ドン、ドーンと花火が上がり、
「あ…今日は、運動会か」
耳を澄まし、至る所で上がる開戦合図を聞く。
懐かしいな。
毎年恒例、運動会の前日だけは、天に祈った。
「雨よ、降れッ」
テルテル坊主を作って、独自流派で祈祷した。
そんな私の祈祷術を見て、天が、カカカッ、と高笑い。
運動会当日は、快晴だった。
照り付ける太陽と、燦々と降り注ぐ愛なら美空ひばりだが、実際に降るのは紫外線。
容赦なく、カンカンと照り付ける太陽で、夏らしい肌の色 小麦色となる…なら良いが、
何分、肌が白く弱く、一度焼くとかなり赤い。
さらに悪化すると皮膚科へ直行しなければならない、火傷の類だ。
それだけは避けねば…と、
「う…、せんせ…お腹が…」
体をくの字に曲げて、激痛に顔をゆがませ、
「なら、休まれ…」
と、温かい言葉を掛けて抱けるような顔面蒼白が功を奏し、運動会の練習はよくサボった。
※良い子は真似するな♪
有り難い。これで。とにかく、紫外線を避けて通れる。
昔からの性分で、ヤじゃッと思うと、とことんまで避ける傾向がある。
一度イヤになったら、なかなか好きに成れないものだ。
が…、嫌いと思しき苦手なモノは、笑顔でやってくる。
「皆さんの日頃の行いが良く、快晴に恵まれ…」
校長の御挨拶通り、運動会開催。私もしぶしぶ参加させられた。
そんな時代もあったよね、と時代を回想し、現代に戻る。
四神獣 青龍、朱雀、玄武、白虎の四方の神を旗印にそれぞれ色分けして戦…
「げ?」げげげげげ玄武様が…いな~いッ。なななななな…何たることかッ。
少子化問題が、玄武様にまで及んでいたとは…。
黄色のテント及び、旗が撤収されて、
「なななな…」無かった。
何も織田様の旗色を削除せんでもよかろうがッ!
一人で憤慨していたが、子供たちは何のその。
ドンドン、パッパッ、ドンパッパッ
応援合戦でクライマックス。色別対抗リレーが行われ…、
私は一人、戦国時代に取り残された。
あの燃え盛る本能寺…
改革の旗印、鬱金(うこん)染め金色の“永楽通宝”の旗がなぎ倒され、踏み付けられ…
大切な嫡男 信忠、それを守る斎藤道三 最後の子 利治とヤスケ。
さらに、小姓 蘭丸とその弟たちが打ち取られ…、
む…無念ッ。
ま、時代の流れには、あがなえないわな…。
「あ…今日は、運動会か」
耳を澄まし、至る所で上がる開戦合図を聞く。
懐かしいな。
毎年恒例、運動会の前日だけは、天に祈った。
「雨よ、降れッ」
テルテル坊主を作って、独自流派で祈祷した。
そんな私の祈祷術を見て、天が、カカカッ、と高笑い。
運動会当日は、快晴だった。
照り付ける太陽と、燦々と降り注ぐ愛なら美空ひばりだが、実際に降るのは紫外線。
容赦なく、カンカンと照り付ける太陽で、夏らしい肌の色 小麦色となる…なら良いが、
何分、肌が白く弱く、一度焼くとかなり赤い。
さらに悪化すると皮膚科へ直行しなければならない、火傷の類だ。
それだけは避けねば…と、
「う…、せんせ…お腹が…」
体をくの字に曲げて、激痛に顔をゆがませ、
「なら、休まれ…」
と、温かい言葉を掛けて抱けるような顔面蒼白が功を奏し、運動会の練習はよくサボった。
※良い子は真似するな♪
有り難い。これで。とにかく、紫外線を避けて通れる。
昔からの性分で、ヤじゃッと思うと、とことんまで避ける傾向がある。
一度イヤになったら、なかなか好きに成れないものだ。
が…、嫌いと思しき苦手なモノは、笑顔でやってくる。
「皆さんの日頃の行いが良く、快晴に恵まれ…」
校長の御挨拶通り、運動会開催。私もしぶしぶ参加させられた。
そんな時代もあったよね、と時代を回想し、現代に戻る。
四神獣 青龍、朱雀、玄武、白虎の四方の神を旗印にそれぞれ色分けして戦…
「げ?」げげげげげ玄武様が…いな~いッ。なななななな…何たることかッ。
少子化問題が、玄武様にまで及んでいたとは…。
黄色のテント及び、旗が撤収されて、
「なななな…」無かった。
何も織田様の旗色を削除せんでもよかろうがッ!
一人で憤慨していたが、子供たちは何のその。
ドンドン、パッパッ、ドンパッパッ
応援合戦でクライマックス。色別対抗リレーが行われ…、
私は一人、戦国時代に取り残された。
あの燃え盛る本能寺…
改革の旗印、鬱金(うこん)染め金色の“永楽通宝”の旗がなぎ倒され、踏み付けられ…
大切な嫡男 信忠、それを守る斎藤道三 最後の子 利治とヤスケ。
さらに、小姓 蘭丸とその弟たちが打ち取られ…、
む…無念ッ。
ま、時代の流れには、あがなえないわな…。