まめだの落語日記

落語、講談、歌舞伎、文楽が大好きです。私自身の備忘録を兼ねてその日観た聴いた演目について書いていきます。

人形町噺問屋

2017-06-28 10:11:47 | 落語
2017年6月27日(火)19時開演
日本橋劇場
2,500円


兼好師匠主催の定例独演会。


三遊亭兼好     ごあいさつ

三遊亭じゃんけん  たらちね
三遊亭けん玉    ん廻し
三遊亭兼好     風呂敷

仲入り

コント青年団    コント
三遊亭兼好     へっつい幽霊




前座二人ともめきめき上手くなっている
ように思いますが、けん玉さんは
うけようとしすぎるきらいがあるかな。

兼好師匠の風呂敷はよく聴く落協の
師匠方とは少し設定が違っています。

ちょっとくどいというか、面白くしよう
として説明過多な印象。

この説明が師匠の場合はセリフで語られる
からいわゆる説明ではないのだけれど、
私は必要ないと感じます。

コント青年団のコントは寄席の芸ですね。
寄席というのは内々に楽しむ場所だから
こういう政治的なコントもOKだけど、
ホールだとしんどい、と思いました。

私は大ファンなのでOKなのですが、
一般受けはけっこう厳しいかと。

へっつい幽霊は師匠の明るい芸風に
ぴったりで楽しく拝聴しました。



    

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6 コメント

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風呂敷 (mars)
2017-06-28 15:49:26
押入れの新さんを救出し、サゲとなる部分は皆さん一緒なんだから、ようするに女将さんが「兄貴」を呼びに行く場面。
この兄貴の知ったかぶりの面白さに尽きると思いますが、

・貞女、両夫にまみえず
・女、三界に家なし

何んて諺を解説してから、洒落の方を言うくらいなら、諺を現代人に分かり易いものや、その時の時事ネタに変えて良いと思います。

今なら「面従腹背」を「年中オッパイ」とかに変えるようなくすぐりが私は好きです。
白酒師匠の「風呂敷」はそんな感じですよ。「光陰矢の如し」を「工員は、矢野さんに限る!と言う、同族企業の良さを訴える諺」とかやります。
Unknown (まめだ)
2017-06-28 17:42:08
marsさま

コメントありがとうございます。

兄貴の知ったかぶりは彼女を先に返した後、自分の女将さんに対して発揮されるという初めてのパターンでした。

その他にもちょっとちょっと異なる演出が。
言い換えるだけじゃなくて余分についてるんですよ、本来の古典落語の上にさらに。

へっつい幽霊 (ヌーベルハンバーグ)
2017-06-29 12:38:00
関東では二通りの型がありますね。三代目・桂三木助師や六代目・三遊亭圓生師のように「幽霊」の出るへっついを一円付けて誰かに引き取ってもらおうという道具屋夫婦の話を陰で聞いた熊さんが家をしくじった生薬屋の若旦那を誘って引き取り行く型と五代目・古今亭志ん生師や五代目・柳家小さん師のように博奕で大当りした熊さんがへっついを買おうと道具屋に寄ると良い出来なのに店の親父が無料で良いというへっついを不思議に思いながら求めると、その晩・・・・・。六代目・三遊亭圓生師のひ孫弟子(?)の現・三遊亭兼好師はやはり前者の型だったでしょうか?
Unknown (まめだ)
2017-06-29 14:11:53
ヌーベルハンバーグ様

コメントありがとうございました。

おっしゃるとおり、圓生師型でした。
一晩でへっついから出てきた大金を使ってしまった二人。幽霊に金返せといわれます。
熊さんは生薬屋に行って息子が重病だからと300円(円でした)親からもらってきて、幽霊に返そうとします。ただ返したんじゃ面白くないから、丁半ばくちで幽霊から全部巻き上げてしまいました。
円楽一門の工夫 (やんべ)
2017-06-29 16:12:05
この日は、いたちや主催の「ダブルス」@日本橋社会教育会館に行って、兼好さんはお休みしました。
雲助師匠と喬太郎師匠の見事な化学反応、これぞ二人会の醍醐味!という会でしたよ。

「へっつい幽霊」は、先日、萬橘さんで聴いたのですが、
冒頭の道具屋と幽霊が出て引き取ってくれという客のやりとりを全面カットして、
いきなり熊さんが道具屋でへっついを引き取って金儲けしようと若旦那を誘う場面から入る。
なるほど、こういう入り方でも十分わかる!
と新鮮に感じた高座でした。

円楽一門は、兼好さんもそうだけど、
噺の構成や演出を工夫してきますね。
昔は「これが三遊亭の型?」とか思いましたが、
そうではなくて、ご自分で研究されているのだとわかりました。

そういうところが、この二人には共通していて、
好きです。
Unknown (まめだ)
2017-06-30 17:02:29
やんべ様

コメントありがとうござます。

そんな素敵な会があったんですね。

兼好さん、頭のよい方なので独自の工夫が活きてますが、あまり工夫をして欲しくない噺があります。
萬橘さんは兼好さんを相当意識してあのようになっていると思っています。

それは私の好みなので、仕方ありません笑

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