遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

あれこれと・・・

2007年03月30日 | 暇つぶし~
 明日も皮膚科に行ってこねばなるまい。思っている以上に長引きそうだ。さすがに、エネルギーダウンしてしまう。
 いったん、治ったところも悪化しているところもある。原因がわからない、ということも不安にさせる。

 話はかわって音楽のことについて触れてみたい。ぼくは楽器を弾いたり、歌をうたったりすることは、はっきりといってうまくない。下手だ。
 音楽を聞くことは好きだ。それもクラシックであり、特に交響曲だ。昨日の夜にさらりと聞いたのがブルックナーという音楽家の交響曲だった。ベートヴェンやモーツアルトと比べてみると、この音楽家の曲はすこぶる長い。1時間以上の演奏がいくつもある。
 初めて聞いたときは、なんとつまらない音楽だろう、と思っていた。プレーヤーのレコードに針を落とし、ソファーに座ると音楽は早速始まるのだが、すぐに眠たくなり、うとうとし・・・、ちょうど終わる直前に目が覚めて、針をあげるということが続いた。しかし、この作曲家がなぜ多くの人を惹きつけてやまないのだろうかと疑問をもっていた。だから、あきもせず何回も何回も聞いてみた。そのうち、風呂に入りながらも聞くこともあった。
 いつのころからだろうか、この作曲家の音楽のテンポ、リズムが、生活のそれとまったく違う世界からやってきたのだと理解した。
 山々に響きわたるようなホルン、鳥たちのさえずりのようなフルートや木管の響き、陽の光のもとで柔らかなせせらぎのような弦の音。
 そして、聞けば聞くほどに染み入ってくる和音・・・。それは大自然そのもの、音というかたちでぼくの五感に伝わってきていたのだった。
 特に、第9番三楽章の終結部分の次元を超えていくような美しさ。ヴァイオリンの合奏のその絹のような感触は、何かこの大地から遥かに離れた高みに誘うようでもあり、こころが震えた記憶がある。

 トムラウシや日高のピークから広がる景色を見たときの感動もそれと同一のものかもしれない。息子は、トムラから見た夕焼けの空に金色に輝く天使の羽のような雲に深く感動したという。残念ながらぼくはテントの中で寝ていたが・・・。

 しばらくは山には行けないと思うが、それはそれなりに生きているかたちをつくっていくしかないだろう。
 
コメント (2)
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