先生は,こんな本を読んでいます

読み聞かせを15年間毎日続けているちばちゃん(先生)が
読んできた本の紹介をします

20.高橋龍太郎『職場のうつがスカッと晴れる』法研2005年

2006年03月06日 | Weblog
▼ 新聞にも出ていますし、医療関係者から聞いたこともあるのです
 が、先生方の「うつ」は結構多いそうです。
  この本は、「うつにならないための」予防の本です。精神科医の
 方が書きました。
  副題は「会社が楽になる実践心理アドバイス」です。

▼ 教師は対人関係の職業なので(全てそうでしょうが・・・・・)、人
 間関係がうまくいかないと非常に悩むものです。まして、子どもた
 ちとは、毎日、顔を合わせるのですから、子どもたちとの関係がう
 まくいかないと非常につらくなるものです。
  私は教師9年目(9年目の「く」るしみと呼んでいます)に、つ
 らかった時期がありました。具体的には書けませんが、頭や体が重い
 日が続きました。
  私はこういう状態になると、なぜか「眠く」なるのです。よく眠
 る日々を過ごしました。(と言っても睡眠7~8時間位でしたが)
  「あの日々が続いたら、うつになっていたのかなあ?」なんて、
 今にして思います。

▼ その状態を抜け出せたのは、次の考えに達した時でした。本誌に
 こうあります。

          悩みのない人はいない

    仕事もプライベートも順風満帆。そんな状態が永遠
    に続く人はまずいないでしょう。どんな人格者であ
    っても、避けては通れない壁が必ずあるものです。
    親の介護の問題、肉親との士別、配偶者や恋人との
    別離など、悩みの種類や大きさは人それぞれでしょ
    うが、プライベートな問題が仕事に支障を来すとい
    うことは、誰にでも起こりうることです。

▼ 何のことはない文章ですが、この気持ちというか、境地に立てる
 かどうかだと思います。

    ●子どもは、うるさくて当たり前。
    ●子どもは、いたずらをして当たり前。
    ●子どもは、できなくて当たり前。
    ●子どもは、同じ失敗をして当たり前。
    ●子どもは、言うことを聞かなくて当たり前。
     (でも、子どもは、かわいい。)

 こう思えた時、何だか悩んでいたのがバカバカしくなりました。

▼ 当時の自分は「プチ仮面うつ病(もどき)」というようなものだ
 ったのかなと思っています。

    「仮面うつ病」といって、訴えるのは身体症状のみ
    で、ニコニコしながら来院される人もいます。仮面
    うつ病の仮面とは、心の状態をマスク、つまり仮面
    で隠しているという意味で、このような人は端から
    見ると心はいたって元気に見えますし、本人にもう
    つかもしれないという意識はまったくありません。
    しかし、よくよく話を聞いてみると、その身体症状
    はあきらかにうつから来ているのです。

▼ 私は、北海道・道東の超僻地校で義務教育を過ごしました。9年
 間、男子1人という状況は、みなさんは想像できないでしょう。
  女子は4~7名いたのですが、男子は私1人でした。
  仮面をかぶっていたわけではないのですが、気をつかって生きて
 きた気がします。子どもの頃の性格というのは、一生物ですよね。
  O型なのにA型だと間違われてしまうのも、わかる気がします。
  まあ、だからこそ、このようなブログを作ったり、HPを運営し
 ているのかもしれませんね。
  今の座右の銘は「プラス思考」と「継続は力なり」です。みなさ
 ん、気楽に、でも、コツコツとがんばりましょうね。
私のHP「すぐできる読み聞かせ・ゲーム・心の話」もご覧に
 なって下さい。