こんなメールがくるよ、書いたあと。ひとりでもわかってくれるひとがいた!とうれしくてたまりません。どうぞこれからも
厳しく暖かい目で見ててください!・・と」

ま、今回の記事はすこし違う内容だけど、本質は
同じだね。

感じたら、思い立ったら、言葉にして伝えよう、相手に。キザとおもわれようが、ええかっこしい、と思われようが、ええやんか!と(笑)
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Unknown (しーそー)
2007-07-13 19:36:52
日本人て(私だけか)ほめたり、ほめられたりするの苦手じゃないですか?
ほめられても素直に受け止められなくて、何か裏があるんじゃないかとか考えちゃったりして…

でも最近大人になったせいか(今頃かよ)ほめられたら素直に「ありがとうございます」って言えるようになりました。
で、そうすると相手の良い所も自然に見えてくるようになって、ほめることが出来てきました。

ほめる癖をつけると、相手が喜んでくれるのが嬉しくて、また次もほめる…
これって「愛」だったのですね。
みんな素直になって、幸せを伝染させましょう

素直になれない告白…
「その布バック(\1000)可愛いね」と、ヴィトンずくめの友達に言われても素直に「ありがとう」と言えない私もまだいます。

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Unknown (ゆみたか)
2007-07-13 21:30:42
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道頓堀様

私も主人にはいつも同じ言葉を投げかけておりました。
だって、本当に何も言ってくれないとわからないから
何を言いたいのかわかった上で話し合う事が大切だと思います
以前は、私が一方的に怒ってばかりで喧嘩にもならない感じでしたが、主人も吐き出すようになってからは、お互いが言いたい放題です
それでも、前より距離感がだいぶ縮まりました

褒めるのにお金はかからないし、相手も自分も幸せになれる
だったら、お互いに気持ちのいい言葉を投げかけていれば戦争も起こらないはずなのに・・・。
(あ、我が家の夫婦喧嘩もだわ

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しーそーさま

うんうん(^-^)
そうかもしれません。
褒められると逆に気恥ずかしくなったりしちゃいますよね。
でも、私も今は年を重ねてきたせいか?褒められるの大好き
いっつも主人には「私は褒められて伸びるタイプなんだから、もっと褒めて褒めて」と言ってます
卓球の練習中なんて特にそうなんだけど、なかなか褒めてくれない
最後の気持ちはよくわかる気がする
私も今はブランド物より、質感を大事にしてますから

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