メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

燕子花と紅白梅(根津美術館)

2015-05-04 20:50:09 | 美術
尾形光琳300年忌特別展「燕子花と紅白梅」光琳デザインの秘密
2015年4月18日(土)~5月17日(日)
 
燕子花は毎年この季節に一か月ほどここで公開するので、楽しみで、これまで何回も見てきた。しかし紅白梅はMOA美術館蔵、熱海からも行きやすいとは言えない。かなり前に行ってみた時もこれ中心に見たわけではなかった。その後、東京国立博物館だったか出光美術館だったか、何かの企画展で見たとは思うけれど、このように二つ一緒に見ることができるのは、今後またあるだろうか。
 
さて、今日は「紅白梅図屏風」を注意して見た。かなりの人で、横に長い燕子花はのんびり見て堪能するというわけにはいかなかったこともあるけれど。
 
「紅白梅図屏風」、やはり真ん中にあるそれも大胆な曲がり方をする水の流れが目をひく。よくもこんなものを、そしてそのデザイン!
右の紅梅で目をひくのは枝よりは、独特の、人間の形にも見える幹、左の白梅は見事な枝だが、左側の一曲で二つに分かれるところを、その前で右、中央、左と移動すると、眼の角度で趣が違ってきて面白い。光琳の計算だろう。
 
他にいくつかの光琳作品と俵屋宗達の扇面散貼付屏風、本阿弥光悦の謡本など。

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