ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

嫁ぎます。

2013-07-06 | 日記
しばらく、ブログの更新が不規則になります。

待望の、珠ちゃん(ガラシャ)出産、
多くの方が待ち望んでいるのに…、

伸ばして伸ばして申し訳ありません。

大丈夫、大丈夫、
珠ちゃんは美男子光秀さんに似て、
強く逞しくかつ美しく育つから…。
はい、こんな感じ♪


珠ちゃんの着物復刻版着用中。

さて、

いよいよ結婚式です。

こんな私で良いのか?

すると、
「あぁ、こんなわがまま(私の事らしい)、俺しか(貰い手)いないでしょ?」

ほぉ、でかく出たな。ならば、
私を幸せにしてみせよ、と、
こうして崖っぷちが二人、
結婚することになりました。

しかし、
「あ、でも、苦労掛けるから♪」
とか、
「(私に)男上げてもらうから♪」
とか、
「(結納結婚)めんどくせぇ!!」

大変面倒臭い男で、不安不審不満が一杯です。
が、
貰ってくれると言うので、
有難く嫁ごうと思います。

決め手は何だったのか?

こんなだから、良いと思われたのかもしれません。

個性が強く、周りから浮く事度々、
それでも、私を崇拝?してくれる。
有難い…から、私は、
このまま、妻になろうと思います。

すると、

「キツッ」

どうやら私、ヨーガだけじゃなく、
夫にも相当キツイらしい…。

皆様の御蔭でこんな私と、
ヨーガと今日があります。

本当に、ありがとうございます。
皆様から有難いお言葉お心頂き、
感謝の気持ちで、いっぱいです。

これから、
苗字は変わりますが、
変わらぬご愛顧を賜りたいと思いします。

では、出雲神殿に行って参って嫁ぎます。












散華の如く~今度も、ダメなんでしょ?~

2013-07-06 | 散華の如く~天下出世の蝶~
娘たちを傍に寄せて、
パタン、襖を閉めて、
母から引き離す。すると、
姉の方がこんな事を言う。
長女「ダメなんでしょ?」
ダメ?何が?出産が?
なんて事を言うのかと、最初は思った。
帰蝶「…だ、」
私の手と手の間に二つ小さな幼い手を入れて、
娘二人を勇気付けようと、ブンブン腕を振る。
「大丈夫じゃ、そなたらの母様なら、きっと…ッ」
するとチラリ、娘たちの腕から発疹が見えた。
長女「ダメなの…今度も」
帰蝶「今度も?」
ほら見て、と上腕を晒すと、
皮が捲れ、赤くなっていた。
長女「妹もねぇ」
うんと妹は腕をボリボリ掻きながら、
かゆいの、かゆいの、と泣いていた。
帰蝶「遺伝…」
引き継がれた母の乾癬症は、娘たちを卑屈に育てていた。
長女「母上様ね、ずっとずっと謝るの」
帰蝶「謝る…?」
ごめんねごめんね、私のせいでこんな、
こんな体になって、ごめんねごめんね。
お嫁にいけない体に産んで、ごめんね。
お外で遊べない体に産んで、ごめんね。
「きっと今度もだって…ねぇ。ダメ?」
帰蝶「こ…」
この結界は、熙子様自ら作った結界であった。

散華の如く~所詮、人の子~

2013-07-05 | 散華の如く~天下出世の蝶~
所詮、皆、人の子。
仏に仕えようとも、
神に捧げようとも、
生身の人間である。
業を重ね重ねても、
歳を重ね重ねても、
やはりいつまでも、
人は、弱く、脆い。
だから、良いのだ。
人が人らしい行為をする。それが、一つの宗教に決められない理由かもしれない。
和尚がひと肌脱ぎ、上質な衣を脱いでくれる、その行為が人間らしく良いと思う。
帰蝶「衣…産着に使わせて頂きます」
赤子の柔肌には真新しいものより使い古しが適する。
肌触りが良く、さらにこれは山吹色…魔除けになる。
「しかし、これだけでは…」
和尚「足りぬか。分かった持って来よう。この奥に熙子殿が居られる、頼んだぞ」
帰蝶「はぁ…」
和尚に頼まれても、ややの命は天が定めるもの。
私が天に変わって、どうこう出来る命では無い。
塩川「開けます」
帰蝶「あ、あぁ」
この襖の向こう側であの悪夢が、
再現されていると思っただけで、
ふるふる、やはり手足が震えた。
塩川「御方様、やはりご覧にならない方が…」
帰蝶「いや、立ち会う…私も、」
すぅ…と静かに開けた襖の、
その向こうに広がる光景は、
「何をしておる?そなたら」
二人の娘が、泣いていた。

散華の如く~坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い~

2013-07-04 | 散華の如く~天下出世の蝶~
帰蝶「塩川…」
知らなかった。
あの事件は、侍女らにも波及していた。
侍女らは全ての経緯を、殿に暴露した。
殿に言うてはならぬと申し付けたのに、
「殿に言うたな、そなた…」
塩川「いいえ。我ら、パードレに褒美を、とお願いしたまでにございます」
肌の色を忌み嫌っていた者たちが掌を返し、宗旨替え。
黒に恩賞と恩寵の雨をもたらしたのは侍女らであった。
たった一人の坊主の所業が、そら恐ろしい…。
宗教観をひっくり返す結果を招いてしまった。
この時、パードレに洗礼を受ける侍女もいた。
「和尚様…腹を痛め苦しむ女性を、見殺しに致しますか?」
和尚「初めてで、何をすれば良いか…」
和尚が爺に戻った。
重い扉に手を置き、
バンッ
結界を打ち付けた。
塩川「初めてを経て、経験というのではないのですか?」
和尚「何をすれば…?」
塩川「まずは、熙子様の許に我らを案内し、」
ちらりと袈裟を見て、和尚様の身分を量る。
「その衣を、下さいませ」
和尚「相分かった。この爺のを、使ってくれ」
塩川「ありがとう存じます」
和尚「女子を苦しみから救わねば、」
帰蝶「はい」
自我に囚われ、他人様を見ない坊主がいる一方で、
心の痛みを理解して下さる方丈、和尚が居られた。
私が、改宗に踏み切れない理由は、これであった。

散華の如く~改宗~

2013-07-03 | 散華の如く~天下出世の蝶~
和尚「ここから先は、」
ぎぃ…と、女人結界の、
重たい扉が開けられた。
「我ら立ち入る事が出来ませぬ故…」
我らだけで入れと言う。
すると、
塩川「斯様火急に禁制など、何の意味がございましょう?」
和尚に食って掛かった。
和尚「…な、なんと」
塩川が仏に反旗を翻す。
帰蝶「し、塩川ッ。和尚様に何という口を…、申し訳ございません」
侍女の非礼を詫び、頭を下げると、
塩川の手が震えているのが見えた。
塩川「我らは…女は、穢れておると、触れてはならぬと…」
そして、
帰蝶「塩川…」
あの時の、坊主の事を暴露した。
塩川「仏の禁制を盾に二つの命を御見過ごしなさると仰せですか?」
和尚「…恐ろしき女子か、我らに戒律を破れと?」
塩川「厳しい戒律を前に精進、多くの御霊救うはずの僧が…」
私の尼頭巾を解いて、私の正体を明かした。
「御屋形様と御方様の大切な御子を、見殺しになさいました」
和尚「…」
絶句。
帰蝶「塩川…」彼女の顔を見ると、目が痛い、真っ赤であった。
塩川「和尚様…我らは汚いイキモノですか?…ならば皆…汚い、醜い…全て憎い…」
腹を抱え苦しむ母を見捨て、さっさと逃げた坊主は全ての女の敵となり、
その時、助けを求め、声を張り上げ叫んだ黒は私と女らの救いとなった。
そして、私の娘の死を悼み、ずっとずっと土下座していた黒の行いは、
従来の信仰と崇拝、その祈りの対象を一瞬にして変えてしまったのだ。

散華の如く~大物、小物~

2013-07-02 | 散華の如く~天下出世の蝶~
三度の流産と死産で、
我らは子を、諦めた。
腹に命を宿しては、目の前で流れた命。
耐えられなかった。耐えられないから、
ふるふる小刻みに、手が、足が震える。
すると、
侍女「陣痛…なら、」
サルに井戸で水を汲ませ、
竈で人肌産湯を申し付け、
「我らは、熙子様の許へ急ぎましょう」
和尚「おぉ何とも頼もし」
帰蝶「塩川…」
侍女塩川珠洲(すず)は冷静であった。
五兵衛「オぃだら?」
なにすりゃいいがよ?
どうすりゃいいがよ?
出産…やったことネェって。
おろおろ狼狽えてしまって、
流石の海賊も役に立たない。
塩川「お役目は、己で探すモノにございます」
ビシッと五兵衛に言い放ち、
指差したのは、私の名馬で、
五兵衛「…はい」馬番をさせて、
我らは境内に入る事に成功した。
なんとも頼もしい侍女で、
私の震えも止まっていた。
帰蝶「こそ…(助かる。そなた、取り上げた事があったとは…)」
塩川「いいえ、ございません」
帰蝶「…は?」
侍女塩川珠洲(すず)は大物であった。

NEWタイプの、ねじれ

2013-07-02 | 日記
スリッパを探し求めて、
なかなか
「おぉ!?」
と思う品がなく…、

止むを得ず、
自分で作ることにしました。

さて作り方です。
古布を5㎝幅に、
「うぉりゃ」
ビリビリーぃ
「てぃ」
ビリビリーぃ

割いて割いて、
いろんな苦い思い出と、
辛い過去を引き裂いて、


母「どしたん?」
また、ケンカしたんけ?
ストレス?関係解消け?

無礼な「また」とは何だ?
全く見当違いの発言です。

引き裂いた関係を、
畳み畳み折り畳み、

ひょいと足の親指に、
その紐をひっかけて、
交互に編み進めます。
幾久しく仲睦まじく、
調和を保つが如く、

己の足サイズまで、
頑張って編みます。

編んで編んで…
編んでいると、
今度は父がちゃちゃを入れます。

父「ぷっ」
何作っとんがよ、暇人が…みたいな、
父の心の声が聞こえたような気がしたから、

ムッと来て、

「うっちゃいッ!」
父を邪険に扱います。
ちなみに、父は「ぷっ」しか言っていません。
父の心無い心の声が私の心に響いただけです。

さ、気を取り直して、
前緒鼻緒を付けます。

こんな感じ
で、完成。

これを履いて、
ドヤ顔したら、

父「おい、藁で(わしに)編んでくれ」
健康に良さそうだ、
私の布草履を見て、
草履を欲しがった。

「自分で編メェ~!!」

ちなみに、
藁をよってよって、
遺伝子みたいに捻るのは、結構大変です。

さて、

-ひつじからのお・知・ら・せ-
今月のお休みは6日と15日と日曜日です。
ご予約お待ちしております。

散華の如く~いざとなれば…私、~

2013-07-01 | 散華の如く~天下出世の蝶~
刺繍を手に取り、さらに困った様子。
口を、もごもごもごつかせて、何か、
モノを言いたそうな素振りを見せた。
いやいや他人様いかんと口を噤んで、
和尚「すまぬが、」
桔梗の花の刺繍を突き返して、
「日を、改めて下され…」
皺皺の坊主頭を深く下げて、
気掛かりの許へ戻ろうする。
その時、閃きがピンと来て、
帰蝶「まさか熙子様…臨月にございますか?」
和尚の年の功、皺に尋ねた。
すると皺がさらに皺を寄せ、
和尚「突然、痛がりまして…」
汗の事情を説明してくれた。
予定は、来月に入ってからだと、
医者も坊主も呑気に構えていた。
昨夜まで続いた雨で溝が詰まっていた。
これでは産道の通りが良くないからと、
験担ぎ境内溝掃除を買って出たという。
「熙子殿や、無茶してはいかんぞ」
と注意した矢先、苦しみだした。
帰蝶「破水…?」あの時と同じ。
急がねば、これでは、
母子共に命、危うい。
「お医者様は?」
和尚「今、呼びに行きまして…麓まで」
帰蝶「麓…」走っても小一時間は掛かる。
医者をのんびり待っている時間など無い。
「我らに、お手伝いさせて下さいませ」