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詰め将棋の至宝「詰むや、詰まざるや」のこと。

2009年03月28日 23時05分29秒 | DIARY
詰むや詰まざるや―将棋無双・将棋図巧 (東洋文庫 282)
伊藤 宗看,伊藤 看寿
平凡社

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私は、たぶん将棋が好きだ。
しかし、将棋はとてつもなく、弱い。
小学生にも負ける。
ルールを覚えたばかりの人にも負ける。
好きなはずだが、超初心者向けの詰め将棋を見ながら脂汗をかいていたら、ヨコにいた写真の大御所の方に、ふざけてるの? と言われたことがある。

つまり、法外なぐらい、才能がないのである。


が、将棋の名人が書く文章を読むのは好きだ。


先日米長邦夫とジョイスなどの翻訳で有名な
柳瀬 尚紀との共著の本「運とカンを磨く」を読んだ。面白いところがたくさんあったんだが、中でも面白かったのか、将棋の名人の話。
江戸時代、名人っていうのは一回なったらもう将棋はしない、負けたらマズイ、ということらしいが、では何をするかというと、詰め将棋を100題作って、それを将軍に献上する、ということをしていらたらしい。

伊藤 宗看,伊藤 看寿というのは兄弟らしいが
「詰むや、詰まざるや」といわれる『将棋無双』の話が載っていた。
これは、答えが添えられていないそうで、本当に凄い詰め将棋らしい。だから詰むや詰まざるや、ということらしい。詰まないものもあるそうだ。
がその、作品の巧妙さ・美しさでも群を抜いた存在だというのである。

いや、将棋ができるのなら、一度挑戦したいモノだったが、カケラも無理だろう。
残念である。

ちなみに米長さんのお話で参考になったのは、

●全てのモノには流れがあり、それは「運」で出来上がっている。
●運は波の形でやってくる
●一局の将棋は波で出来上がっている。ついているときは波を持続させる。苦しいときは波を壊す。
●失敗からいかに速く立ち直るか。本当は痛手なんだけど、軽くすませるか。
幸せなシーンを描くのがコツ。

であった。


将棋無双の詰め将棋は
「詰め将棋博物館」のwebで見ることができるので
心得のある方はぜひ挑戦を。
http://park6.wakwak.com/~k-oohasi/shougi/musou/musou00.html

「運とカン」を磨く (講談社プラスアルファ文庫)
米長 邦雄,柳瀬 尚紀
講談社

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