平野町ぐるみ博物館探訪その②
前回は幽霊博物館のある大念仏寺から平野本通商店街を歩いていくつかの博物館を訪ねたのですが、今回はその白眉、ハイパーワンダーランドなお寺、全興寺のご紹介です。
全興寺は商店街の中ほどにあります。その門を潜ると、左右に西国三十三ヵ所石仏。正面に一願不動尊。本堂には本尊の薬師如来。境内には弘法大師像などが安置され、まあ普通のお寺と言う感じなのですが、なんとも不思議、、、、、チョットしたワンダーランドが待ち受けているのです。
ネッ、、、、、、
ネッ、、、、、、、、、、
ネッ、、、、、、、、、、、、っと
突然こんな光景に出会います。お寺の中に「駄菓子屋さん博物館」です。昭和20~30年代ごろの玩具や駄菓子の箱などが所狭しと展示され、今の子供らは興味深く、ボクラの年代はその懐かしさに童心に還ります。3枚目はラヂヲと手絞り型洗濯機です。
しばし童心に還り戸口を出ると、、、、、ここからがこのお寺のワンダーランド、いやハイパーワンダーランドへの幕明けであります。
小さな鬼が立っていて、矢印があります。一方は「ほとけのくに」。一方は「地獄堂」とあります。
うん?何度か来ているのですが「ほとけのくに」の存在は気が付きませんでした。案内の方向の歩いて行くことにしました。
左上が本堂。萩や桔梗などが咲いた小道の突きあたりに「ほとけのくに」がありました。
四国八十八ヵ所の砂入り手すりを持ちながら階段を降りて行くと小さな池のようなものがあり、その真ん中に寝釈迦をイメージさせる横長のガラス像(石かと思った)が置いてあります。ひんやりとした空間。水琴窟の音色。中央のステンドグラスの曼陀羅図に座り瞑想するにはうってつけの空間であります。ただ、写真を撮るのが憚れるような気持ちになり、結局、よう写しませんでした。
では、地獄堂はというと、、、、、、、、そのお堂の前にこんな物があります。
くり抜いた石の中へ頭を入れると地獄の釜の音が聞こえるらしいのです。来るたびに試しますが、果たして、、、、、です。まあ、地獄堂を訪ねる前の肩慣らしです。
地獄堂です。写真の右下の四角いのは貴方の地獄度テストのモンダイ一覧。設問に答えながら順にボタンをを押してゆきます。感心するのはここの設備は、あれ、壊れてるやんとか、動かへんというのがないことです。先の鬼の案内板にしても片腕がないとかペンキが剥げてみすぼらしい様になっていないのがスゴイです。手入れが行き届いているのです。
ちなみに、テストの結果ボクは極楽行き決定の引導を渡されたました。でも、折角ですから余裕で地獄堂を覗いてみました。
正面に閻魔大王。左に裁判官。右に鬼。そんな配置で死者ならぬ来場者を迎えてくれます。
家内が閻魔大王の足元にあるドラを鳴らし黄泉の国へ来たことを知らせました。すると、地獄のあれこれが鏡に写し出され、前世で悪行をしないことを諭されます。しかしながら、これ以後も平然として悪行(この場合は例えば夫をぞんざいに扱うかどうか)を重ねると、死後本当に地獄に落とされるよ、、、、というもの。つまりこの地獄堂は改心を諭す役割をしているのです。果たして家内は、、、、、
、、、、、、いわんや「平野町ぐるみ博物館」は波乱含みの一日であったのであります。