ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

サイレンベビーとサイレントベビー

2014-09-28 | ~ 出 産 ~
ブーちゃんの毎日の日課に沐浴がある。ブーちゃんの適温は、手を入れて「少し温めかな?」ぐらいだ。寒くなって来たから…と気を利かせ、温かめに入れたら逆効果だった。
温めのお湯にゆったり浸かって…、母はこう願う。
「早く首がすわれば良いねぇ」
もちろん、ブーちゃんの首を支える手首が痛いからである。
これ以上、腱鞘炎が悪化しないための祈りであり、何の効果も無いおまじないだ。
さて、お風呂上りは連係プレーが必要になる。
「お母さん(ブーちゃんのばぁちゃん)ッ、行くよ」
脱衣所で母がバスタオルを敷いて待っている。さぁ、ブースカ、来い。
婆ちゃんがタオルドライ、御へその洗浄(へその緒が取れた所)して、お召しかえだ。
その後、母に冷蔵庫にストックしてある搾乳を飲ませて貰い、その間、私は入浴を済ませる。
一日の疲れを癒して、さぁ、入眠…と思うだろうが、ブーちゃんは違う。
9時から11時が魔のゴールデンタイムだ。
う、ぎゃぁーッ
母としては、一刻も早く寝て欲しい。
その理由は一つ、ただ私が眠りたいから、である。
まったく利己的としか言いようがないが、とにかく、私は横になりたい。
夜中の授乳搾乳のためにも、横になる時間を少しでも確保したい。
おっぱいを銜えさせ、たっぷり乳を飲んだら、おねんね…目を瞑ったところで、御布団へ…。
「うんぎゃぁーッ」
失敗である。私の体から離れ、御布団に入った途端に、ブーちゃんは覚醒する。
パチッと目を見開き、この世の終わりだぁと言わんばかりに、泣き叫ぶ。
ちなみにブーちゃんも眠たいのだ。眠りたいなら御布団に入って寝て…と思うだろうが、新生ブーちゃんの感覚は少々違うらしい。突如母から引き離れた不安や温かい母のぬくもりが無くなる恐怖を敏感に察し、泣くのだ。どこまでも母、母で、なんと愛おしい…と思った。
ブーちゃんは、ただ母に抱っこされて眠りたいだけなのだ。
御布団の温もりよりも、こんな私の懐が良いと。
「良かったね、アンタでも必要としてくれる人がいて」添い寝する私を見て、母が言った。
私もかつて、そうだったのだろうか…聞いてみた。答えは「なぁ~ん、全然泣かんかったわ」
…どうやら、私サイレントベビーだったようだ。


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