先生は,こんな本を読んでいます

読み聞かせを15年間毎日続けているちばちゃん(先生)が
読んできた本の紹介をします

15.神田憲行『97敗、黒字』朝日新聞社2005年

2006年02月22日 | Weblog
▼ 「97敗、黒字。」これだけで、何のスポーツのどこの球団なの
 かわかれば、野球に興味を持っているかと思われます。
  昨年、話題になった「楽天イーグルス」のことです。
  4・5月は100敗する!と言われていましたが、7月の好調で
 何とか大台にはのらずにすみました。

▼ 田尾監督は3年契約なのに、たった1年で解任されてしまいます
 が、三木谷オーナーとの内紛が原因のようです。

    私は開幕戦の勝利で、顔を真っ赤にした三木谷がロ
    ッカールーム前で選手一人ひとりと握手していたの
    を目撃したときから、いつかこうなるのではないか
    と予感していた。三木谷は熱い、熱すぎるのだ。大
    学でテニス部の主将をしていたことからわかる通り、
    よく比較される堀江貴文(元)ライブドア社長より
    彼ははるかに体育会系の人間である。だから負ける
    ことが我慢ならない。彼が現場に介入したくて田尾
    の采配を批判したとは思わない。おそらく「なんと
    かしてくれよ」という一首のファン心理だったのだ
    ろう。しかしプロ野球のオーナーが日本にわずか12
    人しかいないことを考えると、この発言はおそらく
    彼自身が想像しているより重い。

▼ しかし、経営は黒字になるというのが素晴らしいです。巨額の赤
 字を垂れ流すのが、半ば常識の球団経営で、初年度から黒字にもっ
 ていくのは画期的なことです。
  様々なアイデアが、功を奏したのでしょう。
  「どぶ板経営」と言われていたそうですが、学ぶところが大きい
 と思います。
  1番大切なのは「無駄をはぶく」ということです。これは、民間
 のみならず、学校でも大切なことです。

    ナイターのあと、選手は宿泊先のホテルでバイキン
    グ形式の食事をとる。金額は1人だいたい6000
    円という。しかし選手によってはバイキングに飽き
    て、外で自費で食べに行ってしまうこともある。す
    ると、その分が無駄になる。ひどいときには1軍25
    人分用意して、5人しか食べないときもあるらしい。
    すると一晩で12万円分の料理を捨てたことになる。
    すれを毎晩繰り返していたらすごい無駄ですよ。だ
    からうちはホテルのレストランで利用できる食事券
    を各選手に支給して、食べた人の分だけ払うシステ
    ムにすることを考えています。

▼ 私は子どもの頃から巨人ファンでした。でも、今は北海道に地元
 の球団「日本ハム」がありますので、そちらの応援になっています。
  地元というものは、やはり1番になっていくものです。
  楽天は正直、野村監督も三木谷オーナーも個人的には好きではあ 
 りません。しかし、地元、仙台・東北に根付こうとしている楽天と
 いう球団には声援を送りたいと思っています。
私のHP「すぐできる読み聞かせ・ゲーム・心の話」もご覧に
 なって下さい。