hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

土屋賢二『教授の異常な弁解』を読む

2012年04月28日 | 読書2

土屋賢二著『教授の異常な弁解』文春文庫つ11-1620122月文藝春秋発行、を読んだ。

 

助手、女子大生、そして妻、あらゆる女性から軽んじられるツチヤ教授。教授の苦闘の日々と苦し紛れのバカバカしい弁解の羅列。自虐エッセイだが、エッセイというより小話になっている。


老人になるのは怖くない。


「したいことができなくなる」:歳とると無駄な努力はしなくなるから、したいことは激減し、したくてもできないことは激減する。


「刺激がなくて退屈だ」:高齢になると階段を下りるだけでスリル満点で、もうすぐ死ぬのではないかという心配と、このままの状態が何十年もつづくのではないかという心配がある。


「暇をもてあます」:後期高齢者医療保険の複雑な手続きや病院通いなどで忙しくなる。


「人との接触がなくなる」:パソコンのサポートセンターに電話し、電源の入れ方から理解できるまで、できてもさらに聞く。


初出:「週刊文春」2007823日号~2008102日号、単行本は200912月文藝春秋より刊行



土屋賢二(つちや・けんじ)

1944年岡山県生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。

官僚を目指して東京大学文科一類に入学するも、親元を離れ増長し、哲学科に転向。不動産業を経てお茶の水女子大学に着任。五十歳から日々の苦悩をエッセイに綴る

 

 

 

私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)


言葉の隙間を探して強引に、めちゃくちゃな弁解を続けるツチヤ教授。あまりな自虐、翔んだユーモアに呆れる。しかし、同じパターンの連続に飽きてくる。

 

 

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