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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

青島 館陶路バスターミナル - 中国初のバス停車場

2023-01-28 | 山東を歩く
青島旧市街の旧金融街である館陶路を北側に向かって緩やかな坂を登りきると、左側にバスターミナルが見えてきます。



ここは中国で初めて作られたバス停なのだそうです。

文献によると、1907年、ドイツ膠澳総督府は中央飯店(現在の青島日報社)から墨蘭堡房(現在の柳樹台)までの旅客輸送線を開設し、これが中国で最初の都市バス路線となったのだとか。

1910年、ドイツ当局は墨蘭堡房から沙子口までの第二旅客線を開設し、同年7月には始発地が館陶路まで延長されました。

当初はバス停の施設はなく、乗客は道路に停まったバスに乗り降りするだけでしたが、乗客や路線の増加に伴い、客の待合の利便性を図るために徐々に簡単な待合所が作られ、こうして館陶路バス停留所が誕生したそうです。

その後このバス停が青島の交通のハブとして発展したのだとか。



たしかにここは港に近いですし、館陶路は中山路に繋がっていますので、バス輸送の拠点にするには便利で恵まれた場所だったのだろうと思います。

真偽は定かではありませんが、1936年時、青島には600台のバスがあったそうです。山東省全体で900台、天津には300台、上海には400台しかなかったとされる時代です。それだけ青島ではバス輸送が盛んだったということでしょう。





今も現役のバスターミナルとして活躍していて、向かいや南隣の建物は道路交通博物館として市民に開放されているようです。

建物自体は当時のものではないようです。

中国ではバスは市民の足として非常に重要な役割を果たしていて、鉄道のない小さい地方都市でもバスターミナルだけはあったりします。

それらの元祖となるターミナルということですから、歴史的な意義がある施設だと思います。





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