メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

真夏の出来事

2007-06-10 18:32:13 | 映画
「真夏の出来事」(Head Above Water、1996年、米、92分)
監督:ジム・ウイルソン、脚本:テレサ・マリー
ハーヴェイ・カイテル、キャメロン・ディアス、クレイグ・シェイファー、ビリー・ゼイン、シェイ・ダフィン
 
休暇で離れ小島にやってきた新婚早々の夫婦、夫(ハーヴェイ・カイテル)は初老の判事、妻(キャメロン・ディアス)は娘と間違うほど若く、どうも非行少女だったときからのつながりらしい。
その別荘の管理をしているのは妻の幼なじみ、そして男二人が船で一晩釣りに出かけているあいだに、訪ねてきてしまった元彼が彼女もしらない間に死んでしまう。
さて、犯人探しと、もみ消し、どたばたも加わって、これがファム・ファタルを中心にしたサスペンスなのかコメディなのか、わからなくなってくる。
 
キャメロン・ディアスが「マスク」(1994)でデビューした少し後のこの作品、よくありそうなプロットだし彼女のファンでないと見る気にはならないだろう。他愛ないといえばそうである。
 
あわてだすハーヴェイ・カイテルは笑わせるが、この立派な演劇人はこういうところで似合わない。妙に力が入って浮いてくるのである。
 
そこへいくと、キャメロン・ディアスはなんとも自然で堂々と中心に位置している。これを見ていれば、その後の「ベスト・フレンズ・ウェディング」(1997)、「メリーに首ったけ」(1998)に使ってみたくなるというものだろう。
 
ラストシーンはブラック・コメディー調、娯楽映画の終わり方としてうまい。
 
キャメロンの泳ぎはかなりうまい。
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