メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

ファッションとアート 麗しき東西交流展

2017-05-06 10:47:27 | 美術
ファッションとアート 麗しき東西交流展
2017年4月15日(土)- 6月25日(日) 横浜美術館(みなとみらい)
 
1859年の開港以来、西洋から入ってきた服飾を中心とする作品、そして逆にジャポニスムのブームにも乗って日本から西欧に渡ったもの、それを素材として西欧で創られたものが、見やすい形で展示されている。
日本に来たものは、鹿鳴館時代など、かなり無理もして取り入れ消化していったものだろうが、それはそれとして本格的なものに触れたことは大きいだろう。そして日本から渡ったものの見事なこと、特にテキスタイルはかの地の製作者の意欲をかきたてたことが、今回の展示から想像される。
それにしてもあらためて思うのは、江戸時代の文化、文明の高度なこと、職人技術の洗練である。
この展示は京都服飾文化研究財団(KCI)との共催で、大半はここの所蔵品だが、KCIが研究開発した往時の体型にフィットしたマネキンが今回の展示に大きな貢献をしていることがわかる。我が国も西欧も、当時の体格は想像するよりかなり小さく、そのままでは効果的な展示は不可能である。
時代的に後半の展示品のなかで、ランヴァン、シャネル、ラリックが目立ち、このころから意味のある活躍をしていたことがわかる。

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