のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2006年2月歌舞伎座:夜の部「人情噺小判一両」

2006-02-16 00:06:44 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆演目について
宇野信夫先生の作品です。元ネタは江戸時代の随筆「耳嚢(袋)」の中のにある噺を元に書き下ろしたということです。

ちなみに「耳袋」は各巻100話で,10巻つまり全巻1000話からなる 街談巷説奇聞の類を
集めたもの。作者は佐渡奉行,勘定奉行をから町奉行になり,名奉行として知られた人なんだそうです。大岡様のような人ですかねぇ。

1936年の初演の時も当時の菊五郎さん(六代目)と吉右衛門さん(初代)がそれぞれ今回と同じ役で演じたんだそうです。
70年たって、今度は九代目と二代目の共演となったわけですね。
                            ↑間違い(^_^;)。七代目です、七代目。
「人情噺」とアタマにつけると、「文七元結」といいたくなります。(^_^;)
このお話しも、宇野先生、後に落語家の圓生さんに人情噺として書き、ラジオで放送されているようです。


◆人物関係
元はヤクザもん、今は改心してその日暮らしの笊売り:安七(菊五郎さん)
ボロを着ててもココロは錦な浪人:小森孫市(田之助さん)
その息子:小市(男寅君)
感激屋の武士:浅尾申三郎(吉右衛門さん)

笊売りがいつもたちよる茶屋の看板娘:おかよ(松也さん)
小市に凧を持ち逃げされた凧売り吉六(権十郎さん)
(あっ、名前があったんだ、この凧売り!)


◆あらすじもどき
門前の茶屋を時報のように毎日に同じころあいに訪れる安七は、
以前はヤクザもんだったが、
親父さんの死に目に会えなかったこと、
その親父さんが、「まっとうになれ」と
商売を起こす元手として1両のこしてくれたことで目がさめて
今では日銭をかせぐ笊売り。

安七は親父さんの残した1両は使わず、
お守りとして、今でも後生大事にもっています。

そんな安七が茶屋にいるとき、凧をもって走ってきたのは
浪人の子:小市。
自分が以前亡くした子どもと同じくらいの年頃の小市が
凧売りに追われていると知るや、
凧のひとつもくれてやれのやれないのと凧屋ともめる 文無しの安七。

結局、見かねた茶屋の娘:おかよが凧代を出し、その場は収まりますが、
そこに来合わせた小市の親:孫市は、「子は菩薩、罪は親の自分に」と
凧売りに頭を下げます。

そんな孫市の態度を目の当たりにし、さらに「二君にまみえず」
という心持で 苦しい生活でも浪人を通している孫市と話をした安七は、
小市に
「好きなだけ凧を買え、お父ちゃまにおいしいものを食べさせろ」
と、お守りの一両を渡します。

これを小市が馬鹿正直に孫市に報告したもんだから、
当然、孫市は慌ててこれを安七に返そうとします。
が、そこに立派な身なりの武士が来合わせているのに気がつき、
逃げるようにその場を去ります。

その立派な身なりの武士は、安七の一両を与えた行いを
「いいものを見せてもらった」と褒め称えようと、
安七を料亭に連れ込みますが、当の安七は 試し切りにされるんじゃないか
と思い込み武士を笑わせます。

武士が与えようとした金子を固辞した安七は
代わりに振舞われたお酒に酔い、
「あの浪人には、自分みたいなやつからの一両より、
同じ武士であるあんたからの励ましの一言の方がよっぽど
力になるのに なぜ声をかけてやらなかったのか」と憤ります。

「武士の誇りを思えばこそ、禄を離れた同じ武士の前に
主取りをしている自分の姿をさらせない」という 武士の主張する道理は
安七は納得できません。
最終的には、武士の方が、安七の意見を受け入れ、
善は急げと二人で浪人の家に向かいます。

しかし、小市があげる最前の凧を目印に見つけた浪人の家で
安七が見つけたのは 自害した浪人と書置きと一両小判。

字の読めない安七にせがまれ大家宛の書置きを読んだ武士は
浪人が一両を施されたことをきっかけに 今のわが身を恥じて自害した
と安七に告げます。

「なぜ」 と 浪人の行動が理解できない安七でしたが、
先ほどの武士とのやり取りを思い出し、武士の道理を理解せずに
軽はずみな行いをした自分のせいだと、嘆きます。

自害した父親にすがりついて泣いていた小市は、安七と武士が大家に
話しをしに行こうと立ち上がると見ると、安七に「行かないで」と
すがりつきます。
そんな小市に安七は、自分は、おまえの父親の敵なんだと
小市に告げるところで、幕と成ります。

◆お話について
そもそもね、この浪人さんがイカンのですよ。
この浪人さん、自分が死んでラクになるわけじゃないし、
浪人さんが死ぬことで誰かが幸せになるわけでもない。

いや、そういうことがあったら、自害してもいいとはいいませんけど、
でも、この浪人さんの自害は、浪人さんの自己中とも片付けがたいし、
なんともしがたい者があります。
どうしたもんでしょうねぇ、これは。

それから、もうひとつ、どうにも納得いかないのが、安七が最後に
自分が間違っていたと認めてしまうところです。
そりゃ、安七にはなんの非もない とはいいませんが、
でも、安七があんなふうに自分を否定するのは違うと思うんですよね。
なんか、安七がかわいそうでした。

それに、あの浪人さんの自害の言い訳は、安七の気持ちに失礼じゃないでしょうかねぇ。
でも、そう思う一方で、安七の行為で浪人さんが ものすごく傷ついた。
自分の身を恥じた というのも、わかる気はするんです。

で、色々考えたんですけど、
とにかく、あそこを武士が通らなければよかったとか、
浪人さんが武士に見られた時、恥ずかしいと思わなければよかったとか、
安七が1両あげなければよかったとか、
色々、悲劇のシナリオを変えるきっかけは考えられます。

でも、そうするとお話なりたたなくなっちゃうんで(^_^;)、
この状況の中で、どうやれば、あの悲劇は回避できたか。
ふたつ、そのカギになりそうな点を考えました。

ひとつは、浪人さんに気力と体力があれば。ということ。

武士に見られたことを、恥ずかしいと思わなければ、自害なんてせずに
すんだかもしれません。

かといって、恥じらいを美徳とする遺伝子をもった日本人です。
今の世の中見ても思いますが、全く恥ずかしいと思わない というのも、
ある意味、相当問題です。

それに、恥ずかしいと思った気持ちは、「見返してやる」とか、そういう
奮起のきっかけにもなります。
ただ、そう思うには、本人に気力が充実してないとダメだと思うんです。

そうでないと、疲れているときに、普段考えないようなこと考えてみちゃって
「俺はダメなやつなんだ~っ」と落ち込んじゃうパターンと一緒で、
恥ずかしいと思った挙句の行き先が「自害」なんかになっちゃうんじゃないかと。

安七が、武士が言葉をかければ、浪人さんの励みになる といっていたように、
このお金でおいしいものを親父さんに食べさせてやれといっていたように、
安七もそのへんを感じてたんじゃないか、それで浪人さんを元気づけたかった
んじゃないのか。と思うんです。

ただ、ここで、安七が、その辺の気持ちの明確な説明なしに
お金を渡してしまったのは、まずかったかもしれません。
というわけで、カギのふたつめは、安七の小判の渡し方です。

浪人さんだって、安七がどんな思いで大事にしている一両だったか、
どんな思いで浪人さんにその一両を渡す気になったのか。
それを知っていたら、あんな風な結論にたどりつきはしなかったんじゃないか
と思うんですが・・・

なーんてことを、つらつらと考えながら家路に着いちゃいました。

あ、あと、最後の場面で安七は、小市に自分のことを親の敵だといっていましたが、
武士に引き取られるらしい小市は、大きくなったら、安七を「親の敵」と討つんでしょうか?
討たないで欲しいなぁと思うのですが…

それから、この武士と安七の関係。
この後も、「浪人の家に今すぐ行きましょう!」と意気投合したときのように
身分の垣根を越えて、いい関係でいてくれるといてくれるといいなぁと思うのですが…
難しいかなぁ。<(ーー;)

そして、なによりも、安七が 立ち直れるのか。
自分を責めて責めて、陰鬱な性質になったりしないか。それが心配な幕切れでした。


◆役者さん
料亭での安七と武士のからみなんかは、菊五郎さんと吉右衛門さんのやりとりが
楽しめました。
ただ、このお話しの武士の設定がそうなんでしょうけど、吉右衛門さんの武士は
なんとなく、単純というか…骨の太さに欠ける感じがしちゃいました。
おおらかな感じは、吉右衛門さん、とても上手いんですが。

家橘さん・右之助さんが茶屋女で出てきました。
右之助さんはともかくも、「家橘さんが女形??」
これは、結構、衝撃でした。

と書いてて思い出しましたが、そういえば、以前、家橘さんが「曽我」の
「対面」で、化粧坂の少将だったか大磯の虎だったかで出てきて
びっくりしたことがあったような記憶がうっすらと…(^_^;)
そうか、家橘さんも兼ねる役者さんだったんだ。

茶屋の看板娘の松也さん。うーん、相変わらず声が高くてきれいですね~。
ところで、この茶屋のおかみさんって、どんな人なんだろ??
そのおかみさんに安七が惚れてる とかいう設定だと また面白かったかも♪

凧屋の権十郎さん、足がスラっとしてて、素敵ですね~。
今回、なんかいい味だしてました。

田之助さん・・・髪が黒い役を見たのは久しぶりのような・・・(^_^;)

◆その他
ふぅ。どうにも、重い話しです。
打ち出しの演目としては、最後にもう少し、救いが欲しいですねぇ・・・

◆花道度:
最初に安七が笊売り天秤を担いでやってくるところだけ だったと思います。
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ジャイアント

2006-02-15 13:16:24 | その他
馬場子さん、↓こちらでーす♪
中日劇場HP(5月公演案内)
http://www.chunichi-theatre.com/presents/left2/5gatsu/5gatsu.html

うーん、岩藤が似合いそうです。段治郎さん(^_^;)

=追記= 2006/2/15 22:19
ぜひ、チラシの拡大と裏面拡大ボタンを押してみてください。
別窓でおっきく出てきます。
そして、その別窓のタイトルに注目してみてください。
吉幾三」と「宝塚」です♪


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2006年2月歌舞伎座:夜の部「京鹿子娘二人道成寺」

2006-02-15 01:25:29 | 書いたぞ: 感想書きました~
今月、1番の話題の「京鹿子娘二人道成寺」。
玉三郎さんと菊之助さんという、今、これ以上はなかろうという
美麗コンビの花子でございます。

初演の時も見ています。が、「二人出てた。」「きれいだった」
くらいしか、覚えてません(^_^;)

で、今回、前回みれなかった花道見たさに3階A席最前列を奮発!
が、七三が見えない~ スッポンも見えない~_| ̄|○
やはり、花道の玉さん・菊さんを堪能するには、もう少し、張り込まないとダメなようです…

気を取り直して。
なんせ、踊りですんで、ツラツラと。書いていきます。

まず、所化さんたちが登場。総勢23名。
座る姿は既に悟りを開いてるかのごとくに見えた門之助さんを筆頭に
「花子生娘」説を唱える亀蔵さん
頭ひとつ下がって、横幅ひとつ増やした猿弥さん
坊主になると、飛びぬけた清清しさがわかりにくくなる
美男子コンビの松也さんに薪車さん
前列に入った延夫さん
折り返しちょっと後ろで残念後列組の猿四郎さん
その次に並んだ錦弥さん

今回、筋書きかわなかったんで、このくらいしか確認できなかったんですが、
確か、欣也さんもいたはず。見逃したな~。<(ーー;)

この日のマイマイ尽くしは吉之助さん。
長兵衛の舞台番と同一人物とは思えないほど、柔和な、いい表情だったので、
ほんとに同じ人?と思ってしまいました(すみません、吉之助さん)
【2/17追記】
どうも、マイマイ尽くしは吉之助さんではなった。ことが判明(^_^;)
中村勘之丞さん が正解だったようです。

でも、イヤホンガイドの解説で「中村吉之助」と言ったと思ったんですが・・・
私の勘違いか イヤホンガイドの解説違いか・・・
ま、どちらにせよ、どうりで、舞台番と同一人物とは思えなかったわけです(^_^;)
吉之助さん、勘之丞さん、まちがえちゃって すみませんでした~m(__)mm(__)m


ここで、ふと「菊之助さんが出てるのに、菊市郎さん・菊史郎さんご兄弟の
お姿がない??」と思ったら、いました、いました。お二人は菊之助さんの
裃後見で登場でした。あー よかった。

さて、花子の出です。
揚幕から出てきたのは菊之助さんのみで、玉さんはスッポンから。
いずれも、私の席からは見えませんが。(T_T)

花道の入り口にやってくるのを一生懸命双眼鏡で見ますが、
どうにも視界は1~1.5人が限界。二人フルには見えないんですよねぇ・・・

それでも、1人づつ何回か来てくれたので、見ているうちに、つい間違い探し。
全く一緒の拵えなんですが、こうなると、見つけたくなるんです。違うところを♪
というわけで、さがしましたら、一箇所、簪の真ん中についてる模様だけが違ってました。

玉さんは水色とピンクのお花で、菊之助さんは丸に扇。
どうも、イヤホンの解説聞いてる限りでは、お二人の定紋にちなんだものだったように
思いますが・・・さて?

玉さんはスッポンに退場して、本舞台へは菊之助さん1人の道行き。
入り口のしおり戸をはさんで 所化さんたちと問答に入ります。

ちなみに花子を見つけた所化さんたちの間で「白拍子」か「生娘」か
の論争が起きるんですが、この「生娘」に観客の反応が。
(私も反応しちゃいましたが(^_^;)
でも、この「生娘」って、素人娘 くらいの意味・・・なんじゃないのかなぁ
と思って、gooの国語辞書引いてみましたが・・・が・・・生臭坊主め・・・。
えっ、ナニ?反対語に「生息子」なんて言葉、あるの??
これは、発見。でも、IMEはさすがに「キムスコ」で一発変換はしてくれませんでした
・・・一太郎ならいけるかな。

すみません、脇道にそれました。
で、問答の末に白拍子に烏帽子を渡して踊ってもらうことになります。
烏帽子を三方に載せて花子に渡すのは門之助さん。

三方を持って花子が下手に引っ込んだあと、
役目を終えた所化さんたちも下手へ入って行きます。
台詞の多い筆頭所化さんたちは、実は、これで出番はお終い。

さて、烏帽子をかぶって花子が出てきました。二人います。二人います。
玉さん花子が菊さん花子の背後に引っ付いています。

イヤホンガイドによると蛇を思わせるという蛇行ルートをたどり、花道についた二人は
鐘を振り返り扇で指します。
ここ、玉さんしか見えなかったんですが、この時の玉さん、オートフォーカスのピントがサッと合ったように気配が鋭くなり、手首を返す動きも鋭く、鐘をキッと見据えた
その姿は、とてもカッコよかったです。

ちなみに花道は最初とここだけです。(たしか。)

同じ赤い着物で踊り狂うお二人。
「違いはないか~」とナマハゲ状態で探しているうち、
菊之助さん花子の方が 大分幼く見えることに気がつきました。

で、玉さん花子はちょっと薹が立ちすぎてるような気も。
この場面のお二人を見てると、
「母親の怨念の亡霊にとりつかれた娘」
 という構図に見えます。

鞠つきをするところの鞠は、菊之助さんは 袂から隠し玉を
玉さんは桜の花びらを集めてハンドメイドします。
鞠つき自体は 菊之助さんが若さで しゃがんだまま すばやいリズミカルなつきを
繰り出しながら舞台を一周すれば、
玉さんは、大人の貫禄で、ほとんど動かず、つく回数も少なめですが、
そのつく手先の美しさにうっとり。

烏帽子を取る場面は、玉さんが鐘の釣紐にひっかける「成駒屋型」
菊之助さんは 三方に載せて 三方ごと掲げる「音羽屋型」

なるほどね~二人でやると、一度で二種類の型が楽しめていいですね~
いっそ、各自がお家の型を持ってきて一度に踊る「踊比八人道成寺」
なんてやったら、面白いかも。

それとか歌舞伎座で「道成寺歌舞伎」と称して、ノーマルな道成寺から
この「二人道成寺」や「紀州道成寺」、道成寺つながりで「日高川入相船」とか、
いろんないわゆる「道成寺モノ」を一挙上演するって興行は、どうでしょう?
松竹さん。
こうやって考える限りは、結構、楽しそうに思えるんですが♪

広がる夢はおいといて。
赤い枝垂桜の模様の縫い取りの衣装から引き抜いて薄い浅葱色の衣装。
わりとすぐ引っ込んで、その後は、浅葱色の衣装の上だけむいてその下の
朱鷺色の着物をみせた菊之助さんが、三重笠を持って登場。

これにからむ所化さんが、これまた、私のご贔屓そろい。
延夫さんに 猿四郎さんに 錦弥さん・・・ でもね、最大の難点は
菊さん花子を真ん中にはさんで左右に分かれてくれたこと。

花子も見たい。左右の所化さんも見たい。
あぁ、ドラえもん、私にもうひとつ目を頂戴。

そんな嘆きはほっておいて、今度は玉さん花子が登場して
手拭をたくみに使った「恋の手習い」になります。
これは、途中から菊さん花子も参入。

ここの場面では、二人の花子が、赤い衣装の時とはまた違った構図に見えてきます。
さっき赤い衣装の時は 幼い印象だった菊之助さんは、
ここでは、柔らかさの奥に強さを秘めた印象の傾城に、
玉さんは 高尾太夫のような、知性と凛とした雰囲気の漂う傾城に
見えてきて、
二人して、定員一名(ってことはないとは思いますが)の松の位の太夫の座を
狙って、けん制しあってるように見えてきます。

この場面で使う手拭は、真ん中に菊之助さんと玉さんの定紋がならんでいるもの。
場面の最後に、後見の座に下がった二人が、振り向き様 ピシュピシュッと
直線を描くように手拭を客席に投げます。

これ、1階前方の席にお座りの方、もし、手拭撒きがあるなんて知らなかったら
いきなりで、怖くなかったかな。

その後、花子たちに続けて、両脇で辛抱強く座ってた所化さん 左右
(たしか)7名づつが、袂から同様の手拭をだして、客席にバラまきます。

内心、
 「根性あったら、ここまで飛ばしてみぃ」
 「いや、無欲だ。無欲の勝利だ」
 「もしかしたら、ご贔屓さんお手投げの手拭ゲットってことも??」
という千地に乱れる私の心なんかお構いなしに、あっけなく手拭まき終了。

この夜の最長不倒距離は2階上手の袖だったんでしょうか?
2階上手の袖は二人の花子の視線もよく行く用で、あそこもなかなかこの演目には
お勧めかも。

さて、花子たち着替えの合間は、十丁十枚の 唄い方さんに 三味線さんに
傳左衛門さんを筆頭に太鼓が二人、笛が二人とパワーアップしてる囃子方さん
も加わって、耳にここちよいリズミカルな演奏がつなぎます。

この後、鞨鼓を使った踊りが入り、その次に出てきたのが、
藤の柄が印象的な衣装を着た菊之助さん。
この藤の柄の衣装は、今回の数々の花子の衣装の中でも、私の印象に
とても鮮やかに残る衣装でした。

ちなみに、この踊りは普段の道成寺では あんまりかからないとか。
そんな貴重な踊りだというのに、耳にここちよいリズミカルな演奏に
私の意識は飛んでいこうとします。(^_^;)

というわけで、この前の鞨鼓の踊りあたりから、
この次に続く振り鼓の場面あたりは、完全に意識は飛ばなかったものの、
大分、私自身が揺れてたみたいです(^_^;)

さて、これらの場面を経て、いよいよクライマックスの鐘入りに向かいます。
が、その前に花子さんひとつ脱皮。
最後の衣装は白地に薄墨で花を書いたような シンプルなモノクロの世界。

この書かれてる花ってのが、なんの花かというところまでわからなかったんですが、
あれは桜? でも桜とか梅のような丸い感じの花びらというより、菊や薊のような
細長い花びらの図柄にも思えました。

あれ?たしか最後って、キンキラで▼←こんなウロコ模様のお着物に
なるんじゃなかったっけ? と思っていたんですが、今回のお着物の図柄が、
遠目にみると、ちゃんとウロコが随所に見得る白蛇っぽく見えてくるから
なんとも不思議。
このデザイン、思いついた人、すごいです!


◆その他
・二人の花子の意味するところ。
ブログにいろんな方のいろんな意見がでてて、面白いです。
「道成寺強化月間」実施中!(^^)!のasariさんとこのブログ(Riddle me this!:
http://1234asari.jugem.cc/)が、asariさんの感想と、色々な方のご意見をまとめてくださる以下の記事を書いていらっしゃいます。助かります。便利です♪
 京鹿子娘二人道成寺 纏(2006/2/13)

で、私は 深く考えるのはあまり得手ではないのですが、
私もそれなりに考えてみました。

今回の、二人のうち、玉さんは、最初は菊さん花子の残像のような、
あるいは、菊さん花子に取り付いた 幽霊のような、そんなおぼろげな存在
だったのが、踊り進めていくうちに、今度は菊さん花子の
鏡に映る姿:鏡像になります。

そして、最後の鐘の上に上る場面では、阻止しようとする所化さんたちを
「がぁっ!」と威嚇しかける菊さん花子の手を引くように鐘の後ろに
引っ込みます。
つまりこの時点は、玉さん花子は、菊さん花子と、全く別個の存在に
なってるわけで、
さらに、この時点で、二人のいる次元も、今までの現実と幽界、
現実と鏡の向こう という違いがなくなり、同じになっているのではないか
と思います。

ただ、菊さん花子が玉さん花子サイドに行ったのか、
それとも玉さん花子が残像→虚像を経て、ついに実像になり得たのか、
そのへんは、どうにもわかりませんが。

考えれば考えるほど、ミステリアスな「道成寺」であります。


・二人道成寺
元々、二人道成寺というのは、二人で踊る場面を役割分担して行うものだったらしいです。
で、体力低下を補ったり、芸の継承なんかにも役立ててたようです。

玉さんの場合も、両方の理由にあてはまるところがあるんでしょうが、
転んでもただでは起きず、これだけの話題の舞台にしたててしまうところが
さすが玉さんです。

これを参考に、勘三郎さんとこで「三人道成寺」なーんて、できないでしょうか?
結構、面白そうなんですが。
コメント (6)
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写真も豊作~

2006-02-14 12:38:14 | その他
昨晩、歌舞伎座夜の部へ行ってまいりました♪
といっても、会社帰りなんで、「二人道成寺」から。
開幕10分前に滑り込んだんで、舞台写真がでてたんですが、
ざっとしかチェックできませんでした。

まぁ、なんといっても、美的な花子ツーショットが 盛りだくさん♪
玉さん・菊之助さんの単独ショットもありますが、
やはりせっかく「二人」なんですから、ツーショットがお勧め。

なかなかバリーションに富んだお写真がそろってますので、
玉さん・菊之助さんご贔屓は十分な軍資金と
幸せな迷いのひと時の時間を十分に確保されることを
お勧めします。

ちなみ休憩時間は30分と20分の2回。
ご飯食べたり、売り場が混み出したりすると、あんまり落ち着いて選べないかも。
歌舞伎座も松竹座方式(受け付けだけして、次回の休憩時間にお渡し)、
取り入れてくれませんかねぇ。
3階まで駆け上るのは大変なんですよ…(うぅ、年か<(ーー;) 

さて、他には、個人的なご贔屓さんのお写真をチェック。
まずは、もちろん團蔵さんの坂田公平♪
2枚ありました、2枚!
どっちもかっこい~♪♪

あとは時間がなくて、今月「道成寺」の所化さんオンリーのご贔屓さんたちのお写真を
チェックできなかったんですが、これは、次回(がめずらしくあったりするんです 今月は♪)
チェックしよ。

ちなみに、たまたま、花子ツーショットと同じ柱の面の隅に、見つけてうれしかったのが、
尾上菊市郎さんと松本錦弥さん。
長兵衛の子分のお写真がでてました。菊市郎さんなんか3枚もありました♪

しかし、まだまだチェックしたいお写真があるんですよね~。
(吉右衛門さんとか菊五郎さんとか)
あ~今月は写真も豊作~♪(財布は凶作~(T_T)


あ、肝心のお芝居ですが、とりあえず、一言。
「道成寺」
前回の反省から、花道を見るために今回、3A最前列の席を張り込みました。
(たまたまWEBで出てきたもんで、つい手が出ちゃっただけなんですが(^_^;)
が、七三が見えない~っ スッポンも見えない~っ(T_T)

てぬぐいさんのブログ(http://tenu.at.webry.info/)の記事
(2006/02/11:京鹿子娘二人道成寺 : 時は鐘ナリ。)の図によると、
花道のクチの所にたつ姿が見えただけでもマシかもしれませんが。(^_^;)

「小判一両」
色々、考えちゃうお話でしたが、打ち出しの演目としてはどうにも…<(ーー;)
終演時間が早いのは、早くおうちに帰れるんでありがたいんですけどね。
せめて、この後に短くてパァっと華やかな踊りでも一本あると、大分、
帰り道の気分が違うと思うんですけどねぇ。(^_^;)


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ゲッと驚いてもいいですよ~♪

2006-02-14 10:38:42 | その他
5月に名古屋の中日劇場で行われる「雪之丞変化2006」の制作発表会見があったそうです。

市川右近ら「―変化2006」5月7日から(中日スポーツ)
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/hou/20060214/spon____hou_____000.shtml

雪之丞を演じる段治郎さん、「アッ!と驚く」ではなく「ゲッ!と驚く」にならないよう
がんばるそうですが、私は「ゲッ!」と驚いても、別にいいですよ~♪

公演は5/7(日)~28(日)。
G.W.外れちゃうんですよね~。<(ーー;)
遠征したい身としては、そこが悩みどころです。


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おめでと~ございます~

2006-02-11 23:37:14 | その他
国立の1月の演技に対して、尾上菊市郎さんが国立劇場賞奨励賞を受賞されました!やったぁ♪ 今回、出番多かったし。昨年の「児雷也」のあたりからより一層、活躍度が増してるようで、うれしいな♪

なお、優秀賞は亀蔵さん。
この寒い中、しまったお身体をご披露していただけて、見てる側は眼福でしたが、ご本人、お風邪なんかひいてないといいんですが(^_^;)

なにはともあれ、お二方とも、おめでとうございます~。

国立劇場賞の発表(初春歌舞伎公演「曽我梅菊念力弦」
http://www.ntj.jac.go.jp/topics/pdf/news060131.pdf
※リンク先はPDFですのでご注意を。

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これ、行きたい~っ(>_<)

2006-02-10 23:11:49 | 観たいぞ: 気になる演目などの情報
朝日新聞の今日の夕刊に出てたんです、↓これ・・・

◆対談「片岡愛之助が語る歌舞伎の楽しさ」
 ・日時:2006年3月11日(土) 14時~16時
 ・会場:糖業協会2階ホール(有楽町)
 ・対談相手:渡辺 保
 ・入場料:2000円
  ★先着50人
 ・申し込方法:
      往復はがきに氏名・住所・電話番号・人数を明記
      ※あて先:個人様住所だったんで、自粛。
      図書館行って朝日新聞確かめるか、
      主催組織に問い合わせてくださいませ。
      ★締め切り:28日(消印有効)
      
 ・主催:慶応大歌舞伎研究会

ち、ちくしょ~ この日の歌舞伎のチケット取っちゃったよ~(T_T)

と、いうことで 3/11 予定の空いてるそこの方、参加してレポしていただけないでしょうか~(^_^;)

ちなみに、糖業協会2階ホールってどこなんだろう?
と思って調べたら、・ニッポン放送本社ビルでした(^_^;)
あーもー 行きやすいとこなのにっ!!(>_<)

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2006年1月:マクベス

2006-02-09 23:25:43 | 書いたぞ: 感想書きました~
◆座席:涙の桟敷席 2列目

◆人物関係
魔女に運命をささやかれちゃうマクベス(右近さん)
したたかに旦那に悪事をそそのかしておきながら
最後は犯した罪ゆえの狂気に陥るマクベス夫人(笑也さん)
マクベスのお友達で魔女に「自分にも」と運命の予言を要求したバンクォー(谷田歩さん)
マクベスを滅ぼす出自の持ち主で、妻子を捨ててイギリスに逃げときながら
祖国への愛に燃えるマクダフ(中井出健さん)
マクベスに殺されちゃう温厚な国王:ダンカン(菅生隆之さん)
その息子で親父の死後、一目散にイギリスに亡命したマルカム(喜之助さん)
旦那に突然、子どももろともおいていかれたあげく、マクベスに惨殺されてしまうマクダフ夫人(山賀晴代さん)

魔女の親玉:ヘカテ(紫さん)

◆あらすじもどき
マクベスっつーあんちゃんが、3人から6人に増殖した魔女に囁かれた予言のとおりに
出世し、夫婦で手を血に染めて国王の座を得て、友人を殺し、その亡霊に悩まされ、
最期には女から生まれなかった者にほろぼされるまでの物語


◆お話の感想
「マクベス」そのものを見るのは初めてなんですが、
以前、新橋演舞場で、吉右衛門さんと麻美レイさんのご夫婦でやった「蜘蛛の巣城」をみましたので、
今回の設定は全然違和感なく受け止められました。
ちなみにこの時は3人の魔女がリストラされて?ピーターさん一人でした。

ただ、今回、登場人物の名前がバリバリにカタカナで、人物関係も頭に入ってないもんだから、
セリフに人の名前が挙がるたびに「『ダンカン』ってだれだっけ~?<(ーー;)」 と
頭を悩ませてました。
筋書きもあったんですが、なんせ場内は暗いので、筋書き開いたって読めません(^_^;)
でも、まぁ「蜘蛛の巣城」の下地があったおかげで、なんとかついていけましたが、
登場人物少ないんで、事前に人物関係くらいは押えておくべきでした。反省。

で、「蜘蛛の巣城」を見たいっても、筋なんかほとんど覚えちゃいません(^_^;)
後半の「森が動く」とか「女から生まれた者」のトリックも、見てるうちに
「あぁ、そういや、そんなのが」と思い出したくらいです。

しかし…帝王切開だったにせよ、マクダフは女から生まれたとはいわないんでしょうか…
気にしちゃいかんところなのかもしれないんですが、なんか気になります(^_^;)

それと、マクベスが滅びるのは勧善懲悪だからいいんですが、妻子をすててイギリスに逃げたやつがマクベスを倒すヒーローになるってのは、どうなんでしょう?

あと、バンクォーへの予言。たしか、この予言も成就すると記憶してるんですが、
今回の劇中ではそのへんはふれられずじまいでした。

◆役者さん
右近さんは 奥さんが死んだと聞かされた時の表情と、その変化していく様が、なんとも言えずよかったです。
今回の右近さんのマクベスで1番印象に残ったのは、あの表情です。
まぁ、ばっちり桟敷席の方を向いての表情だった ということもありますけど(^_^;)

笑也さんの奥さんは、妖しいきれいさにあふれていました。
最初のマクベスを国王殺害に持ち込ませるあたりは、まさにその妖しさ爆発。
ただ、狂気のところは それほど狂気を感じなかったんですよね。

今回 個人的にツボだったのは、バンクォーの谷田さん。
なんとも かっこいい~♪ 重厚なバンクォーの感じがバリバリしてます。
死後もたくさん出てきてくれてうれしかった♪

その際、マクベスの従者のような役回りででてくるんですが、生きてる時と変わらない重厚さで受け答えしていたのが、最後、「森が…」と報告するところだけは、口調が弱いんです。それが、かえって印象に残りました。

お二人の他、歌舞伎の世界からは 唯一、右近さん門下の喜之助さんがご出演。
いいお顔してるな~ほんと。
セリフもたくさんあるんですが、その端々に「あ、右近さんに言い方が似てるかな」
と感じるところがありました。さすが師弟。

国王の素質うんぬんの問答をするところは、マクダフの役者さんと真向対決状態なんですが、
なかなか見せてくださいました。これからが楽しみ~♪

マクダフの奥さんの女優さん:山賀晴代も うまかったです。
本物の女性の方がでてくると、やはり笑也さんのは、女性に思えるんですが、本物の女性とは、また、ちょっとちがうなぁと感じてしまいます。
どっちがどう ってことではないんですけどね。

国王:ダンカン・従者・マクベス夫人を診察する医者 と3役に忙しい菅生隆之さんが、アルパチーノなんかの吹替えをされてる方とは、家に帰ってパンフレットじっくり読むまで気がつきませんでした。(^_^;)もっと声を注意して聞けばよかった~

紫さんは、もう、なにやっても 良くも悪くも紫さん。(^_^;)
魔女の親玉って言われてもちっとも違和感ないのは、狐の親玉やったのを見てるからかな~。

◆衣装
女性陣(マクベス夫人・マクダフ夫人)の衣装が、素敵です♪
着物のようで着物じゃないようで、多分原型は着物なんだと思うんですが。
どんな構造になってるのか、解体してみたいな~ あの衣装。

あと、王様のマントが革張り?でかっこよかった~。
…私って、マントに弱いんだなぁ。(^_^;)

時々、歌舞伎の定式幕みたいな裃とか「う~ん ちょっと違わないか、それ」と
いうのもありましたけど。

あ、あと、最後にマクベスに向かって攻め入るマルカム・マクダフらがつけてた
袖なしの上着、かな? あれが、シンプルにシックで でもなぜか印象に残りました。

◆演出
光と影の使い方が上手いです。特に、影の作り方といいましょうか。
場内は暗いのはもちろんですが、能舞台も明るいようで、でもよく見ると薄暗いようで、でも、暗いという感じもさほどなくて、なんとも不思議な照明空間でした。

それと、最後、光に向かっていくマクベスと夫人の唐傘片手の道行は、よくあるような演出ながら、演じるお二人の顔ぶれのせいか、めずらしいような気がしました。
普段、歌舞伎の花道の引っ込みで、揚幕からあんなにガンガンに光が当ることは
ありませんからね~。

あと、面白かったのが魔女。
原作は魔女は3人なんですが、今回は増殖して6人。
みんな着物におかっぱの童女の姿。
動きはブリキのおもちゃのようなぎこちなさ。
高らかな声で歌もうたってくれます。

この魔女、面白かったんですけど、ただ、この魔女の中で
やたらと腕をプルプル動かしてる方がいる人がいました。
パタンパタンという歩みにあわせて自然に揺れるくらいでも、十分雰囲気でるのになぁ。
影に大きく移るし、なんせ6人が似たような動きをしている中だけに、結構、眼についちゃいました。

それから、登場人部がしょっちゅう、枯れた笹のようなものを手にして出てきます。
意味はなさそうなんですが、手持ち無沙汰にならなくていいなぁ あれ。と思いました。

他にも 布や傘や いろんなものが効果的に使われます。
意味不明ながらも不思議と耳にここちよい シェイクスピアのセリフも
なんというか、この異空間的なスペースの中では楽しめました。

それから、能舞台ですから、幕が下りません。
そこを感じさせずに上手く場面転換も幕切れもしてくれています。

あと、最後、役者さんが全員出てきてご挨拶なんですが、
どの席の人にも見やすいようにという配慮からか、能舞台の右手前から 橋掛かりにかかるような対角線上に役者さんが並んでくれます。
役者さんのお顔がよく見えたのでうれしかったです。
椅子席の正面と脇正面の間の席の人は、柱がちょっと邪魔だったかもしれませんけど。
(^_^;)
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桟敷席色々。

2006-02-09 00:10:18 | 観たぞ: 観てきて一言
東中野の能楽堂で 澤瀉屋の右近さん・笑也さんご出演の「マクベス」を見てまいりました♪

まず、中野坂上の駅を出るのに迷いました(^_^;)
どこの出口から出たらいいのか、わからなくて・・・<(ーー;)
(ちなみにA2出口を出て左に向かうのが正解です。)

会場の入り口も、通りから少し引っ込んでいるので、
これから行く方、見逃さないように気をつけてくださいね~。

さて、今回、1番お手ごろ価格なA席にしましたら、なんと「桟敷席」。
「桟敷」。歌舞伎座では憧れのこのお席。
その実態は、3畳ほどの畳の空間にお座布3列。
・・・まぁ、予感はあったんですけどね。(^_^;)

ちなみに上演時間は15分の休憩を含めて2時間35分。
・・・・腰とお尻にきました・・・<(ーー;)
そっちの痛みが気になって、舞台への集中力も削がれがち。

橋掛かりの根元の横で、結構、舞台は見える位置なんですが、
なんせ、畳敷きに傾斜なんかありませんし、
特に交互になるように位置がずらしてあるようなお座布の配列でもありません。
今回は、幸い、後ろの列に人がいなかったので、コートを丸めて
その上に座ったりしたりして、見通しはよくできましたが、後ろに人がいたら
姿勢変えるのすら難しかったかも。(前後左右、わりと詰まってます)

これだったら、ケチケチせず、もう1000円払って
S席にしときゃぁよかったかな・・・(T_T)

お手元に桟敷席のチケットのある方。どうぞ覚悟してお出かけください。(^_^;)

なお、もれなく5月中日劇場の「雪之丞七変化2006」の仮チラシがもらえます♪(入り口でもらえるチラシ束の中に入ってました)
あと、3月国立の本チラシも場内においてありました♪

肝心のお芝居の感想ですが、今日は腰が心配なので、やめてとっとと寝ます(^_^;)
おやすみなさーい。

追記:
なぜか今日は気持ち悪くなるくらい、場内暖房ガンガンでした。<(ーー;)
yayaさんのブログ(ヤマトタケルの夢:http://blog.goo.ne.jp/yaya1986/)
の初日の日のことを書いたブログによると、寒くてコート着たまま見てる人もいたそうなので、覚悟していったんですが、改善してくれたのかな?
でも、今日に限っていえば、改善とおりこして改悪な暑さでした・・・
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3月の猿四郎さん

2006-02-06 17:18:20 | その他
猿四郎さんの公認ページ:威風凛凛(http://rinrin04.fc2web.com/)に3月の国立劇場での公演での
猿四郎さんのお役が公表になりました♪

奴 三千助(みちすけ)

1・2部ともご出演だそうです。やった~♪
どうせだったら、善人方の奴だといいなぁ。(^_^;)



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