hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

滝川クリステル『生き物たちへのラブレター』を読む

2011年05月20日 | 読書2
文:滝川クリステル、撮影:藤田修平『生き物たちへのラブレター 生物多様性の星に生まれて』2010年10月、小学館発行、を読んだ。

滝川クリステルがモデルのように登場する100ページ足らずの写真主体の本だ。宣伝では彼女の初の写真集&対談集となっている。内容は、彼女がボルネオ熱帯雨林の生き物を訪ねた写真とちょっとしたツイッター程度の文が半分。残りは、無農薬リンゴ農家、さかなクン、生物多様性活動家などとの対談集だ。



滝川クリステル Christel Takigawa
1977年フランス生まれ。青山学院大学文学部仏文科卒。
フジテレビ「Mr.サンデー」の司会、J-WAVE「SAUDE! SAUDE…」のパーソナリティーなどメディアで活躍。
COP10の広報組織「地球いきもの応援団」のメンバー。



私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

内容はまじめなもので、ボルネオ熱帯雨林のすばらしさ、そして危機的状況が写真で伝わってくる。もちろん、滝川ファンには垂涎なのだろう。

キナバタンガン川沿いぎりぎりまで迫るアブラヤシの畑の写真は衝撃的だ。これではオランウータンも、象も、さまざまな動物、昆虫、植物などの生態系が変わってしまう。そして、もとの姿には戻れない。アブラヤシからしぼられるパーム油を私は知らなかったが、日本人はマレーシアから大量に輸入し、フライドポテト、ドーナッツやカップ麺の揚げ油、コーヒー用ミルク、マーガリンなどの植物油として大量に消費しているという。
しかし一方では、生物多様性を守るための、「パーム油の持続可能(サスティナブル)な利用のための認証制度CSPO」、川沿いに保護区、保護林を設ける「緑の回廊」などの活動も始まっている。



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