山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

秋山遊びも慎重に

2024年09月22日 | キノコ採り

 キノコの端境期であることは、以前にも書いたのだが、気になるキノコがある。

 それが、

       このお方なんです

 既に盛期を過ぎて崩れかかっていることは、見ての通り。

 去年も出ていたし、一昨年も出ていたんだけど、見つけたのはナメコの季節。

 つまり、晩秋だ。

 このキノコが発生した時には、どんな姿をしているのか気になって仕方がなかったのだ。

 もしかしたら、ただのサルノコシカケかもしれない。 でも、これがマスタケだったら、最高級の株ですよ。

 まあ、マスタケについては、長いこと触れる機会がなかったので、軽く説明しておきますね。

 マスタケの『マス』は、『鱒』のことです。 海に下り、成長すると川に戻ってくるあの魚ね。

 このキノコ、発生してからある程度の大きさになるまでは、正に『鱒』のような色をしているんですよ。

 過去画像で申し訳ないんだけど、

       こういう姿をしています

 『マスタケ』の意味が分かるでしょう。

 これが、画像のように若い状態だと、極めつけに旨いんですよ。

 マツタケともマイタケとも違った、独特の肉質と食感を持ったこのキノコは、他に類を見ない美味しさです。

 なもんだから、様子を見ておきたかったということね。

 で、いつもとは全く時期がずれるんだけど、O町の採り場を訪ねることにしたんです。

 秋雨がひと休みしてくれた最後の日でした。

 ここは、マタギたちのキノコ採り場としては、最も里山に近いところなんですけど、

       森は深い

 で、目的地に車を停めてドアを開けたら、

 ブ~ン

 ヤバい音が聞こえるじゃないの。

 クマに続いて山で恐ろしい上弦の弐、オオスズメバチですね。

 出会い方によっては、クマより恐ろしいお方です。

 ハチ対策用のスプレーを手に、慎重に様子を見ると、まだ旋回中。 偵察飛行ですね。

 これが、ホバリングで空中停止姿勢だとかなりヤバい。 戦闘態勢です。

 気を抜かずに観察を続けていると、どこかに飛んで行ってしまいました。

 ホッと一息。

 そうだよなあ、この時期は、スズメバチも気性が荒くなるんだよなあ。

 マタギとしては、一応2種類のスプレーを持ち歩いています。

       真っ向勝負! 荒野のガンマンスプレー

 そして、

       敵の戦意を喪失させる女神のスプレー

 いつでも使えるように胸ポケットに入れてあるんですけど、わざわざ敵地に赴いて使う気はない。

 で、気づいてんだけど、この山って、

       立ち枯れの森なんですよ

 確かに、キノコもたくさん生えるけど、もしかしたら、ハチが巣を作るには好条件なのかもしれません。

       確かにいい森だよ

 でもねえ、

       「まだ早いぞ」

       「もう少し秋が深まったらおいで」

 なんだか、そう諭されているような気がして、山を軽く一回りしたら、そそくさと帰路についてしまいました。

 やっぱり、安全第一だよね。



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