積丹半島の8月は酷暑の東京と違って色々な花が咲き乱れていて楽しい。流石に知らない草花も多い。
島武威海岸の坂道を下りていくとツリガネニンジンの可憐な紫色の花があちこちに。妙高高原のものと違い、花の色が濃い。また、高さも風に吹きっさらされている場所に咲くと低く、花が密生している。
ひときわ背が高いのはエゾニュウと思われる。ヤツデの実のような白い花をつけ、竹の節というか、ウドの茎というか、1m50cm程度に伸びている。もう枯れているものはそのまま茶色になっている。
花が可愛らしいのはやはりピンクの丸い5弁の花をつけるエゾフウロ、透明感のある控えめなピンク色は目を引く。
以前、利尻島でも海岸沿いの小高い山に咲いていたエゾカワラナデシコ。ナデシコが自生しているだけで都会人には珍しい。
北海道ではおなじみのハマナスはすでに赤いプチトマトのような実をつけている。よく見るとまだ濃いピンクの花を見つけることもできた。
道を走っいて、どこでもみることができるドクゼリの白い花。よくこれだけ咲いていると思うほどであった。
他にも見たことがあまりない花、タチギボウシやマムシグサ、エゾタンポポなどまだまだある。こうした植物観察も旅の楽しみの一つである。