先生は,こんな本を読んでいます

読み聞かせを15年間毎日続けているちばちゃん(先生)が
読んできた本の紹介をします

1.三浦綾子著『わが青春に出会った本』その1 新潮社

2006年01月29日 | Weblog
▼ どんな人間・どんな本と出会ったのか

    私たちの幸せは、どんな人間と知り合ったか、どん
    な本と出会ったかということと、深いかかわりがあ
    ると思う。

  この言葉は、三浦綾子さんの言葉の中で、私が1番好きな言葉で
 す。人との出会いというのは、人生において大きなウエイトをしめ
 るということはみなさんも同感だと思いますが、三浦綾子さんは
 「本との出会い」もまた大切なものだと述べています。

▼ 三浦文学の原点は読み聞かせだった

  この本を読み、三浦文学の原点が綾子さんの祖母の読み聞かせで
 あったことを知り、うれしくなりました。
  綾子さんは、「私の読書好きの芽を育ててくれたのは祖母である」
 とおっしゃっています。

    ・・・・・なぜ、私は読書好きになったのだろう。その最
    初の芽を育ててくれたのは、祖母だと私は信じてい
    る。母の母であるこの祖母は、母のお産の度にわが
    家に来ていたし、暇さえあれば忙しい母を助けるた
    めに、何丁か離れた所からかけつけてくれた。この
    祖母は、十年程前、九十六歳で死んだが、私はこの
    祖母の怒った声や顔を、全くといってよい程知らな
    い。祖母は、たくさんの民話や、おとぎ話を知って
    いて、私の背をなでながら、眠りにつくまで、話を
    聞かせてくれたものだ。

  私が読み聞かせを始めたのは、新卒2年目のことです。当時、ク
 ラスの子どもたちは騒がしく、私の話を聞かない状態でした。
  そんな中、子どもたちは「こわい話を読んで!」と言います。私
 は、自宅にあった古い『世界のこわい話』という本を読みました。
  すると、あれほど騒がしかった教室が「シーン・・・。」となりまし
 た。真剣にしかも楽しそうに私の話を聞いているのです。
  この子どもたちの姿には大きな衝撃を受けました。
  「読み聞かせって、すごいんだな。」そう実感してはじめた読み
 聞かせも、もう15年目になりました。

私のHP「すぐできる読み聞かせ・ゲーム・心の話」もご覧に
 なって下さい。