ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

辛い話(後)

2014年02月10日 | 日記
辛い話の後編を報告せねばならないのは、なんと
もですが、、。

この5年で商友たちの店が次々と閉店に追い込ま
れた。倒産や自己破産がほとんど無かっただけま
しなのかもしれないが、真面目に商売に取り組み
やってきた商友たちが、真剣に「廃業」という道
を選ばざるをえなかったことは悲しい。

それが年齢の過ぎた者たちなら、
「ちっと早い隠居」
にでもしておくが、無理なこじつけさえ許されな
い厳しい現実に、現役バリバリの若い者たちが生
業の道から外れていくのを見る時は、なんともい
えないさびしさものがある。ましてや、閉店をす
るときには、負の遺産も背負っていくのだから、
この先を考えると、たんなる勤め人とは異なる厳
しさがまっている。

金のない零細業者は零細なもの同志、米びつの中
を見せ合って、お互いを励まし、助け合い、アド
バイスをしてきただけに、時折、そういう仲間の
夢を見る。

今朝がたもそんな夢をみて目を覚まし、ふと
「力不足だなぁ---、、、。」
とつぶやくと、ちょうど隣のベッドの女房も起き
ていたらしく、
「誰のこと?」
というので、
「己の力の無さを嘆いているんだ。」
とほなさんは答えた。

「己の力では、未来は開かない。開けない。」
と判るようになったのが数年前だった。
それで、若い商人たちに、未来を開いてもらいた
いと願いを託する気持ちになったのになぁ。
本当に残念だ。

先週から、12月に入ったスタッフがいるので、
新入教育をまたやっている。
こんな激動の時代に、カビの生えた基本中の基本
を話して、いったい何になる?

絶え間ない大波が来てる日々に、こんな原理原則
がどこまで通用する?
その原理原則を覚えて、お前は通用できないじゃ
ないの?
こういう責めがほなさんから離れない。

コンピューターの時代に、1+1を教えてみてもと
思うが、それさえ聞いたことが無いと若いスタッ
フに言われると、そういう見方もあるよと言わざ
るをえない。それが己の最後の使命なのだろう。
しかし、余計なことをしている感が常に残る。

一方で、若い人たちは、こんな親父が考えるスト
ーリーで未来を開いていきはしないことだろう、
こう思い直した。どんな明日が待っているか知ら
ないが、かつて歴史上、明けない夜はなかったか
らだ。こう信じよう。
コメント
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