羽田三郎

切り継ぎの魔術師羽田二郎氏に敬意を表して

紀ノ川のホイットコム

2007-01-01 00:00:00 | HOn2 H0f 1/87 6.5mm
2005/12/2x
1軸サンドカーを作るためにTMSの切抜きを取り出したときに発見したのがトワイライトゾーンの切り抜き。そこに載っていたのが今回製作の紀ノ川のホイットコムである。


トワイライトゾーンの記事には実寸の図が付いていたので参考にしている。 HOn2での制作意欲を掻き立てるのは記事によると762mmでは動輪が収まらない台枠幅とあるところ。

写真を見るとほとんどすべてを自作する必要がありそうだったがしばらく眺めていると台枠はモデルワーゲンの中標津のホイットコムが同じ形状であることに気づいた。たまたま木曽のホイットコムのキットを持っていたので取説に載っている中標津の図面と照らし合わせると同寸であった(後で知ったが紀ノ川と中標津の台枠が同型であることはモデルワーゲンから発売されている木曽のホイットコムのCD-ROMに書いてある)。中標津の台枠は別売りがあるようなので問い合わせると程なく入手できた(ちなみに在庫の最後だった!)ので幅を3mm近く削り込んだ。

プラの部分はエバーグリーンのプラ細工。屋根やボンネットは折り曲げではなく天板と側板の3ピース構成。角はACCで裏打ちしてから削った。ボンネットの手すりは真鍮線+パイプで自作しても良かったがITOWORKSの手すりセットにちょうどいいのがあったので使ってみた。煙突はパイプ芸。「なぜプラは細工でパイプはなのか?」とあららぎ氏

実車はエンジンをいすゞのDA40という大型のものに乗せ換えたことによりラジエタが前方に押し出されている。 DA40は今のところ製品が無いのと作るにも資料が無いので手持ちのITOWORKSのブダK-428でお茶を濁した。ラジエタはホイットコム純正から高田機工のものに換えられたことによりオリジナルより背が高くなり、ボンネットが斜めになると言う珍奇なスタイルになった。


ラジエタは背の低い6列のもので適当なキャスト部品が見当たらなかったため自作も辞さない状況であったが前面は寸法だけ近いKATOWORKSのものがFlying Zooの葛生3tエッチング板にあったのでキットを潰して流用した。それでも背が高いのでボンネットの傾き加減が実車より派手になっている。ラジエタは「ワールド工芸の加藤3tのでもいいんじゃないの?」とは家元。確かにワールドのもので問題ない感じだ。ラジエタあたりのエッチング板だけとかって買えるのか?


キャブ内は燃料タンク以外は作っていない。燃料タンクのフタはなんと屋根にある。動力はフッ君と同様でシコーの4x8モーターから時計のギヤで減速してからウォームで動輪へ落としている。車輪はだるまやの5.2mm。


下部から見た動力。ねじ一本で前方に固定する構成でここだけは改良の余地を感じるものの妙案なし。一応エンジンの下部にみぞがあってそこにギヤフレームの上部がハマるようにはしてある。ボンネットは接着してしまうとエンジンを塗装できないやと思い取り外し可能としている。色はよくわかんないのでとりあえず生地完とした。


2006/1/3

生地完としたあと、色を決める前にヘッドライト、台枠上の小さいふた群、台枠側面の穴、台枠先端のクランク棒のガイドを追加加工した。ヘッドライトは実車写真ではステーしかないので想像。ステーは0.08の真鍮箔、ライトケースはエコーのおわん型ヘッドライト。クランク棒のガイドと台枠上の小さなフタ群は0.25mmプラバンから。ボルトのような部分は真鍮板にダイを掘ってドリルの裏で押し出し。ちなみにダイの穴径-0.1mmの棒で押せば押し切れてしまうことは無かった。台枠側面の穴はプラの帯板に一旦穴を開けたものをジグにしてあけた。

色は実車写真を良く見ると車内、車体、台枠とも青系一色で塗られていた形跡があったので退色を考慮し、タミヤアクリル(個人的な好みでラッカー系は使用しない)のXF-18ミディアムブルーの一色塗りとした。エンジンとライトケースの中はメタルカラーのクロームシルバーがベース。ウェザリングは煙突や極端なサビはタミヤアクリルのハルレッド、それから定番のラストールのサビと黒、ブラグドンの粉の黒とライトグレーっぽい色を使用した。オイルっぽい汚れはウェザリング塗料を持っていなかったので黒にジャーマングレイを混ぜたもので済ませた。軸箱や燃料タンクのふたあたりに使用。廃車体直前まで汚してある。



































2007/2/2
実物写真のひとつ
http://kidoushimatsuki.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_b402.html

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