森山威男は、山下洋輔トリオでは見たことがなかった。
あたりまえだ、まだオレは小学生ぐらいだろう。
山下洋輔トリオの末期。
→
1983年 山下洋輔トリオを解散。この時のメンバーは小山彰太(ds)、武田和命(ts)、林栄一(as)
この時期に旧新宿ピットインでギリギリ見ることができた。大学時代だ。
このときあの、クレイジーキャッツの谷啓がトロンボーンで飛び入り参加したのを鮮烈に覚えている。
森山威男も、同じ頃ピットインで自身のグループで見た。
パルテノン多摩でも見たが、このときは多分もう病気で名古屋にいて、病後少しずつ、演奏活動を再開した頃だと思う。
そしてちょっと前には新宿厚生年金でピットイン40周年記念コンサートでも見た。
いずれも、感嘆し、感動し、ドラムの素晴らしさとジャズの素晴らしさを堪能できるコンサートだった。
そして、先週の日曜日は、たまたま西荻のモグモグにミートローフを買いに出かけ、チラっとアケタを覗いたら本日森山威男、ということになって急遽に見行く決心をしたのであった。
やはり素晴らしいの一言である。今回のメンバーは比較的若手だが、前述したようにアコーディオンが入っているところがかなり面白い。渡辺ファイアーのアルトサックスも、音川英二のテナーサックスも、掛け値無く素晴らしいし、若さもあり、いい。ふたりの個性が違ってて、これがまた、聴いている方は楽しい。ああいう演奏を自在にできるっていうのは、いったいどれだけ巧いのだろう。オレのトランペットなんて、まだ保育園卒業もままならないぞ。
それにしても、バンドメンバーを煽り、たき付け、手綱を絶妙に捌きながら、いい演奏をすると、彼らをシンバル越しに優しい目で見つめる森山さんは、オヤジのようにも見える。ピアノ田中信正さんも素晴らしかった。残念ながら、ちょっと音は聞きづらかったのだがね。
森山グループは、もろフリーの激しい曲もあれば、4ビートの演奏もあるが、いずれも森山ミュージックであり、大胆に斬りかかるようなリズムから、珠玉のブラシ、味わい深いシズルのシンバルなど、もうジャズドラムの素晴らしい部分がすべて凝縮されているように思えた。
それから、森山威男さんはMCがとても面白い。上品な談志のようだ。「山下洋輔グループの40終演ライブをやります。野外で。なんで、森山40周年じゃないんだ!と。だからキアズマをやりました。もう練習をタップリやった。テキや練習なんてしてやしない。ジャズはね、負けてはいかんのですよ」。なんだか、ジャズはね、負けてはいかんのですよ、というコトバは、森山さんにピッタリで、ちょっと泣けそうになりました。
ところで、さらに、このライブで、おれはスゴイ幸運があったのだった。それはまた後日。
ちなみに、私は↓この「しーそー」というアルバムをいい音で聴きたいという気持ちだけで、SACDとサラウンドスピーカーを買いました。
それだけの価値のあるアルバムだと思います。
あたりまえだ、まだオレは小学生ぐらいだろう。
山下洋輔トリオの末期。
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1983年 山下洋輔トリオを解散。この時のメンバーは小山彰太(ds)、武田和命(ts)、林栄一(as)
この時期に旧新宿ピットインでギリギリ見ることができた。大学時代だ。
このときあの、クレイジーキャッツの谷啓がトロンボーンで飛び入り参加したのを鮮烈に覚えている。
森山威男も、同じ頃ピットインで自身のグループで見た。
パルテノン多摩でも見たが、このときは多分もう病気で名古屋にいて、病後少しずつ、演奏活動を再開した頃だと思う。
そしてちょっと前には新宿厚生年金でピットイン40周年記念コンサートでも見た。
いずれも、感嘆し、感動し、ドラムの素晴らしさとジャズの素晴らしさを堪能できるコンサートだった。
そして、先週の日曜日は、たまたま西荻のモグモグにミートローフを買いに出かけ、チラっとアケタを覗いたら本日森山威男、ということになって急遽に見行く決心をしたのであった。
やはり素晴らしいの一言である。今回のメンバーは比較的若手だが、前述したようにアコーディオンが入っているところがかなり面白い。渡辺ファイアーのアルトサックスも、音川英二のテナーサックスも、掛け値無く素晴らしいし、若さもあり、いい。ふたりの個性が違ってて、これがまた、聴いている方は楽しい。ああいう演奏を自在にできるっていうのは、いったいどれだけ巧いのだろう。オレのトランペットなんて、まだ保育園卒業もままならないぞ。
それにしても、バンドメンバーを煽り、たき付け、手綱を絶妙に捌きながら、いい演奏をすると、彼らをシンバル越しに優しい目で見つめる森山さんは、オヤジのようにも見える。ピアノ田中信正さんも素晴らしかった。残念ながら、ちょっと音は聞きづらかったのだがね。
森山グループは、もろフリーの激しい曲もあれば、4ビートの演奏もあるが、いずれも森山ミュージックであり、大胆に斬りかかるようなリズムから、珠玉のブラシ、味わい深いシズルのシンバルなど、もうジャズドラムの素晴らしい部分がすべて凝縮されているように思えた。
それから、森山威男さんはMCがとても面白い。上品な談志のようだ。「山下洋輔グループの40終演ライブをやります。野外で。なんで、森山40周年じゃないんだ!と。だからキアズマをやりました。もう練習をタップリやった。テキや練習なんてしてやしない。ジャズはね、負けてはいかんのですよ」。なんだか、ジャズはね、負けてはいかんのですよ、というコトバは、森山さんにピッタリで、ちょっと泣けそうになりました。
ところで、さらに、このライブで、おれはスゴイ幸運があったのだった。それはまた後日。
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それだけの価値のあるアルバムだと思います。
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