退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1248:Lab-grown meat 実験室から生まれた肉

2019-07-14 10:02:15 | アメリカ便り
暑い日が続いております。
元気なのは、餌箱にやってくる鳥たちぐらい。

昨日は息子の優しいガールフレンドと‟スパイダーマン”を見に行ってきました。
もう何週間か上演しているようで、高校生ぐらいの集団が一番前の列を陣取っているぐらいで、あとはガラガラ。
おなじみの寝ながら見られる椅子に横になり、メリーポピンズのような何でも出てくるバッグからいろいろの食べ物を取り出し、冷房の効いた劇場でくつろいで2時間を過ごしました。

子供が小さい時はバッグに食べ物やらおもちゃをたくさん詰めて、騒ぐ子供たちをだましだまし連れて歩いたものです。その名残が残っているというか、私がそういったものを必要としてきているというか。
友達が、‟大阪のおばちゃんたちと同じだ。いつも飴を持ち歩いている”って。
わたし、しっかりおばちゃんと言うか、初老なので。

前々回の続きがあるのですが、昨日見たニュースで面白いことをやっていたので、ご紹介します。

神戸牛、白老牛ならぬ、実験室肉のお話です。

1931年チャーチルが、‟人間は1980年代には実験室から生まれた肉を食っているだろう”と予想したそうです。
1980年代には実現しませんでしたが、2021年には最初の実験室牛がスーパーに出ると予測されてています。。
とにかく、2050年には人口が90から100億になると予測されている今、どうやってその口を満たさなければいけないか切実な問題です。

実験室肉は動物の筋細胞から、管理された実験室内で培養されたのち、脂肪、添加物、風味、色がくわえられ、全過程、2週間から6週間で商品となるそうです。

今、18%の全グリーンガス産出は酪農により、70%の農地は酪農に使われ、そして46%の穀物は飼料に使われているそうです。
更には、2050年には食料需給率が73%増加するそうです。
オランダの大学によると、牛1頭から1億7千5百万個分のマクドナルドのクオーターパウンドハンバーガーに値する肉を作ることができるそうです。
ちなみに同じ数の肉を作るには440,000頭の牛が必要だそうです。

おまけに実験室内の培養で作られた肉は滅菌状態で増殖するので、‟抗生物質”は必要ないし、その他の物質も管理されているので、健康上を考えれば実験室肉はよいとのこと。

また、実験室肉は酪農で必要な土地の99%を削減することができ、おまけに、96%の水を節約することができるそうです。

初めての実験室肉由来ハンバーガーは2013年に作られたそうですが、この時の肉の値段は、1パウンドあたり120万円だったそうです。

ちなみに、2019年にアメリカ、中国、インドで、消費者に実験室肉を買うかどうかアンケート調査をした見たそうです。
結果は、
アメリカでは29.8%、中国では、59.3%、インドでは48.7%の消費者が‟買う”と答えたそうです。
さて、日本の皆さんはどうでしょうか?

昔、遺伝子組み換え食物の研究をしていた私は、、、、、

ハブグレジュンタのマミー



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2 コメント

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Unknown (sealion)
2019-07-15 23:11:10
こんばんは。

いつも考えさせられながら拝読していますが、今回の記事は最後のマミーさんの回答がどちらなのか気になりました(笑)

理系出身ですが生物学は最初の段階で脱落しました。そんなレベルですが、有機化合物の鏡像異生体の人体への危険性について以前興味深く読んだことがあります。

少し違うかもしれませんが、遺伝子操作?した食べ物にはやはり何かしらのリスクが潜んでいるものなのでしょうか。
sealion さんへ (ハブグレジュンタのマミー)
2019-07-16 01:27:18
コメントありがとうございます。
以前GMOに対する考えを書いたので、読んでみてください。#1103~1108です。
私の知っている遺伝子組み換え穀物(トウモロコシ、大豆)は安全であると信じてます。平気で食べられます。培養肉は遺伝子組み換え穀物とは違った方法で作られるので何とも言えませんが。そして、培養した後に加えられる脂肪やら色等の添加物、そちらが心配です。

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