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「國際緑豆会」本部前で「鯨肉パーティー」を開催しよう!?

2006年01月21日 | えとせとら

(クジラの刺身セットです)

国際的カルト集団グリーンピースが、またまた日本の調査捕鯨に反対して、南氷洋での調査海上では自ら妨害行為をしながら「キャッチャーボートに狙われた」と当たり屋のような難癖をつけ、さらにフランスでは日本大使館前に巨大なシロナガスクジラの死体を放置するという、これまたヤクザも真っ青のいやがらせを行なった。もはや彼らはグリーンピースより「國際緑豆会(こくさいりょくとうかい)」の看板のほうがよほどお似合いである。

「緑豆会」の狂信ぶりについて字数を費やすよりも、なぜ日本に捕鯨が必要なのかを説明しよう。
ご存知の通り、国土の狭い日本は食糧の多くを輸入に頼っている。現在、日本の食料自給率は40%程度だが、主食の米を除くと、その割合はさらに低下する。
人間の食行動は「雑食性」に分類され、確かに必要な栄養素を摂取できれば、肉なしの食生活も可能だが、実際には肉食を強く欲する本能があるとも言われている。典型的なのが、ソ連やポーランドなど旧東側諸国で、穀物などの配給が十分にあった時期でも、配給が限られている牛肉を求めて、精肉店の前に長い行列が出来ていたことである。また、人間に最も近いサルと言われる「ピグミーチンパンジー」は、植物類よりも肉食を好み、群れでヒヒなどを捕らえる狩猟行動も観察されている。
肉食がタブーであったとされる江戸時代以前も、実際には鯨だけでなく、ウサギ(「獣肉」ではなく「鳥」だとして「一羽、二羽」と数えられる)、イノシシ(「ヤマクジラ」と呼ばれた)などが庶民の間でも食されていた。

このように、獣肉を食べることが人間の本能としてあるのならば、当然日本における相当の供給量は確保されなければならない。米国産牛肉の輸入がストップしたあと、値上がりや一部外食産業などへの影響はあっても、牛肉そのものの流通が止まらなかったのは、オーストラリア産などアメリカ以外の国からの輸入や、国産牛肉でまかなえたほか、鳥、豚、魚など、獣肉、魚肉のバラエティーが豊富だったためでもある。
しかし、これが戦争や災害などの要因によって、特に牛・豚・鳥の三大食用肉全体の輸入がストップしたり大幅に減少すれば、それは国産の食用肉や魚介類だけでは補いきれない。
その際、大きな役割を発揮するのが「鯨肉」なのである。クジラは一頭から取れる肉の量がミンククジラなどの小型種でも牛などとは比較にならないくらい多く、体のほとんどの部分が食用可能で、栄養価も非常に高い。戦後の食糧難時代に出回った「鯨カツ」や、学校給食に出た「大和煮」のイメージから「不味い肉」と思われているフシもあるが、実際にはすぐれた調理法が伝統的にあり、牛・豚・鳥などと比べてもまったく遜色がない。

確かに乱獲によってシロナガスクジラなどは絶滅の危機に瀕したのも確かだが、現在では一部の種類、特にヒゲ鯨類は逆に増加してオキアミを大量に摂取し、それが海の食物連鎖の下層に属するイワシなどの小型魚類の減少につながっている可能性も高い。

調査捕鯨ではクジラの水銀汚染なども確認されているが、これは海洋の環境保全を進めれば解決する問題(もちろん容易なことではないが)である。もちろん調査捕鯨から闇ルートで鯨肉が流通するのは厳しく取り締まらなければならないが、いずれにしてもたとえ現在一般家庭で大量消費されることがなくても、万が一に備えて、捕鯨技術とクジラの食文化は今後もきちんと伝承されなけていかなければならないのである。

だいたい、「國際緑豆会」などに見られる反捕鯨の動きには、少なからず人種・民族偏見の匂いが漂う。彼らはよく「クジラは人間の次に頭のいい動物だから殺すな」と主張していたが、ならば「頭の悪い動物は殺してもかまわないのか」ということになる。ならばと今度は「菜食主義者」だと言い立てるが、植物とて尊い生命があることは変わりない。まさに偽善、欺瞞に満ちた連中である。また彼らの暴力的な運動は本来環境問題に高い関心を持ち、地道に関与していこうと考えている大多数の市民が環境運動を敬遠する原因にもなってしまうだろう。それはいわゆる「全共闘世代」の暴走が左翼どころかリベラルな政治風潮までをも衰退させた要因になったことにも似ているし、それ以上にマーティン・ルーサー・キング牧師が主導した公民権運動における「非暴力主義」が黒人以外にも多くの賛同者を得て世界中に広がったやり方とは対照的な悪い例であると断言できるだろう。
私はこうした連中に牛耳られている国際捕鯨委員会など、もはや国際機関としての役割を果たしていないのだから、とっとと脱退してしまえばいいと思っているのだが。

かつてのフランス女優ブリジット・バルドーも「自然保護」「反捕鯨」を叫び、日本を非難するコメントを出していたが、そんな彼女の実像は、ナチスドイツの戦争犯罪を賛美するフランスの極右政党「国民戦線」の熱烈な支持者だったことで暴露された。

國際緑豆会の皆さんがせっかく日本大使館にすばらしいプレゼントを贈ってくださったのだから、信義に厚い日本民族としてはぜひお礼をしたい。まあ理想は緑豆会の本部や幹部・組員の皆様方のご自宅、あるいはブリジット・バルドーの自宅前にゴザを広げて「鯨肉パーティー」を開催することだが、現地の警察などに干渉されるのも面倒だ。だから、渋谷や浅草の有名なクジラ料理店などでクジラのフルコースを堪能するわれわれの姿をビデオにとり、日本中から奴らにビデオレターとして送ってあげようではないか。口々に「Delicouus!」「Happy!」「Great!」「This is Jananese culture!」とか叫びながら、クジラ料理を頬張る姿を見せてあげよう。犯罪行為にならないどころか、やつらの気分を害す以外になんら法的な実害のない分、よほど上品なやり方だと思うのだが。

さあ、オレもBB(ベベ=バルドーの愛称)の写真を前にして、ぜひ「尾身の刺身」「百ひろ」「さえずり」などを堪能することにしようっと!(笑)

※なんてことを書いているうちに、アメリカ産牛肉に禁止されている危険部位が発見され、再び全面禁輸に。小泉純一郎首相には1ヶ月ぐらいキューバに私費留学してもらって、カストロ議長に「反米精神」を叩き込んでもらいたいね(笑)。ホンマ、対米追従もいい加減にせい! わしら米国の奴隷と違うんだぜ!!!



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