20周年記念式典翌日の7月21日(日)から2日間にわたり、北海道ウイメンズ・ユニオン夏合宿が開催されました。
今年の合宿は札幌から1時間半ほど離れた支笏湖におきまして、同時に全国シェルターネットブロック代表者会議も行われました。
当日は朝9時40分に札幌駅北口に集まり、昨年とは趣向を変え、じょうてつバスをチャーターし、車中はバスガイドであった室蘭支部藤本副委員長による観光ガイド付きという贅沢さです。
バスは一路支笏湖へ、数名の方とは千歳空港から直接目的地へ来る方や、支笏湖で合流する方もいました。
お昼は、ここ数年話題のしこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌でランチバイキング。
噂には聞いていたものの、健康と美容にこだわった、有機野菜、新鮮な魚介や肉などのお料理がとっても充実しており、参加者のみなさんは支笏湖に着いた早々ヘルシービュッフェに舌鼓を打ちました。
その後、15時のチェックインの時間まで、ゆったり足湯に浸かる人や、支笏湖水中遊覧船で透明な湖水を鑑賞したり、支笏湖の魅力を学ぶことができるビジターセンターを訪問したりしながら、道内最古の現役鉄橋、山線鉄橋をわたり野鳥の森や自然研究路を散策しつつ、本日の宿泊所、休暇村支笏湖までの道を楽しみました。
宿に着いてからは早速、「女性労働の課題と自立支援」をテーマに学習会を開催しました。
このたび10月26・27日に岩手県盛岡市で行われる全国シェルターシンポジウムの「女性と労働」分科会を女のスペース・おんが担当することになり、北海道ウイメンズ・ユニオンとパープルユニオンが協力団体として初めて分科会に取り組むことになりました。
学習会では、小山委員長から女性労働分野で分科会を持つ意義が発表され、次に、参加者の方々からさまざまな事例や現在抱えている問題が挙げられました。その後、各支部へ事例や相談件数の提出依頼など、分科会発表に向けて準備を進めることなどが話し合われました。
途中、分科会の方向性について学習会が紛糾する場面がありましたが、北海道は8つの民間シェルター中、5つのシェルターに北海道ウイメンズ・ユニオンの支部があり、女性の労働組合活動とシェルター活動を女性運動の両輪として位置づけて活動している団体として日本でも先駆けとなるものです。
真の「女性の自立」という点においては「労働現場」における「支援」ということは最も重要な課題であることから、ぶれることなく初志貫徹で分科会を成功させようと参加者一同決意をあらたにしました。
日も沈み、夕食は1階ダイニングで夏限定北海どんぶりをはじめとするバイキングを堪能し、夜はとろりとしたお湯が自慢の天然温泉で参加された方々は日頃の疲れを癒していました。
夏合宿の当日は第23回参議院議員選挙の投票日及び開票日であり、あちこちの部屋で目にする選挙速報にの自民圧勝という愕然とする結果に、今後ますます厳しくなりそうな女性に対する人権の問題をはじめ、労働、憲法改正、原発、TPP、沖縄など、さまざまな不安が語られ、合宿の夜は更けました。
参加されたみなさまお疲れ様でした、そしてありがとうございました。
(上段左) 休暇村支笏湖ダイニング入口POP 手作りで朝からほっこりします。(*^_^*)
(上段中) 休暇村支笏湖前庭に咲いていた紫陽花 鮮やかですね。
(上段右) 前日の晴天とは打って変わって翌日は曇り空でしたが…支笏湖畔ではスワンボートがみなさんを待っています。
(下段左) 道内最古の現役鉄橋「山線鉄橋」 機関車は苫小牧市で見ることが出来ます。
(下段中) ビジターセンター横にひっそりと展示されていた能登正智画伯の「山線軌道」の版画。
(下段右) 同じくビジターセンター横に展示されていた紺谷瀞司氏の切り絵が入った雑誌記事 紺谷瀞司氏は写真家でもありました。
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