海 鳴 り

四季の海のように、思いついたことを書きます。

さすが武部幹事長 7月8日 南あわじ市へ!!  

2006-06-29 11:29:13 | Weblog

先に紹介させてもらった「南あわじ市長 中田勝久行政報告会」に、自民党の武部幹事長が来ることが決まったとの報告があった。

来ることが決まったのだから、私はもう何も言わないが、自民党の幹事長がなんのために来るか? を考えていたら、あっ! と思った。

そうだ、武部さんが西村代議士ともども来るには、ただ嘲笑を浴びるためだけではないのだ――と気づいたからだ。

重複するが、中田勝久という男について下記に再掲するのをお許し願いたい。

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 税金は市長のポケットマネー? (兵庫県南あわじ市)

税金はだれのものか? を考えさせられた裁判の判決が、先月の5月25日神戸地裁であった。

下記にそのことを報じた『朝日新聞』淡路版を引用する。

旧三原町記念品料  原告の請求却下
地裁判決「監査請求自体が違法」

 旧三原町(南あわじ市)の町長や職員らが退職する際に支払われてきた「記念品料」は条例の基づかない「ヤミ給与」にあたり、同市長が職員らに返還を請求しないのは違法だとして、住民が違法確認を求めた訴訟の判決が25日、神戸地裁であった。佐藤明裁判長は「地方自治法などで定められた、訴訟の前に必要な監査請求自体が違法なものであり、請求は不適法」として却下する判決を言い渡した。
 判決によると、旧三原町は94~03年度に町長や職員約50人に対し、記念品料として計約5,252万円支払った。住民は、この支出が違法だとして05年12月26日、南あわじ市監査委員に住民監査請求したが、最も近い記念品料の支給日が04年5月21日であることから、監査委員は、地方自治法で定めた監査請求期間(1年)を過ぎていて違法だとして請求を却下。同地裁は訴訟の前に適法な監査請求がなかったとして、訴え自体が不適法と結論づけた。
 記念品料をめぐっては、神戸地裁で昨年11月、住民が市長を相手取って04年度分の記念品料約954万円を賠償するよう求めた訴訟の判決があり、同地裁は請求を棄却したものの、支出の違法性を指摘していた。
「不当な判決だ」住民は控訴検討
判決を受け、原告の住民は「南あわじ市長の責任を不問にしたまま、請求の期限を過ぎたことの理由のみで訴えを退ける不当な判決。判決を吟味した上で控訴を検討する」とのコメントを出した。
一方、中田勝久市長は「至極当然の結果。市民のみなさまにご心配をおかけしたことについては謙虚に受け止めています」とした。【朝日新聞 淡路板 2005年5月26日】

この判決には、もう一つの重大な意味が隠されている。「中田市長が旧三原町長時代に執行した平成15年以前の10年間、支給金額総計5,250万円余りは、税金ではなく、中田氏個人のものである。それを返還せよとは不適法である」と。

本来税金であるはずの5,250万円余 がなぜ中田氏のポケットマネーになってしまったのか?

答えは簡単である。

中田氏自身が不当利益返還請求権を放置し、なおかつ返還請求のことは考えていない、と明言したからである。ここで、一時的に5,250万円余が中田氏のものになったのである。

一時的というのは、中田氏が市長職を辞し、税金のなんたるかをわきまえた新市長なら(債権については、長はこれを取り立てるべき法的義務を課されており、その行使または不行使についての裁量権を有しない:地方自治法240条の1項)、当然就任と同時に債権を行使するはずだからである。しかしながら時効があって、かなりの税金が中田氏のポケットマネーとして消えてしまう現実がある。

平成15年以前の10年間、ヤミ給与を受領したのは47名である。市長選前の平成17年1月15日の中田勝久後援会からの寒中見舞い葉書には、
「このたびの合併と同時に三原町役場を退職されました元助役・収入役をはじめ幹部の方々が事務局に加わり 新市に中田勝久の堅実な手腕こそが必要と応援いただくことになりました お蔭様で万全の体制が整いつつあります」
と書かれてあったそうである。

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おそらく武部幹事長は、中田勝久が一時的におのれのものにした税金 5,250万円余を、取り戻してくれるのだ。

武部幹事長ともあろうお人が、南あわじ市民の税金を中田市長の手から取り戻させ、政治というものの範を示さないはずがない。

それに、西村代議士も当然、5,250万円余の税金を市民に返還するよう中田を説得してくれるだろう。それをしなければ、ただ嘲笑を浴び、次のおのれの選挙を不利にするためにだけ来たことのなる。もっとも私自身、中田の行政報告会にのこのこと出かかけてくるような無節操な代議士は応援せず、次の選挙では民主党に全力投球する。これは脅しではない。市民感情から大きくずれてしまった代議士が当然受けるべき酬いなのだ。

ともあれ、地方都市の一市長を説得できずしてなんの自民党の幹事長か――と、多くの国民が思っていることを肝に銘じて南あわじ市へ来訪されたし。