HOLY! HOLY!

キミは世界で一匹、青い目の雑種犬・ホリーの今日

夏休み~群馬編(2)

2008年08月22日 | 旅行

 

手漕ぎボートに乗ったホリーは、

おとーさんと母の間に、リードを持って座らせていたのですが、

うろうろして落ち着かないので

おとーさん、オールが当たってうまく漕げません。

 

実は、母、13歳の時、プールで死にかけてます。

99%渡っていた三途の川を引き返して以来

海にもプールにも入っていません。(もちろん体育でも)

それが湖の真ん中で、こーんなひっくり返りそうなボートに

乗っているとは~。なんで乗っちゃったかなー。

スワンでも、テントウ虫でもよかったのになあ。

暗い水に引き込まれそうで、気持ちがザワザワします。

もう、おとーさんを信頼するしかありません。

 

ホリーがうろうろするので、

「大丈夫だから離せば?」おとーさん。

カヌーの舳先に静かに立っているワンコを想像したそうです。

確かに、ホリーもしばらくそうしてて、遠くにいる兄たちの方を見ていました。

しかし次の瞬間、(ご想像通り)

 

 

湖にダイビングーーーッ!!

 

母の叫びで、今度はホリーの状況を見た

おとーさんまで飛び込みました!!

 

ひえー、ひえーーっ!!!

安全ベルトをつけたままだったので、

おとーさんがすぐホリーを引き上げました。

次に、右半身だけ上がったおとーさん、最後のふんばりがききません。

「手貸して~」「無理!無理!」

結果、自力でボートに上がりました。

頑張ったね!って違う?笑

いや、その、だってホリーもいるし、ボートがかなり傾いて転覆しそうだし

バランスを取ろうと反対側に行くと、遠くなるし。

いやーだって、水怖い!!

(↑一応、瀬戸内育ちです)

 

今でもみぞおちがゾーッとするのですが、ホリーが飛び込んだあと

浮いてくるのかと思いきや、下手な犬掻きで深さ30センチ?ほどのまま、

浮いてこなかったらしいのです。

母が覚えているのはダイブした瞬間と、頭を水から出したところだけ。

ホリーは一体何を思ったのでしょうか。

兄たちを追って、静かな湖面を走れると思ったのでしょうか。

助けられたホリーは何事もなくケロッとしていましたが、(!!!)

もう夫婦は怖いのと、

何もわかってないホリーがおかしいのとで、ネジが飛んでます。

ニュースで「犬を助けようとした東京の男性が…」とか出てたかもよ。

おとーさんのケータイも水没でパーです。

伊豆で泳いだのがよかったのか、悪かったのか。

これは、水に囲まれている事が理解できていない、としか思えません。

人間だって長時間いると、そんな感覚になるものですし。

水が嫌いだから動かないだろうと思い込んでいました。

本当に油断しました。

もしも、の時は千葉わんや、さくらママさんに顔向けができません。

何年も一緒に暮らしてきたとはいえ、何が起こるかわかりません。

この安全ベルトはハーネスにもなるのですが、

車から降りるとき、外そうかと思ったのをそのままにしておいて

ホリーの命は助かったのでした。

おぼれる犬っているのかなあ。

いやー、それにしても男性の一瞬の判断・行動力には驚かされます。

今度ボートに乗るときは、ぜひ思い出してくださいね。

 

スワンでまた近づいてきた兄たちに、「見てた?」

腑抜け顔で聞くと、全然知らなかったそうで。笑

周りのボートも多分知らないかも。

一体、岸の人たちは、何と思うでしょうねー。

周りの人間は笑ってますけどね~。30分の間に死ぬ思いですよ。ハ~。

ボート屋さんに

「犬がダイブしちゃって、こっちも飛び込んじゃった」と話をしたら

「あ~そうですか~ 」、こっちがビックリしました。

だって、人が全身ずぶ濡れ、ですよ? ここではよくあることなのか~?

 

車に戻ったものの、おとーさんの余分の着替えがありません。

しょうがない、車の熱い屋根で乾燥です。

その間、ウマがたくさん観光客を乗せてパカポカ歩いている光景を

車に腰掛けて見ていたら、だんだんのどか~な気分になってきました。

しきりとホリーに「貸しを作ったぞ」と恩を売るおとーさん。

伊豆の林道トライアル?を含め、B型男の陽気さです。笑

 

服も乾いて、湖畔のお蕎麦屋さんで交代でお昼ご飯。

当然、車の中からホリーが蕎麦屋の入り口を監視してます。

食べた気がしないったら。

まだ時間があるので、地図に載っていたモーターランド、的な

所まで戻って行ってみることに。

しかし、暇そうな受付で聞いてみると、ほとんどがカートも

バイクも持ち込みばかりだそうで。

はい、残念。もう宿に行ってお風呂に入ったほうがいいね。

一生忘れない榛名湖に戻り、本日のお宿へ向かう道へ。

…入ったつもりが、またもや道を1本間違えて、えらーく遠回り。

國定忠治の三国街道から中之条へ行くはめになりました。

 

                     (続く…)