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芸術的「ロング/ミドルシュート」の量産を期待する!

2006年06月11日 | えとせとら

(現役時代のジーコが披露した芸術的ゴールを、今大会で日本代表選手は「再現」できるだろうか?)

サッカーは大好きだし、門外漢とも思っていないが、文章を書く商売としては専門外のテーマである。ドイツワールドカップは試合を見ることのできる環境にある限り、日本代表の試合はもちろん、世界の強豪国のゲームもできるだけ楽しみたいが、特別大きな出来事でもない限り、このBlogであまり多くを語ることはしないでおこうとおもう。

ただ、この大会であまり「見たくないもの」とぜひ「見たいもの」は挙げておこうと思う。まず見たくないものだが、さっそくスウェーデンがやってしまった。「スコアレスドロー」である。いろいろ好みの問題もあるだろうが、球技はサッカーであろうとバスケットや野球、ラグビーであろうと、「点取りゲーム」であることが基本中の基本だ。まして、今回は世界最高峰の戦いで、観客が払っている入場料も高いのである。観客にとって最高の瞬間である「ゴール」が見られないのは一種の背信行為だ。とにかくこの大会でのスコアレスドローが極力少ないことを祈りたい。

さて、「見たいもの」だが、これはドイツがいきなり開幕戦で見せてくれた。「ロング/ミドルシュートによるゴール」である。特に試合を決めた終了3分前のMFフリンクスによる4点目のシュートは、FKをギリギリまで引き寄せ、相手のDFとGKのわずかな隙を見事なピンポイントコントロールで衝いた、芸術的なゴールだった。

実は、今回の日本代表が予選リーグを突破し、前回のベスト16を上回る成績を上げるキーになるのも、このロング/ミドルシュートではないかと私は考えている。たとえばFWの高原直泰大黒将志あたりが最前線で相手のマークをひきつけている場面で、10m以上離れた位置にいる中盤の選手がこいつを決めるチャンスは十分にめぐってくるのではないだろうか。そうしたシュートを打つ能力を持つ選手も、中田英寿、中村俊輔、中田浩二、そして先発出場の機会はとりあえずないかもしれないが、小笠原満男などが今回の代表メンバーには揃っている。小笠原はあのセンターサークルからのスーパーゴールが記憶に新しいし、中田浩はアントラーズ時代のJリーグ年間王座決定戦で、マリノスのGKだった川口能活を文字通り吹っ飛ばしてゴールを決めたあのサイドラインからのFKを鮮明に憶えている。
また、これはミドルシュートではないが、1993年の天皇杯予選で、当時まだアントラーズで現役選手だったジーコが見せた芸術的ヒールキックを、誰かがぜひこの大会で再現してくれないものだろうか。

まあ、こんなことを考えながら、毎日仕事の合間に、あるいは並行しながらテレビ観戦を続けています。さて、今大会における日本代表初ゴールの私の予想ですが、ゴール前で日本の攻撃陣と豪州のDF陣がごちゃついてる間に、後ろから飛び込んできた福西崇史が豪快に決めるミドルシュートに期待します。さて、皆さんの予想は?



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