公開早々、ご覧になってしまった方にはまことにお気の毒というほかないが、映画『男たちの大和』を映画館までわざわざ観にいくのは、お金をドブに捨てるのと同じことである。映画の出来を云々する以前の問題で、この映画の製作総指揮を務めている人物は、かつて大手と言われて世に知られていた出版社の社主兼社長でありながら、あろうことか麻薬の密輸入・所持・使用に手を染め、有罪判決を受けて服役、出所後もなんと「冤罪」を訴 . . . 本文を読む
神様というのは、つくづく非情だと天を恨みたくなるときがある。近鉄バファローズ、オリックス・ブルーウェーブの監督として３度のリーグ優勝と日本シリーズ制覇１回を果たし、野茂英雄、吉井理人、長谷川滋利、イチロー、田口壮、木田優夫、野村貴仁の日本人メジャーリーガー７人が彼の元で育ち、昨年殿堂入りも果たした仰木彬さんが急逝された。西鉄ライオンズ黄金時代の正二塁手であり、現役時代、そして引退後も三原脩監督の薫 . . . 本文を読む
古田敦也よ、君はやはりすばらしいリーダーである。ヤクルトスワローズが、19日の実行委員会で、球団名を来季から「東京ヤクルトスワローズ」に変更する旨の申請を行なうことが明らかになった。まさか「都市名を名乗るとは協約違反だ！」なんて、あのオッサンが言わないだろうな（笑）。以前、このBlogで「ヤクルトはオリックスと『根無し草チームNo.1』の座を争う」と憎まれ口を叩き、同様のコメントをある媒体にも寄せ . . . 本文を読む
公式サイトに開設したデジカメ写真館「Gallery“Ｒ”」、私の技術不足が原因で写真が見えない不手際があり、本当にご迷惑をおかけいたしました。さきほど、ようやく閲覧可能にな……ったと思います（笑）。一応、これまではプレオープン、今日から正式オープンということでご理解を。心よりお詫び申し上げます。ぜひ下記のアドレスからアクセスをお願いいたします。http://www.k2.dion.ne.jp/~r . . . 本文を読む
今日は「野球文化學會」のメンバーである藤田啓二さんに誘われて、東京高輪プリンスホテルで開催されたプロ野球ＯＢクラブ（全日本野球振興会）の感謝の夕べに足を運んだ。会場には佐々木信也さんや、漫画家のやくみつるさんご夫妻など旧知の方々も見えられており、旧交を温める。ゲストとして、クラブの役員にも名を連ねている水島新司先生もお見えになることが、あらかじめ藤田さんのメールで知っていたので、持参した「新・野球 . . . 本文を読む
ワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）の日本代表チームに松井秀喜が加わるかどうかが、日本のストーブリーグ最大の話題となっている。松井自身が、この大会に参加することにモチベーションを感じていないのは確かだろう。公式戦の開幕前という開催時期のせいもあって、果たして真剣勝負になるのか、それとも単なる国別の「顔見世興行」に終わるのか、その境目がハッキリしないからだ。また、そうしたこと以前に、松井の周辺か . . . 本文を読む
小学生の頃、高校野球の選手、たとえば三沢高校の太田幸司投手（のち近鉄）などは、えらく大人に見えたものだ。高校生でもそれだから、プロ野球の選手、特に王貞治や長嶋茂雄などは、文字通り「雲の上の存在」だった。それが、自分自身がいつの間にか高校生、大学生の時代があっという間に過ぎ去り、社会人になってから何十年もたつと、もう自分と同じ年のプロ野球選手、たとえば原辰徳（現・読売ジャイアンツ監督）も現役を引退し . . . 本文を読む
ウインターミーティング開催中のＭＬＢでは、毎日、というよりも分刻みで大型トレードが成立している。ＦＡで正遊撃手のラファエル・ファーカルを失ったブレーブスは、レッドソックスとのトレードでエドガー・レンテリアを獲得した。アルフォンゾ・ソリアーノはブレッド・ウィルカーソンらとの交換でレンジャーズからナショナルズへ移籍（余談だが、今朝の「朝日新聞」は、通信社の配信記事を垂れ流して、ウィルカーソンを「内野手 . . . 本文を読む
ジョン・レノンが凶弾に倒れた1980年12月8日（NY時間では7日）、その日は前夜遅くまでアルバイトをしていて、帰宅後夕方まで寝ていたため、その悲報を知ったのは夕方のテレビニュースだったと思う。最新アルバムの「ダブル・ファンタジー」はその数日前に買っていたが、まだ針を落としていなかった（当時はもちろんレコードでした）。その夜はすべての深夜放送が追悼一色になっていて、それを一晩中ハシゴして聴いていた . . . 本文を読む
先日、京都取材のついでに奈良に立ち寄ってきました。足を運んだのは東大寺戒壇院、唐招提寺、薬師寺。観光シーズンが終わっても、東大寺はやはり拝観者が多いのですが、大仏殿や三月堂、二月堂から離れた戒壇院には、あまり人影がありません。戒壇は奈良時代に来日した鑑真和上が、日本で初めて僧侶の資格である「戒」を授ける儀式を行なう場所として東大寺に設立したもので、建物自体は江戸時代の再建ですが、天平彫刻の傑作とい . . . 本文を読む
12月2日に、ベースボール・マガジン社から、月刊メジャー・リーグ12月号増刊「大リーグ100マイル豪球伝説」が発売されました。ノーラン・ライアン、ボブ・フェラーなどの伝説的豪速球投手から、ランディ・ジョンソン、ロジャー・クレメンスなど現役の本格派投手まで網羅した、メジャーリーグファンならば必読の一冊。私、上田も「レフティ・グローブ／日本を震撼させたスモークボール」を寄稿しております。この原稿の依頼 . . . 本文を読む
フロリダ・マーリンズがただいま「第２回（2005年度）グランバザール」を開催中！ まるで97年シリーズ優勝後のリプレイを見るようだ。2003年ワールドシリーズＭＶＰのジョシュ・ベケットと正三塁手のマイク・ローウェルをレッドソックスへ、ゴールドグラブ二塁手のルイス・カスティーヨをツインズに、2005年にＦＡで入団したばかりのカルロス・デルガドをメッツに放出したのに続き、今度は正捕手のポール・ロデュー . . . 本文を読む
11月30日、このBlogでもたびたび取り上げた、京都・京田辺市の「少年野球・死のシゴキ事件」の現場で取材をしてきた。写真は、亡くなった少年を含む野球チーム所属の選手たちが、63歳の総監督から「敗戦のペナルティー」練習を強要された木津川堤防沿いのグラウンドである。事件が起こった10月1日、京田辺市の最高気温は28度だったが、このグラウンドは土が全体的に白っぽく、照り返しがきついため、練習が始まった . . . 本文を読む
昨日、京都・京田辺市で10月に起こった、少年野球熱中症事故死事件の現場へ取材に行ってまいりました。「事故死」と書きましたが、とても事故で済まされるものではありません。スポーツ、野球の名のもとに、虐待行為が行なわれ、その結果、13歳の少年が命を奪われた……。詳細は、明日以降、このブログでも紹介していきます。メディアがなぜこの事件を深く追及しないのか、まったく理解に苦しみます。 . . . 本文を読む