ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

飛騨高山散策1

2013-11-18 | 飛騨高山散策
11月16日
あぁ、終わった、終わった。

仕事が終わった、で、

お掃除タ~イム。

すると、
一階から声がします。
「おい、幸ぃ。おるか?」
父です。

こういう時、
ぞく…と悪寒が走ります。
風邪じゃ…、ありません。
娘「いる…けど、…何?」
嫌な予感が的中。
仕事が来ました。

父「月曜の朝までに」
って、
娘「お父さん?今日何曜日?」
土曜です。しかも午後三時。
分かって頂けますか?この意味?
父「だから、月曜の朝まで…」
日本語は辛うじてしゃべれるようですが、
意味が全く通じていません。
まるで、
不思議の国のアリスちゃん。

いい?お父さん…何度も言ってるけど、
も一回ゆっくり言うね、
娘「あの…、私にも家庭…というものが」
父「兎に角、月曜の朝までに」
兎に角、時間外労働完全無視です。
しかも、手の掛かる主人と結婚して、
日曜は兎にも角にも、
夫人のお付き合いで、
忙しいのです。
なのに、
反専業主婦が「どうせ暇だろ?」と思い込む父で、
「頼んちゃ、なぁ」と軽い頭をペコペコ下げれば、
万事OK貰ったでぇ、と考える父で、
しかも私、何も言い返せないのは…、

(なんで会社の人と同伴してんねんっ!!)

会社の方が待機しておられることなんです。

父「なら、」
私に敬礼して、魚津の職場まで戻って行きました。
置いて行かれた仕事の内容を見て、
娘「あ゛ッ!!」
兎にも角にいい加減な原稿でした。
もう解読不可…。
しかし、
嘆いてもいられないので、
夕飯の支度をします。
だって、だって、私、主婦だもん。
腹空かせて、主人が待ってるんです。
夫「ねぇ、ごはん♪」
こんな感じで。

忙しい時なんか、
キッチンを覗き込んで、
「ねぇ、まだ?」みたいな視線を送ってきます。
うざい、ので、
「電子レンジちゃうわッ!!」
チンチンすればご飯がポンの電子レンジと一緒にすなぁ!!!
と怒ります。
私、見た目宇宙人ですが、生身の人間です。
ちゃんと怒りますよ。
え?
優しそうに見える?
ありがとうございます。
しかし、
夫「キツイ嫁…」
恐妻です。

さて、主人にご飯を作って食わして、
アイロン(ほぼ主人のYシャツ)掛けて、
お風呂に入って…

ようやく父の仕事に着手。
キーボードを、
ぱちぱち、ぱちぱち、
もうストレス解消です。
叩く、叩く、叩く。
右だろうが左だろうが、
最近、もう分かんない。
左右同時も有りのマウスを、
クリック、クリック、クリック。

すると、
夫「ねぇ、すごい顔だよ」
妻「父にも言われるわ…」
時間がないので、お風呂上りの顔真っ白パックしながら、
仕事します。
すると、
目の前の父だか、主人だかが笑います。
笑いたいなら…笑え。
こっちは必死なんだ。
「ふぅ…終わった」
ので、日曜の朝、
妻「私、実家に帰る…」
夫「一緒に行く」
妻「はぁ?」
なんで一緒やねんっ!

散華の如く~目賀田が、安土~

2013-11-16 | 散華の如く~天下出世の蝶~
ドンッ
か…観音様が、
大きな音を立てて崩れた。
“安土方様、安土方様…”
あなたたち、誰?
あづちのかた様?
あ づ ち、って?
「目賀田、こっちだ。こっちを探せ」
メカタって?
こっちって?
探すって…?
かくれんぼ?
“安土方様…坊と力にございます。こちらへ”
私の手を引く、この子ら…誰?
坊(ぼう)?
力(りき)?
ねぇ、ちょっと待って、
隠れなきゃ…、
胎内を通って、
“姉上ッ、義兄上がッ”
利治と、
ヤスケ。
殿が…、
「いたぞ、ここだ」
見つかっちゃった…?
今度は私が鬼さんね。
殿を追って、
殿のお首を、
“頂戴仕ります”
持っていた。

散華の如く~笑って、泣いた~

2013-11-15 | 散華の如く~天下出世の蝶~
信雄は織田一族の中で最も芸に秀でてはいるが、
天下取りからは遠く、殿が呆れるほど戦が下手。
与えられる騎数は長子信忠の半分以下であった。
幼い頃から、ぼんやりとした子で、
雲を眺めては、天上天女を夢想し、
母様を思って、風のように舞って、
戦国の世に産み落とされた戦人は、
兎角血生臭いことが嫌いであった。
殿は、お怒り遊ばしたが、
「信雄は戦に不向き…それで、宜しいではありませんか?」
男が美しく、何が悪い?
男は武と、誰が決めた?
宴では、
天女が舞い降りるかの如く、
くるりくるり、美しかった。
生きるに不器用な天女の舞。
くるりくるり、
“伯母上、見ていて下さいませ”
私は、生駒の、母代りにはなれないけど、
私は、生駒の、目の代わりとなっていた。
「ちぃち、まんま、ちち、まんま…ちぃち…間間…乳観音…様の乳まんま…」
睡魔に襲われ、また、
あの頃の、夢を見た。
かくれんぼ
やはり、観音様は微笑んでいた。
今日の観音様は赤子を抱いて…、
すらり美しい生駒の姿になって、
私の…あの時の、
殿の娘を抱いて、
今度は、泣いた。

人ゆえの業

2013-11-14 | 日記
どんどんどんどんどん…
太鼓の音が参拝者に神気を降ろして下さいます。

とってもラッキーです。
七五三シーズンなので、
宮司さんが待機しておられます。


大和の国の、泰平あれ、
どんどんどんどんどん…ドンッ、ドンッ、

あッ!
護国神社の後ろには、雄山様です。
富山を守って下さっているのですね。
有難いことにございます。

人の手により、神…降ろされん。
神憑り…人ゆえの業なり。




散華の如く~戦下手の、能の名手~

2013-11-14 | 散華の如く~天下出世の蝶~
魔道へ突き進む魔王様は、信心深い方であった。
戦(いくさ)で命散った者たちの霊を慰め、薪能。
松明の炎を戦死者の御霊に見立て、供養火祭り。
織田木瓜紋を幕に、戦のある度に祭りを作った。
帰蝶「…で、あの乳デ観音は、なんじゃ?」
利治「お…大きいほど御利益も一入(しとしお)…と」
帰蝶「たわけッ。そなたもうつけに感化されたかッ」
利治「義兄上はご立派な方にございます。それに…」
帰蝶「それに?」
利治「父上と義兄上は、似ておられます」
帰蝶「入道と魔道、似ても似つかぬわッ」
茶筅丸「あの、お、伯母上…」
帰蝶「はッ」兄弟仲良くせよと言い包めておきながら、
子供の目の前で姉弟喧嘩…。これでは、示しがつかぬ。
「いかんッ、筅丸。ねんねの時間じゃ、この胎内クグリで一緒に寝…」
利治「なりません。姉上には、もうしばらくここで頭を冷やして頂かないと」
筅丸を、ひょいと抱き上げて、
「お休みなさいませ」
帰蝶「もうぉ頭は冷えたわッ」御堂の中は寒いし…、胎内クグリから冷たい風が吹くし…、
利治「姉上は義兄上のお心、全く分かっておりませぬッ、いくぞ、筅丸ッ」
茶筅丸「お、伯母上…あの、」
帰蝶「筅丸。殿に、濃はしばらくここで休みます、と伝えよ。おやす…」
茶筅丸「おやくそくをッ」
“舞を、お教え下さいませ”
帰蝶「…私、厳しいぞ」
茶筅丸「心得ておりまする」
帰蝶「相分かった」
父の影響か、
母の影響か、
筅丸…後の信雄は、能の名手と称される。

散華の如く~乳まんまぁ、乳まんまぁ~

2013-11-13 | 散華の如く~天下出世の蝶~
利治「懐かしい味にございました」
帰蝶「ふむ、むぐむぐ…」
利治「もうすぐにございますな」
最後の一口を、あ~んと食べて、
帰蝶「そうじゃったな」
忘れるはずがない。
父の、金華乳祭り。
末子利治が産まれた時、
母は母乳が出なかった。
乳母が乳を与える姿を見て、
母は、仏の前で泣いていた。
父は、母の姿を陰から見ていて、
仏に兵糧饅頭を供えて祈祷した。
傍から見たら戦勝祈願だが、
父の本心は母乳祈願だった。
結局、
マムシの祈祷は天に通じず、
母の乳が出る事は無かった。
しかし、マムシの入道は妻を愛している、
そういう事実が、我ら兄弟姉妹に残った。
その後、
父は母のために、祭りした。
女たちが乳饅頭をこさえて、
男たちが乳を両手に踊って、
日頃の女たちを敬い労った。
男たちは、でかい乳を、
“乳まんまぁ、乳まんまぁ”
乳間間を作って祀った。
いつしか戦で祭りは流れ、
父の逝去で完全に消えた。

やっぱり、サンドイッチかいッ!

2013-11-12 | 日記
寒くなってきました。

寒いので、
足温器の上に敷いてあるブランケットを、
おにゃにゃにゃにゃぁ~と引っぺがして、
直火焼きタルトになります。
すると、びっくり。
タルトのお腹にぽっかり穴が…。
「きゃあぁ~、たたたたタルちゃんっ!!やややや…」
火傷です。
五百円×2枚分のズベが出来ました。

皆さんくれぐれも…、
ホッカイロによる直火焼き低温火傷に注意しましょう。

さて、と、
何とかしなくては…。
で、
クッションを敷いてみました。
すると、
うんにゃうんにゃと、

クッションをおしのけ、

サンドイッチタルトです。


何度やっても、

サンドイッチでした…。

ちなみに、あのメールの後、
大沢野に帰る前、サンドイッチ用のパンを、
藤ノ木小学校近くのみなみ風さんで買い求めました。
あららん美味しそうなサンドイッチがあるじゃないのぉ♪
と、
「これとこれ…と、これとこれ、下さい」
と出来上がりサンドイッチを買いました。

「やったぁ」
サンドイッチ作らなくて良くなった。
ラッキーでした。
しかし、アンラッキー。
今朝、朝食にサンドイッチを作りました。
すると、
夫「…これが良かった」と、
恨めしそうに私を見ます。
妻「…え?」
面倒臭い主人です…。

散華の如く~胎内クグリ~

2013-11-12 | 散華の如く~天下出世の蝶~
“姉上、姉上ッ”
帰蝶「わわわ私、みみみ御仏にえええ縁者はおりませぬぅ」
南無三、南無三、南無三(御仏に帰依・すがる)…、
「なッ!せせせ筅丸ッ」
てててと、私の手から離れて、
御仏の羂索(けんさく・あらゆる人々を救う綱)を引いた。
ぎ…ぃ、とぽっかり、御本尊様の腹に大きな穴が空いて、
そこから、ひょっこっと顔を出した、
「ととと利治ッ(・□・;)!?」
利治「ふぅ…、筅丸がいて助かった。両手、塞がっていて…」
両手に例の兵糧丸饅頭を持って、
胎内クグリから産まれ出て来た。
帰蝶「え…(・・)と、」
御本尊様の懐をおそるおそる覗くと、
ひんやり、冷たい空気が流れていた。
「地下…通路?」
利治「姉上、これ…お腹空いていないかとお持ちしました」
帰蝶「ご苦労…で、筅丸そなた…」
兵糧丸を筅丸に与えて、なでなで…
「この抜け道…父から教わったのじゃな」
茶筅丸「はい…」
帰蝶「よし。…で、利治。誰に仰せ付かって、この饅頭を持ってきた?」
利治「…」
帰蝶「殿じゃな」
利治「…いえ、その」
帰蝶「信輝か。で、この地下通路、殿まで通じているのじゃな」
むずんと、
利治「あッ!」兵糧丸をひったくって、
帰蝶「寺を武家屋敷に改装するなど、なんたる罰当たりかッ!」
がぶッと、兵糧饅頭にかぶりついたら、…なかなか美味かった。

散華の如く~御本尊の懐~

2013-11-11 | 散華の如く~天下出世の蝶~
コツ…ン、
カタカタカタッ
帰蝶「ひぃ…」
ごごご御本尊様が、ううう動いておる。
「だだだだ大丈夫じゃぞ。筅丸そなたは、わわわ私が守るぞ」
茶筅丸を抱きしめ、祈る。
この際、神頼…って、
ここは、お寺じゃぞ。
やはり、御仏にお願いして…、
しかしちょっと待て、私坊主嫌い…。良いのか?
えぇいままよ。神仏習合、ご先祖様でも誰でも、良い。
どうか、どうか、我らを助けよぉ~。
「悪霊退散、悪霊退…、」
悪霊…?ちょっと待て。
冷静になれ。今動いているのは、
亡霊でも幽霊でも悪霊でもない、
目の前の、御本尊様ではないか。
御仏の、わざわざのお越しを、
むざむざ退散させてどうする?
「え…と、ごごごご御本尊様…、あのあのあの、その」
ひゅー…、
本殿に閉じ込められたはず…なのに、
「ひやぁあ、ごごごご御本尊様のここここ衣が、揺れているぅ」
どどどど何処から風が?
茶筅丸「伯母上…」
帰蝶「はッ」…いかん。
子供の前で斯様取り乱しては…、
“お開け下さいませ”
「きゃぁあ~…」
御本尊様から、声がぁ!