hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大観音寺 人形町の古刹

2013-12-12 06:43:14 | 日記

人形町に勤務し始めて半年が過ぎ、かなり町並みも分かってきた。この付近には神社は日本橋七福神の水天宮を始め数多くあるが、寺は思いのほか少ない。


その中にあって、歴史があるのは大観音寺である。場所は人形町通りの水天宮と人形町の交差点の中間地点にあり、創建年代は分からないが、今の場所に建てられたのは明治13年のこと。
本尊の鉄観音は北条政子が創建した新清水寺の本尊であったもので、寺は1258年に火災で消滅した。しかし、その後、江戸時代に鎌倉の『鉄ノ井(くろがねのい)』から頭部だけが出てきたもの。元祿12年(1699年)に鉄観音堂に安置されたが、明治初頭に廃仏毀釈で捨てられるところを深川に移され、その後今の場所にやって来たものである。

毎月11日と17日に本尊の開帳をしているが、初めて気がつき、ようやくお詣りすることができた。江戸33観音の3番札所となっている。



境内には他にも韋駄天尊、地蔵尊、馬頭観音なども祀られており、小さいながら立派なお寺であった。何より頭だけしかない観音さまは高さ170cm、面幅54cmと大きなもので4頭身でも8mはあった観音様を拝みたいと思ったのは私だけであろうか。