ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

八岐大蛇伝説~神の思し召し~

2012-02-15 | 八岐大蛇伝説 ~治世の象徴 天叢雲剣~
八人の娘に白羽の矢が立ち、娘たちは人身御供となった。
八岐大蛇の、八尾それぞれに巫女を差し出し、
一人目の生贄…二人目の生贄…、三人、四人…そして、最後の生贄 八人目となり、
巫女「…これも、神の思し召し。お父上様、お母上様…私の分まで長く生きして下さい」
笑って、大蛇の住む川に向かった。
老夫婦「うあぁ…神は、なんと酷い事をなさるかぁ…」泣き崩れた。
なぜ、この老いぼれを使って下さらん?
なぜ、年若い娘が身を捧げねばならん?
わしら老いぼれの夢、この手に孫を抱く夢が、
わしら老いぼれから奪ってしまわれるのかぁ。
長く生きる?
娘たちを失って、長く生きる…とは、
無理じゃ…わしらには、出来ん。
娘たちを追って身を投げようと、
通りかかった青年「おいッ。危ねぇぞ」老夫婦の身投げを止めた。
老夫婦「止めんで下され…わしら、もう…」ずるずる…と力なく崩れて、
青年「何があった?」事情を聞くと、
川の氾濫、大蛇の怒り?
神を鎮めるために生贄?
神は、俺は…、そんな事望んでないッ。
「神が余計…悲しむだろッ!」
何とかしなければ…、このままでは、娘の命が、
老夫婦「どうすればいいんじゃ…。娘がぁ…」
青年「俺が行って話して来よう」
老夫婦「無理じゃ…、大蛇様に近付いたら、飲まれる」
青年「飲む…?そうだ。酒…ってのは、どうだ?」
老夫婦「おぉ、大蛇様の好物じゃ」
大蛇にしこたま酒を飲ませて酔わせる。酔った隙に先に食われた七人の娘たちを吐き出させ、まだ食われていない八人目の生贄を連れ戻す。老夫婦に酒樽を八つ用意させ、見つからないように、そっと置いて、娘たちを助けに…、


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。