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対象の永続性(object permanence>学生が解説すると

2019-11-05 | 心理学辞典

対象の永続性(object permanence>
 対象の永続性とは、対象がたとえ視界から見えなくなっても存在し続ける認識ということである。これは生後8ヶ月くらいに概念に達する。つまり生後8ヶ月に達していない幼児が手を伸ばそうとしているオモチャを布で覆うと、その幼児はすぐさま行動を止め、まったく興味を失ってしまったかのように行動する。それに対して、生後10ヶ月の幼児に同じ状況をつくった場合、積極的に布やスクリーンに隠された対象物を探そうとする。(OC)
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対象物の永続性とは、「対象物が視界から見えなくなっても存在し続けるという認識」のことで、心理学者ピアジェが出した発達段階理論の一つです。生後数ヶ月の赤ちゃんの前におもちゃを置いておくと、赤ちゃんはそれを見つめたり、手を伸ばして触ろうとします。そこで、布や仕切りなどでおもちゃを隠し見えないようにすると、赤ちゃんは驚いたり泣いたりもせず、見つめていた行動や手を伸ばす行動をやめ、まるでもともとそこにおもちゃがなかったかのように振る舞い、おもちゃを探そうともしません。対照的に、生後10ヶ月ぐらいの幼児はおもちゃを見えなくすると、布を引っ張ったりして積極的に隠されたおもちゃを探そうとします。こういうふうに、対象物が視界から消えても、そこにまだおもちゃがおいてあると考えることを「対象物の永続性」と言います。後からの研究で、3ヶ月半ぐらいの赤ちゃんでも対象物の永続性を示すことが明らかとなりました。(KJ)
  

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