ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

あしたの新聞

2009年12月07日 | 日記
母と一緒に歩いていたりしていると、周りの
方々からは、
「ほのぼのしていいわ。」
と言ってくださいますが、なんのなんの実際
は「異種格闘技戦」、87歳の認知症の母が、
普通の生活するのは危険と隣り合わせになり
ます。

平気で道路をよたよた横切っているのをみて
「あかん、あかん」
と私の怒号が飛びます。母に大声出して叱れ
るのは、ほなさんだけ。女房はそこまで立場
上いえません。
「これって前にもいうたでぇ」
とほなさんは一日中怒鳴ってばかりのような
気がします。
母を守る上で、ホーム入居は正しかったと思
います。みなさんやさしいですし。

寒くなるからと姉が買ってもっていった、防
寒スリッパが、使わないうちに見つからなく
なりました。
入れ歯と財布は、一日に何度も探さなければ
なりません。すべて、大事なものは”隠す”
のが母の日課です。

今、入っているホームの部屋は広くありません
が、それでも”隠す”場所はいろいろあります。
私達が一生懸命見つけたら、
「ありゃ、こんなところに誰が入れたんかいな」
と他人事のように言う母の言葉で終わります。
そのたびに、われわれはガクッとなり、吉本新
喜劇も幕を閉じます。

布団の中から出てきたモノもありますから、来
週は、スリッパを時間をかけて探しましょうか。
それまでに、またホットラインが鳴るような気
もしますが。

お前もすぐ老いてゆくのだよ、そう母の小さな
背中が語っています。親は身をもって、老後と
いうものを教えてくれてるんですね。

子育てから学んだことは多く、子のおかげで親
のかっこうをさせてもらってますが、今後は自
分の行く末を、親に教えてもらっている、わが
身の「明日の新聞」を読んでいるようです。

ほなさんの老後も異種格闘後戦になることは間
違いないでしょうが、できればかわいい爺さん
になりたいな、なんて思いました。
コメント
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