ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

iBookが、壊れた。また。

2005年03月23日 18時43分50秒 | Photo&エッセイ
仕事もプライベートもAppleのMacintosh、それもiBookというラップトップマシンに依存しているので、iBookの液晶が壊れたり、HDが死ぬと、心の底からの恐怖を感じる。
通説によると、Macintoshは意外と壊れにくいとも聴くが、一日12時間程度、それも毎日酷使されていれば、壊れるのも仕方ない。でも壊れたらとても困るわけです。

昨年は、まずハードディスクが壊れた。結局、新しいHDに入れ替えた。
壊れたディスクからギリギリでデータがコピーできたので助かったけど、どうなることかと思った。これは渋谷のクイックガレージで対面修理。iBookの入院がなかったので助かる。でも交換技術料の実費が2万円、HDの購入代が2万円。

そしてこれまた昨年。CD-ROMのトレイが出てこなくなった。
前述のクイックガレージに持ち込む。CD-ROMは交換、ついでに充電しても駆動時間が数十分となり死にかけていたバッテリも交換し、さらについでに子どもにキーを剥がされていたキーボードも交換。これは5万円。この時点で積算修理代はおそらく中古価格を超えた。

昨年、さらにもう一つ。モニターがついたり消えたりする。液晶のある部分を押すとつく。
バックライトの不具合だ。これも前述のクイックガレージに持ち込むが、ディスプレイ関連は受け付けてもらえず、銀座のアップルストアへ。ロジックボード交換で約5万円の修理代、そして入院。iBookが手もとにない間は、ろくに仕事もできなかった。メールも見れないし。
この時点で積算修理代は購入価格にほぼ並んだのではないか。

で、今年、またまた液晶でトラブル。しかも今度は液晶がまったくもってうんとも寸とも言わない。バックライト切れですらない。HDは起動している音がする。
というわけで、まったくもってお手上げで、今回はまたモニターなのでクイックガレージもダメだし、第一、このトラブルが発症したのが日曜日なので、クイックガレージは休み。というわけで問答無用に銀座アップルストアに持ち込むことになった。
今回も入院、しかし、エクステンションプログラムという一種のリコールのようで、今回の修理代はタダみたい。でもまたMacがないので、仕事ができない。死ぬかと思いました。
一応バックアップはとってましたが、直前の数日間のデータはなかったのでいじれない……。

泣く泣くの入院だが、そのかわり、
実は、ちょっと嬉しいお買い物ができたわけです。
続きは明日。(修理に関しても後日談あり)


ゴンサロ・ルバルカバ&チャーリー・ヘイデンのデュオ

2005年03月23日 11時24分40秒 | CD&コンサートレビュー
ゴンサロ・ルバルカバ&チャーリー・ヘイデンのデュオを聴いた。場所は青山ブルーノート。青山ブルーノートは久々で、正直に告白すると、ブルーノート東京が骨董通りの入り口あたりにあったところから、現在の骨董通りの奥の方へ引っ越してからは、初めてです。
ゴンサロ・ルバルカバ&チャーリー・ヘイデンのデュオの概略はこちら

見たのは2005年3/17(木)の7:00からのステージ。ゴンサロ・ルバルカバとチャーリー・ヘイデンのデュオは、想像より静かで、濃密なものだった。
90年代初頭、はじめてゴンサロを見たときには圧巻とも言えるテクニックへの驚嘆と、常に弾んでいるようなフレーズの瑞々しい躍動感と、ラテンの血を感じさせる天性の明るさを感じた。
そして、先日聴いたゴンサロは、より内面的で静謐で、しかし明るいエロスを感じさせる親密なピアノを聴かせた。飲み物をすする音すらきこえてしまうのではと思えるほど、静かな演奏だ。しかしピアノの音は、この世のものとは思えないほど美しい。

ベースのチャーリー・ヘイデンも、さすが。横綱相撲といっていいだろう。実によく歌うベースソロ。無駄な音を徹底的に省いた、「素朴」によく似た、じつは鋭い洗練。

ほとんどの曲は、ゴンサロから始まり、ベースが入ってくるという形で進行したのだが、ベースが入る瞬間の豊かさ、そして官能感は、なんとも言えないほど。

この演奏に感動した理由の一つには、演奏の4時間前にしたインタビューにもあった。
(昨日のこのBLOGを参照)
そのインタビューでゴンサロは、自分にとってピアノは宗教に似たものであり、
悲しいときや淋しいときは癒してくれ、楽しいときはその楽しさを増やしてくれる、
だから音楽に対しては常にスピリチュアルでいたい、と言っていた。

その言葉が、そのままゴンサロの音楽になっていたのだ。
いいものを見せてもらった、いい生き様を、見せてもらった。
そしていい会話を聴かせてもらった。そんなコンサートだった。


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