ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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「原朋直ジャズトランペットコース講義録」リックを吹かなければ同じコード進行でもアドリブは変わってくる

2011年10月06日 20時11分12秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート

 

原朋直レッスンのジャズトランペットコース講義録です。

最近は不定期掲載になってます。
ヤマハ銀座アネックスで開講されている原朋直レッスンのジャズトランペットコースに通い始めて、
気がつけば、すでに6年目です。
時々ですが、レッスンの時に話していただける、非常に示唆深いお話をお裾分けしています。

 
ここのところ、タイトルを変えて、
「原朋直ジャズトランペットコース講義録--ツクシ君への手紙」としています。
昨年8月まで同じ原朋レッスンのレッスンメイトで、
今年ニューヨークのニュースクールでジャズの勉強を終えて帰国し
これからアーティスト活動をはじめようとしている
だったツクシ君への
励ましと報告を兼ねたコンテンツにしたいと思います。

つくし君のブログはこちら。

つくしブログ

http://tsukushikanemura.blog135.fc2.com/


もちろん、ジャズトランペットラバーの皆様への
原先生のありがたい言葉のおすそわけ、という趣旨は変わっておりません。

※ちなみに原朋直さんからご本人から快諾いただいてます。

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最近強く思っているのは「メロディがずっと流れている」と言うことです。
コンセプションならコンセプションのメロディがずっと鳴っていてアドリブが行われるということですね。
コード進行は、そいつがいる雰囲気をつくっているだけなので。

たとえばEフラットだからレを吹くだとか、Eフラットマイナスファイブだからこういうフレーズを吹こう、
というのをリックプレイって言いますね。
リックプレイをすると何が起きるかというと、音楽が発展しません。
「こうメロディが流れてきたからこう吹く」というところに演奏者はいないので。

僕はリックプレイは良くないと思うんです、
良くないというか、音楽ではないから。
パズルみたいな感じですから。

ただリックを貯めていくのはいいと思います。
コピーをしたり自分で作曲したり、
フレディハバードの真似をして吹いてみたり、分析して、あ、これはオルタードスケールだ、とか
裏コードをこんな風に吹くと、こんな感じになるんだと学習したり。

それが自分の中にたまるのでリックになるんですが、
自分のアドリブの時にはそいつを使おうとしない、
というのがすごく大事だと思います。

リックプレイヤーはそれをいっぱいためて、コードをパっと見て、
ここはこういうスケールが使えるからってボンと入れるんです。

(質問)●スタンダードには同じコード進行する曲いっぱいありますよね。

たとえば『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』と『オーニソロジー』がまったくコード一緒ですよね。
でも『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』は『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』で
『オーニソロジー』は『オーニソロジー』なんです。

頭に流れているのがどちらのメロディか。緻密に親密にバンドでやっているとちゃんと聞こえます。
リズムセクションに。オーニソロジーで吹いていたらオーニソロジーが。
リックプレイだとオーニソロジーもハウ・ハイ・ザ・ムーンも聞こえてこないです。
ただの2-5-1が聞こえてきます。

Ornithology
Golden Stars Holland
Golden Stars Holland
 
ORNITHOLOGY
DEFINITIVE
DEFINITIVE
Ornithology
Golden Stars Holland
Golden Stars Holland
オーニソロジー
Naxos
Naxos
How High the Moon
Essential Gold
Essential Gold
How High the Moon
Wmo
Wmo
How High the Moon
Synergy Ent
Synergy Ent
Ornithology
Timeless
Timeless
ORNITHOLOGY/PHILL SALUTES BIRD
PHILOLOGY
PHILOLOGY


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