小児科だより～溶連菌流行中～

溶連菌に感染している患者さんが最近特に増えてきました。

感染すると喉が痛くなり、熱が出ます。頭が痛い、お腹が痛いと訴える子もいます。咳や鼻水などの風邪症状はあまり見られません。

診察ではのどが真っ赤に腫れ上がり、舌がイチゴのようにブツブツとしていて、体に細かい湿疹が出ているのが特徴です。

溶連菌が疑わしいと判断したら、綿棒でのどの菌をとり検査キットで調べますが、診察で特徴的な
所見がなくても念のため調べてみたら溶連菌だった！なんてこともよくあります。
何回も繰り返しかかる子もいます。

溶連菌検査で陽性と出れば、抗生物質で治療します。抗生物質の種類にもよりますが、10日間飲むものが一般的です。飲んで1日たてば溶連菌はほぼ除菌され、熱も下がり元気になりますが、必ず抗生物質は飲みきってください。

合併症として、1ヶ月以内に腎炎をおこすことがあるので、約3週後に尿検査をお願いします。